忘憂之物

男はいかに丸くとも、角を持たねばならぬ
             渋沢栄一

2011.2.7

2011年02月07日 | 過去記事
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110207-00000117-san-pol
<名古屋トリプル投票 河村節全開「どえりゃあ」>

<■悔やむ民主側「ヒールになってしまった」

 「どえりゃあ面白い名古屋にする」-。6日、投開票された愛知県知事選と名古屋市の出直し市長選、市議会解散の賛否を問う住民投票で「3戦全勝」を果たした大村秀章氏(50)と河村たかし氏(62)は、自らが率いた地域政党の勝利の意義を改めて強調した。有権者が既成政党に「ノー」を突きつけた“中京の乱”は、4月の統一地方選にも影響を与えそうだ。

 投票終了直後の午後8時すぎ、報道各社が河村、大村両氏側の「完全勝利」を速報すると、名古屋市内にあるそれぞれの選挙事務所では、詰めかけた支持者らが歓声を上げた。

 中日ドラゴンズの帽子をかぶって登場した河村氏は「どえりゃあ面白い名古屋にする。名古屋の名物は手羽先だけじゃない。民主主義を名物にする」と独特の語り口で声を張り上げ、「議会は選挙で示された市民の明確な民意を受け止めにゃあいかん」と、圧勝を背景に強気の“河村節”を炸裂(さくれつ)させた。

 自転車で街中を駆け巡って「改革」をアピールしてきた河村氏。“戦友”の自転車にまたがり、衆院議員時代から恒例の支援者にバケツで水を掛けられるパフォーマンスを披露。真冬にもかかわらず、8杯を一気にかぶり、喝采を博した。

 大村氏も事務所で支持者とバンザイ。「今日、日本の歴史が変わりました」と絶叫した。

 それぞれの事務所で支持者と喜びを分かち合った両氏は、共同会見場となった名古屋市内のホテルで合流。肩を抱き合いながらがっちりと握手を交わした。

 会見で河村氏は、今後の出直し市議選、県議選を「桶狭間の戦いと同じくらい価値がある」と表現。地域政党「減税日本」で市議会での過半数獲得を目指す意向を強調する一方で、将来的な首相への意欲もチラリ。大村氏は「どえりゃあ面白いことができる総本山にしたい」と話した。

 両者はまた、中京都創設などを掲げた「アイチ・ナゴヤ共同マニフェスト(選挙公約)」実現に向け、市・県と民間による「中京独立戦略本部」を近く発足させる方針を明らかにした。

 県民税・市民税の10%恒久減税や、県と市を一体的に強化する「中京都構想」を掲げてタッグを組んだ両氏。河村氏は「減税日本」、大村氏は「日本一愛知の会」という地域政党を立ち上げ、既成政党と対峙(たいじ)。河村氏は、大村氏の応援でたびたび名古屋市外にも足を運ぶ余裕もみせた。

 一方、県内で国会議員24人を擁して「王国」を築いてきた民主。しかし知事選、名古屋市長選に完敗、県政、市政とも「野党」に転じることとなった。名古屋市長選で河村氏に敗れた前衆院議員の石田芳弘氏(65)は6日夜、健闘をたたえる拍手に迎えられながら、名古屋市中区の事務所に到着。「市議がヒール役(悪役)、自分がその代表ととらえられてしまった」と悔しさをにじませた>



 「民主王国」の崩壊は結構なことなのだが、やはり、この「減税日本」などのポピュリズムには嫌悪感を覚える。名古屋弁もバケツの水も勝手にすればよろしいが、要するに「財源がないのにバラマキで有権者を釣った民主党」と「補填する目処がないのに減税を言う元民主党」という差異しか無いような気がする。「くれるのか・取らないのか」という有権者が喜ぶネタをぶら下げて圧倒的な大差で選挙に勝つ、という構図は変わらない。民主党はバラマキをするために「無駄遣いを無くす」と言い、減税日本は恒久的に市民税を10%削減するために「議員報酬を半分にする」と言う。どちらも喜ばしいことかもしれないが、ンなことよりも、在名古屋中国大使館が名古屋市の一等地を3千坪も買う、などということを阻止してもらいたい。有能であり、愛国心や愛郷心溢れる人には、給料もたっぷり差し上げればいい。






http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110206-00000078-jij-pol
<菅政権に痛手=執行部の責任問う声―「民主王国」で大敗>

