忘憂之物

男はいかに丸くとも、角を持たねばならぬ
             渋沢栄一

ガチコメ的「男前論」

2008年02月24日 | 過去記事
■2008/01/11 (金) ガチコメ的「男前論」1

今年もツレの忘年会と新年会をスル―してしまった。悪気はない。次も呼んでくれ。

毎年行っている「一泊旅行」も今年は参加しようと思う。「付き合いが悪い」と有名な私だが、これでもなかなか都合が合わんのだよ。申し訳ない。

年に数回、みんな揃ってのバカ話も楽しいもんだ。なにより、中学時代や、中には小学校からの付き合いの奴も数名いる。つまり、もう、知り合って30年近くなるわけだ。互いの人生の状況をずっと聞いたり見たりしてきた。半分以上が結婚もして子供もいる。気がつけばもう36才。世間ではオサーン扱いであろう。そいつらが集まって、中学生以下のレベルで騒ぐのも、たまには楽しいかもしれない。

数年前、30才になったばかりのころ、地元中の地元で飲んだ。あの居酒屋もお好み屋も、あの駐車場も公園も思い出がいっぱいだ。まあ、ろくな思い出はないがな。適当に岸を変えて飲み続ける。私はもう、サントリーの「だるま」と呼ばれるサントリーオールドをラッパ飲みだ。2本目を手に持って地元をうろつく。ツレにヘッドロックをかませて、無理矢理に飲ませて遊ぶ。いやはや、もう、めちゃめちゃである。

懐かしさも手伝って、みんな明らかに飲み過ぎであった。何件目かの店はカラオケボックス。歌など歌えない。とにかく、騒いで飲んでいた。

で、男ばかりが集まれば、必然的に話題はあっちのほうへ・・・

私も相変わらずの持論を展開する。

『20代、30代のオンナなんぞ、ションベン臭い!!オンナは40からオンナになる!!』

小学校6年生。好きなアイドルなんかを聞かれたとき、私は堂々と「十朱幸代」とか「かたせ梨乃」という名を挙げた。今思えば、その当時の私は「巨乳」に憧れていたのかもしれない。時代の先取りというやつだな。さすがは私だ。

そんな一歩進んだ私と比して、こいつらときたら、小泉今日子だの早見優だのという、いわゆる80年代アイドルに夢中であった。たしかに中森明菜にちょっとイカれていた時期もあったと認めるものの、どっこい、私はテレビに影響などされん!なにが「たのきん」か!と「王道」を突き進んでいたものだった。

「2」へ

■2008/01/11 (金) ガチコメ的「男前論」2

しかし、そんな薄甘い餓鬼どもの中において、

「俺は“山田五十鈴”とヤレる!“菅井きん”ともイケる!」

と豪語する「岡田(仮名)36」はさすがだった。もう、私など足元にも及ばない。超越していた。もう超越し過ぎて半年前まで素人童貞だったくらいだ。さすがだ。キャバの女に「ジャガーだったらデートするで?」と言われて本当に買ってしまい、デートする前にジャガーに放火されて頭がおかしくなり、元来、ギタリストでもあった彼は「燃えるジャガー・俺・ジャガー」という曲を創りながら、膨大なローンを払い続け、ついこの間に払い終わるという、まさに「家でも買った」ほどの失敗を糧にして、最近できたという嘘かホントかわからない「どこに行くにも白タイツを履く」という20代前半の彼女を幸せにするのだろう。

なぜだか、「回転ドア」を2回転して平然と、まるで「あれ?なんで、君たちは2回まわらないの?」とでも言いたげに出てくる彼は、喫茶店で靴を脱ぎ、アイスコーヒーなのに砂糖を入れて、ジャリジャリして飲みにくいだろうに、それを歯牙にもかけず、最後に底にたまった砂糖を、ストローを使って冷静に食べるのであった。彼のあまりの威風堂々さに、まるで、なにか、こちらが間違えているかのような錯覚に襲われながらも、「大物」とは彼のことであると痛感した。

「駅前のボックスに行ってるぞ」と言えば、自信満々で駅前の電話ボックスで(しかも中で、電話もかけずに)待つ彼は、己のパンチ力を試すために、知らない人の車のフロントガラスを叩き割り警察に捕まる。