<民主党は6日の愛知県知事選、名古屋市長選でともに敗北、菅直人首相にとって大きな痛手となった。4月の統一地方選に向け、首相や岡田克也幹事長の責任を問う声が上がっており、首相の求心力が一段と低下するのは必至。2011年度予算案と関連法案を成立させる展望も開けておらず、政権運営は険しさを増している。
 両選挙とも、県民税、市民税の大幅減税を掲げた候補が民主、自民両党など既成政党の推薦候補を大差で破った。民主党の石井一選対委員長は6日夜、党本部で記者団に「責任を痛感している」と述べる一方で、「台風みたいなものがあった」と指摘。首相の責任論については「そこまで問題が発展するとは思わない」と語った。
 愛知県は、2009年夏の衆院選で15小選挙区全てを同党が制した「民主王国」。にもかかわらず、知事選では自民推薦候補の後塵(こうじん)も拝する結果となり、衝撃は大きい。小沢一郎元代表に近い議員は「結果責任と説明責任は厳しく問われる」と指摘。党内では「このままで統一地方選を迎えられるのか」(若手)との危機感も広がっている。
 民主党は、菅首相の下で大敗した昨年夏の参院選以降、主要な地方選挙で敗北が続いている。「負の連鎖」を断つため、岡田氏は党所属全国会議員に一度は愛知県入りするよう指示。岡田氏自身も1月20日の知事選告示以降、4度にわたって愛知入りするなど総力戦を展開したが、及ばなかった>




年夏の参院選の結果がすべてだ。民主党は「1年持たなかった」のである。もっと言えば、政権交代前から、この悲惨な現状を「預言していた」人は少なくない。専門家から素人までが「民主党政権は半年も持たない」と言っていた。イデオロギーではなく、普通に考えても「政権担当能力が無い」と明白であった。その根拠の概要とは、いわゆる「トロイカ+ワン」が何か知らんが、党代表をくるくる回している「民主党」という政党そのものの不安定さであった。それでもあの夏、アンチ民主党の連中であれ、もしかするとこの政権交代によって、民主党の新しい顔が出てくるかも・・・という期待感はあった。というか、それしかなかった。若手の議員で素晴らしい人もいた。カビの生えた自民党の旧体質からの脱却は、右も左もなく、日本国民が希求する「新たな希望」であった。マニフェストで国民を騙した罪も酷いが、政権交代してまで「トロイカ+ワン」の顔ぶれに振り回される民主党議員など見たくはなかった。

ともあれ、参院選の大敗しかり、党代表選における「内ゲバ」の醜聞しかり、この政党は本当に空気が読めていない。ある意味、自民党以上だ。

だから、この期に及んでも岡田が来る。今回の名古屋でも4度もやって来た。落選した民主党公認候補には同情する。現職の幹事長とはいえ、来れば来るだけ民主党公認候補は青ざめたことだろう。今、巷での有権者の嫌悪感は凄まじい。これはとっくにネットだけの風潮ではなくなっている。マスコミの世論調査ではなく、現状を知る地方議員や党員やらの意見がどれほど反映されていないのかもわかる。もはや「中から変える」など不可能、潔く、スクラップ&ビルドを行うべきである。








http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp3-20110207-734001.html
<「既存政党への失望感がローカル政党に」>

<与党内では名古屋市長選と愛知県知事選の敗北について「既存政党への失望感がローカル政党に集まってきている」(民主党の鳩山由紀夫前首相)と危機感を訴える声が相次いだ。
 
石井一選対委員長は6日夜、政権への影響について「ないとは言えない」と党本部で記者団に表明。輿石東参院議員会長は電話取材に「民主党への警告だ。国民の信頼を回復し、党の結束を図ることが大事だ」と指摘した。
 
鳩山氏は現在の党運営について「身内を平気でたたくようなところがある。この党を信頼すると、温かい社会をつくってくれるんじゃないかというところがない」と執行部を批判。小沢グループ幹部の奥村展三衆院議員は「統一地方選へ心理面で大きな影響は避けられない。菅直人首相は『しっかりやっている』と言うが、受け取る側の国民が不安に思っている」と述べた。
 
国民新党の下地幹郎幹事長は取材に対し「深刻な結果だ。(有権者が)民主、国民新両党の連立政権を否定しているのではないかという厳しい認識に立つべきだ」との懸念を表明。「この認識を両党の全議員が持たなければ環境はもっと悪いものになる。早急に戦略の再構築を行うべきだ」と態勢立て直しを求めた>




ず、失望感ではなく「嫌悪感」だと再度書いておきたい。日教組のドンは「民主党への警告」などと呑気なことを言っておるが、これは警告ではなく、攻撃だ。差し迫った統一地方選挙であれ、3月にも「菅→前原民主党」からの解散総選挙であれ、有権者は明確な意思を持って「落としてやる」と手ぐすね引いている。自民党が喰らったのがお灸ならば、民主党が喰らうのは火の玉だ。いい加減に気付かねばならない。国民は自民党政権時代のように、呆れているのではないし、諦めているのでもない。怒っているのだ。

現在の民主党を言い表すならば、それは一言、無残、に尽きる。

それと、小沢切りも結構だが、それより急ぐのは鳩山由紀夫だ。こいつを先ず、なんとかしたほうがいい。それすらできないなら、もはや、どーしようもない。








http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110207/stt11020700550000-n1.htm
<民主、石井一選対委員長「特異な名古屋の河村劇場」「大村氏は自民の脱北者」>

<民主党の石井一選挙対策委員長は6日夜、愛知県知事選と名古屋市長選で民主党推薦候補が大敗したことを受け「一地方の首長選であり、政党同士の戦いというより特異な名古屋で起こったこと。決定的な打撃を与える結果ではない」と述べ、政権運営に与える影響を否定した。党本部で記者団に答えた。
 
石井氏は敗北の原因を「ちょっと理解できない台風のようなもの。名古屋では河村たかし氏が正義の味方という『河村劇場』が見事に演出されていた」と分析。党執行部の責任について「名古屋の特殊な雰囲気から出ている結果でそこまで問題が発展するとは思わない」と否定した。
 
強制起訴された小沢一郎元代表の対応をめぐる党内対立が及ぼした影響については「ないといえば問題はあるだろうが、それが敗因ではない」と説明。愛知県知事選に当選した大村秀章氏については「大村さんは自民党の脱北者だ」と述べた>



党としても責任を負えないのに、地方の首長選挙に負けた責任など感じるわけもない。執行部がこうだから、現在の民主党のていたらくがあると言って大過ない。組織の風土、性質なんだろう。責任は下に下に、成果は上に上にと上がって行く。実に左臭い。






http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110206/stt11020623470020-n1.htm
<仙谷氏「どこに行っても胡散臭い目で見られるのは気がめいる」>

<民主党の仙谷由人代表代行が6日、さいたま市で講演し、久々に毒舌を発揮。「昨年9月の民主党代表選後からマスコミのご協力で全国的に知名度が上がった」と皮肉った上で「人気商売をやってるのだから否定的に考える必要はないと思うが、どこに言っても胡散(うさん)臭い目で見られるのは気がめいる」と続けた。
 税と社会保障の一体改革について「国家が借金で真っ赤っ赤。全国民的な議論が必要なときに与野党が土俵に上がれないのがつらい」とこぼした>



の極左は2004年、参議院の通用門に「右翼男性」が車で突っ込んだ際、「政府に不満があるなら官邸か内閣府に突っ込めばいい」と発言して叩かれたことがある。それが7年越しにブーメランとなって戻って来ていることに気付いているのだろうか。また、相撲の八百長問題に引っかけて「土俵に上がれない」とは仙谷らしい。これも己に帰すはずだ。







http://sankei.jp.msn.com/sports/news/110206/mrt11020619580015-n1.htm
<謝罪の理事長「過去の八百長」には「風評被害で迷惑な話」>

<力士の不祥事による初めての本場所の開催中止。日本相撲協会の放駒理事長は6日、評議員会後の記者会見で「本当に申し訳ございませんでした」と深々と頭を下げた。
 謝罪はあくまで中止についてで、詰め掛けた記者から「過去にも八百長があったのではないか」と質問されると、「裁判にもなったが判決も出ているし、なかったと理解している。風評被害で本当に迷惑な話」とこれまで通りの見解を披露した>