夏休みの宿題で「ドリフ大全集」を見た感想を延々と書き、それを真顔で提出して先生を凍りつかせる彼は、先生があっちを向いている瞬間を狙ってティンコを出し、振り返る寸前でしまうというリスクを己に課し、スリルを味わいながらも瞬発力を鍛える荒技をあみだした。

その荒技を見事2回目で失敗して親を呼ばれた彼は、悪餓鬼3人を瞬殺する戦闘力を持ちながら、好きな女の子に笛で鼻を殴られて(その子の笛を舐めた)泣いてしまいつつも、餓鬼なのにチューハイを飲み干して度胸をつけ、そのままその子の家にまで行って「命令口調」で告白して振られるという、2段構えの自虐行為で男をあげた。その行為については未だに意味不明、謎である。ただ、彼が伝説になったことは言うまでもない。

「3」へ

■2008/01/11 (金) ガチコメ的「男前論」3

そして、更にその「岡田(仮名)36」は――――――

む?

話がずれている。

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ともかく「女性」の話になった。

いろんな「武勇伝」も出る。ナンパがどうしたこうした、その時その女があーした、こーした・・・私も笑って聞いていた。しかし・・・

「援助交際」についての話が出た。無論、私は持論を述べる。

『未成年の子供を買うというのは最低行為やし、なによりも犯罪や。金目当てのメス蛾鬼なんぞ相手にしたらアカン。公園に飴玉持って行って子供集めて喜んでる変態と一緒や。』

ほとんどのツレが首肯する。もちろん、「岡田(仮名)36」もである。

が、イケイケ若い女好きの「T」から反論が出る。

「本人の勝手やんけ。誰にも迷惑かけてないしな。金で解決するんやったら仕事と同じやん。風俗があるんやから、同じやんけ。キレイごとやん、そんなん。俺はかわいかったら買うけどな。ロリコンやしなww」

『おまえ、それが自分の娘でもか?止めへんのか?』

「おう!自分で決めたんやったら、ええんちゃうか?」

『おまえ、娘おらんから言えるんや。おったら言えるかい、ンなもん。』

「女買うんは一緒やんけ!子供やからって自分の意志は大事や!割り切って仕事やったらええんじゃ!ええカッコ言うなや、ああ?」

『子供に意志なんかあるかい!やってええことと悪いことが区別でけんから餓鬼やないけ!阿呆か?おどれ?』

「4」へ

■2008/01/11 (金) ガチコメ的「男前論」4

酒の勢い―――――――だけではないが(笑)

私はもう、ジョッキを投げていた。
よけなければ当たっていた角度と速度に「T」もキレる。

周囲はもちろん止めに―――――――いかない(笑)

口ではともかく(口でもww)、腕力で私に敵わないということは10数年に亘って思い知ったはずの「T」も、酒の勢いに任せて掴みかかってくる。逆に掴んで振り回して放すと、壁に向かってソファごと引っくり返る。頭を打ってもんどりうつ。もう、なにで喧嘩になったのかはわからない(笑)。私はテーブルにあった酒類を頭からかける。

『目ぇ、覚めたかぁ?こらぁ?』

「お・・・・おま・・おまえ・・酒もったいないや・・・ないか・・」

『飲み放題や。すぐ頼むわい。』

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080110-00000150-mai-soci
<「援交狩り」の19歳少年に無期懲役判決 福岡>

無期懲役・・・妥当なところだと思う。

人を一人殺しているわけだし、そのやり口、動機、どれを考慮しても妥当なところである。

亡くなった人のことを悪く言うことは本意ではない。本意ではないが、あまりに情けないと思う。「ツーショットダイヤル」なんぞでノコノコと、下心丸出しで少女に歩み寄ろうと出かけて行って、クソ餓鬼に甚振られてぶち殺されるなぞ、私なら、下手に息があるよりも死を選ぶ。

「5」へ

■2008/01/11 (金) ガチコメ的「男前論」5

<判決によると、少年はほかの2少年らのグループと共謀し、少女をおとりにツーショットダイヤルで呼び出した男性から金品を奪おうと計画。昨年1月28日午前1時40分ごろ、北九州市門司区の門司港レトロ地区路上で、男性を特殊警棒で殴るなどしたうえ、海に転落させ水死させた。>