るメディアの論調だが、十両になれば月額100万円と少し、幕下ではふた場所で15万円という収入の格差が八百長を助長させたのではないか、とやっていた。大した努力もせず、たくさん金をもらうと馬鹿になる見本だ。そんなの子供でも言える。

せっかくテレビの電波でモノを言うなら、この先を言わねばならない。つまり、このような収入の格差とは「あって然るべき」という世界がある。相撲道もそのひとつだ。

「八百長」ということで、私が愛するプロレスと同列に批判する論調もあるが、プロレスの世界でも客を呼べるメインレスラーと前座の練習生レスラーとの格差は圧倒的だ。有名なスターであれ、芸人であれ、売れるまでの苦労は成功の糧になっているが、それと同じことで、幕下は十両の財布の中身を見て、朝早くから起きて稽古に励むことができる。

「八百長」というのは「観客を喜ばせる」ために行うという場合が常だ。相撲ファンでなければ四股名も知らぬ十両力士が、月給を守るために談合して星をやり取りするなど、そこにはファンの存在など皆無であり、単なる「不正」が行われていただけとするのがよろしい。もしくは「出来レース」という言葉もある。八百屋の長さんに失礼だ。








http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110206/dst11020614290009-n1.htm
<死亡男性に最後の別れ>

<東京都文京区の「東京ドームシティアトラクションズ」の小型コースターから転落死した会社員、倉野内史明さん(34)の葬儀が5日、東京都瑞穂町の斎場で営まれた。参列した親族や友人ら約200人が突然の別れを惜しんだ。
 
上司の男性(52)は、父親が経営する電気関係の会社を手伝っていた倉野内さんについて「仕事の理解が早く、父親もいずれは会社を任せたいと言っていたのに…」と話した。
 
東京ドームの久代信次社長も姿を現したが、記者からの問い掛けに答えることなく、会場を後にした>





SJの「ジェラシックパーク」だが、私がアレに乗り込むと安全バーが閉まらない。腹がつかえるのだ。乗り物には横一列に4人乗る。すると、私以外の3人はバーと体に結構な隙間が出来る。私が妻と倅と娘で並んで乗った際、最後の急流すべりのようなところで写真が撮られるのだが、いちばん痩せていた倅が「腰の下」くらいまで飛び出していたから笑った。本人曰く「飛んでいくかと思った」とのことであるが、事実、少し飛んでいた。

何度も書いたが、私は基本的に絶叫マシーンには近づかない。用が無いからだ。どころか、妻にも「乗るな」ということがある。USJにもジェットコースターが出来たが、私はもちろん、妻も乗っていない。答えは単純だ。落ちたらどうすんだ。

4年ほど前だったか、エキスポランドで「風神雷神2」という絶叫マシーンで死亡事故があった。原因は「金属疲労」からの脱線とのことだった。私はそのときも「訓練もせず、資格も必要なく、身長だけを基準にして誰でも乗って遊べる“遊具”についてはノーリスクが最低条件」だと書いた。遊びのスリルと命を失うリスクを比べるなどナンセンスに過ぎる。簡単に言えば、これらの被害者は遊園地側の「集客性」やら「話題性」の犠牲者だ。スカイダイビングやスキューバーなどの「事故のリスク」とは意味が違う。誰でも絶叫マシーンで楽しくきゃーとやったあとは、ソフトクリームを喰って家に帰れると信じている。

また、今回の事故は知らないが、エキスポランドの事故は安全確認すれば防げた事故だ。要するにこれを怠っていた。メンテナンスが「OK」を出したから、とのことだったが、このメンテナンスを請け負っていたのは「泉陽興業」という会社だ。ここは支那の「パクリ遊園地」として有名になった、あの「石景山遊楽園」の運営指導を行っていた会社でもある。私なら信用しない。

それにスリルなど、カネ払って得るものではない。日常生活にも溢れている。私は車の運転をするときは緊張するし、小さい子供がいるお母さんは、何をしていても子供が気になって仕方がない。いわゆる「ヒヤリハット」などなら、特別養護老人ホームにもたくさんある(笑)。年寄りはコケるし、認知症ならなんでも口に入れる。スリル満点だ。









http://mainichi.jp/select/today/news/20110205k0000e040055000c.html
<新燃岳噴火:河上前議員が不適切ツイート 「神様の怒り」>