そんなロリコン変態男ならば、良心が痛まないとでも考えたのだろうか。ノコノコと出てきたところを写真にでも撮って、世間に晒しモノにしたというならば天晴だが、金取って殺してしまうなど愚の骨頂であろう。変態と強盗では意味がない。

私は娘がいるからだけではなく、未成年を買う大人を心の底から軽蔑している。そして、誤解を恐れずに書くと、風俗業については必要悪として認識しているし、プロに徹している風俗嬢ならば、それは称賛にも値すると思う。究極のサービス業であると思う。

私も同じく「許可営業」を生業としているから、公共良俗に基づいた「風俗」については必要だと思うし、それは「性風俗」に関しても同義である。人類最古の職業と言われる「性売春」においては、ギャンブル欲などと同じく本能的な欲求ともすれ、人間の負の部分と思しき「日の当たりにくい」職業であると自覚もしている。

そして、だからこそ、倫理観は不可欠であると思うのである。

現在、町に蔓延る「闇スロ」とか「地下スロ」と呼ばれる「賭博場」を私は嫌悪するし、くだらん賭け事も一切やらない。去年、宝くじは生まれて初めて3000円分購入した。競馬も競輪もやったことがない。それどころか、ポーカーや花札、麻雀などという「遊び」の範疇と思しき賭け事すら、私はしたことがない。基本的に嫌いなのだ。

たかが1,000円として、会社の旅行で「賭けゴルフ」をさせた社長なども軽蔑に値する。他業種の人がやるのと同じではない。私は、我らがこういう職業だからこそ、常日頃の行動や生活には倫理観を持てと社員にも言うのだ。

職業柄、無視できないパチンコも、月に1~2度行けばいいほうだ。だから、今年はまだ元旦しか行っていない。20,000円負けた。ちょろちょろと動き回って打つから、かかるものもかからない。2~3,000円単位で移動していくのだ。勝つことが目的ではないから、たいして面白くもない。それよりも、その帰り道に寄る、毎年恒例の主任との食事のほうが楽しみである。何年も連続で、初詣を済ませてから肉を喰いに行くのだ。

「6」へ

■2008/01/11 (金) ガチコメ的「男前論」6

もちろん、酒は大好きだから飲みには行く。それも「場」というものを重視する私は、女性のいる店が嫌いではない。パンツを履いていないような店ではなく、普通のクラブやスナックが好きだ。で、キレイに飲んでキレイに払ってキレイに帰る。これが私のモットーでもある。女の子に触れたりはしない。冗談でもしない。女体に興味がなくなる年ではないから、それはそれはもう、興味深々ではあるにもかかわらずだww。

しかし、それは「場」が崩れることだからしないし、する奴は阿呆だと思う。世の中には「そういうことをしてよい店」があるからだ。私からすれば、コンビニのレジの前で、温めてもらった弁当をその場で喰うほどの阿呆に見えるのだ。ならば食堂に行けばよいのだ。触りたければ、触ってよい店に行くだけだ。

酒が好きなのか、女が好きなのか。はっきりしている人は好きだ。飲んでいても楽しいし、話も尽きない。それに、そういう人は往々にして仕事と家庭も区別できる人が多い。

そういう奴を「男前」という。

つまり、「援助交際」を容認する変態は、この阿呆に近いわけだ。だから、私は嫌悪感を禁じ得ない。以前も書いたが、昼間の事務所で「援助交際」を高らかに自慢するカスが取引先の担当者にいたので、「それを理由」に出入り禁止として取引を停止したことがある。

犯罪者とは仕事出来ない。
カスとは話したくもない。

「倫理観のフォローをする仕事」をする奴が「倫理観」を失ってどうする?

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「T」にも娘が生まれた。

「T」によく似た不細工な顔だが、親からすれば目に入れても痛くないのだろう。

その不細工を抱く「T」は目を細めている。聞けば「自分の命」だそうだ。

まあ、不細工な命だが、この場合はこいつが正しい。

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