<霧島山系・新燃岳噴火を巡り、前民主党衆院議員の河上満栄(みつえ)氏(39)がツイッター(簡易投稿サイト)に「牛や鳥を大量に殺処分して、命を粗末にしていることに宮崎の大地の神様が怒り猛っているように感じる」と投稿していたことが分かった。宮崎
県の口蹄疫(こうていえき)と鳥インフルエンザ感染に伴う家畜の殺処分を噴火と結びつけた内容に、地元で反発の声が上がっている。
 
河上氏は4日に投稿。毎日新聞の取材に「命を尊ぶ意味を考えようというメッセージのつもりだった。しかし畜産業者もつらい思いをしており、配慮が足りなかった。傷つけてしまったなら大変申し訳ない」と話し同日、投稿を削除し、自身のホームページにおわびを掲載した。河上氏は09年衆院選の比例代表近畿ブロックで初当選。10年参院選の京都選挙区にくら替え出馬し落選した。
 
宮崎県高原町(たかはるちょう)で牛を飼育し、31日から町総合保健福祉センターで避難生活を送る女性は「農家の苦労を知らないとしても、ひどすぎる」と憤った>



更、民主党に頭のおかしい議員がたくさんいることに驚かないが、思い浮かんだ言葉が脳を介さず、そのまま延髄で折り返して口から出る人は気の毒だ。








http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110207-00000098-yom-soci
<永田死刑囚死亡、「事件の歴史に幕」と元捜査員>

<1971~72年に大量リンチ殺人などを起こした元連合赤軍最高幹部の永田洋子(ひろこ)死刑囚(65)が5日死亡したことで、永田死刑囚を知る関係者らからは「連合赤軍事件の歴史は幕を閉じた」「自らの責任を掘り下げてほしかった」などの声が漏れた。

 法務省の発表によると、永田死刑囚は5日午後10時6分、東京・小菅の東京拘置所で多臓器不全により死亡した。84年に脳腫瘍の手術を受け、2006年には脳萎縮による意識障害で寝たきりとなり、ここ1年間は意思疎通も困難な状態だった。昨年9月以降、誤嚥(ごえん)性肺炎で治療中だった。

 当時、群馬県警捜査1課指導官として取り調べを指揮した前橋市の鈴木万作さん(85)は「取り調べでは本当にしぶとく、最後まで『闘士』の顔を持った人だったが、病には勝てなかったのか」と振り返り、「連合赤軍事件そのものの歴史が本当に幕を閉じた」と、かみしめるように話した>




経新聞に小さく江田五月のコメントがあった。「死刑執行されずに病死したことで非難するような殺伐とした世の中だとは思っていない」みたいなコメントだ。つまり、12人もの人間をリンチして殺した犯人であるが、コレが吊るされて死ぬのではなく、ある意味で天寿を全うしたことを非難するような人間は殺伐としている、ということだ。もちろん、私は殺伐としている。殺伐。殺伐。

死因は「多臓器不全」とのことだが、その前に誤嚥性肺炎を起こしている。これは嚥下機能(モノを飲み込むこと)が低下することにより、食物などが気管に入り込み、そのまま肺に溜まって炎症を起こすことだ。また、多機能不全は全身性炎症反応症候群から生じるケースが少なくない。おそらくはコレだ。つまり、同時多発的に体中の臓器が炎症を起こし始める。体内で同時多発テロが起ったようなものだ。

永田死刑囚は寝たきりだった。65歳で認知症もあったと推察される。拘置所にヘルパーは行かないから、永田死刑囚の介護をしていたのは刑務官ではなく、服役囚だ。はっきり言ってプロの介護職員がいる施設でも「意思疎通が出来ない状態で寝たきり」で生きることは辛いと思われる。それを拘置所の中で素人の服役囚から手助けされて生きるならば、これはもう、さっさと吊るされたほうが楽だったかもしれない。

「革命闘士」が福祉を受けられずに死んでいく。これはイデオロギー的な死刑だ。

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