忘憂之物

ガチコメ的「知事選」

■2008/01/28 (月) ガチコメ的「知事選」1

なんだかなぁ・・・っと、大阪府知事選も終わったようだな。

私はまだ選挙権がないので、妻に一票を投じさせようと『知事選なんだがな・・』と話を振ると、我ら家族は思い切り「京都府民」であったという今日この頃、次は京都市長選でおますな。そういえば引っ越したっけか。

ともあれ、なんか「たかじんの番組」に出ていた弁護士さんが当選したらしい。そりゃどうも、おめでとうございますか。公明党の支持層90%くらい持ってくとは、いやはや、なんとも・・・民主推薦の「くまさん」も「タレント弁護士さん」の半分くらいですか。いやはや、なんとも・・・歯茎の出た秘書給与パクリのおばはんが「おもろいおっちゃんなんです!」と応援していましたが、大阪府民はとくに「おもろいかどうか」を知事選にまで持ち込んで考えないと思いますが?で、この「くまさん」の敗戦の弁が最高だった。

「知名度が圧倒的に違った。」

ではないですよ。これはこういうと思ってましたでしょ?こういうしかないっしょ。そもそも、あれほど『タレント』と愚弄しておいて、藤田まことなんかとパチ屋の前で応援演説はあり得ないwww

私が十穀米を噴飯するのはここでし。

「本気で生活している人は推してくれた。」

大阪府民は「くまさん」に入れた人以外、「面白半分で生きている」とでも言いたいのでしょうか。その「本気」の定義を聞いてみたい。私は楽しく生きてるぞぉ!!

それにしても---------------------

圧勝とは思わんなんだ。

消去法で弁護士が残るという予想をしていたのだが、さすがだな、弁護士・・・。で、宮崎県知事の東国原知事と比べられることもあろうが、向こうはまさに「そのまんま」だったという事を忘れてはならん。与野党推薦の候補と戦って勝ったということであり、完全に無党派で無所属だったわけである。

まあ、ともかく、新しい大阪府知事さんに

「大阪はむちゃくちゃ言われてます!!汚い町!柄の悪い町!!僕は悔しい!!この両親のような大阪を、全国から悪く言われることには我慢できない!」

といわれるまでもなく、私も生まれ育った大阪が好きだ。真っ赤な財政を何とかするというなら、是非とも何とかしてくれ。それは誰でもいい。それが「日本も核武装を!!」と叫ぶ、パワー溢れる弁護士なら尚更だ。がんばってね。(皮肉ではない)

「2」へ

■2008/01/28 (月) ガチコメ的「知事選」2

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都道府県の知事を直接選挙で決めるようになったのは、昭和22年からである。それまでの明治憲法下においては官選であったらしい。無論、そこからはメリットもデメリットも感じるものではある。まあ、なんというか・・・今と逆だったらよかったのにというか・・・いや、どちらにしても、今のほうがダメかww

http://www.asahi.com/politics/update/0128/OSK200801280051.html
<橋下氏「府債発行認めない」 人件費カットの可能性も>

もう、府の職員さんは戦々恐々としたあと、元祖・浪速のど根性(笑)!!アンチ橋下を中心としたセクト派閥が出来上がり、てぐすね引いて待ち受けているのではないだろうか。

<府は今年度の3兆2600億円の歳入のうち、2300億円を府債発行でまかなっている。来年度以降も1700億円の発行を見込む方針。ただ、橋下氏は歳出削減ができなければ「人件費を削ってもらうしかない」と職員給与のカットに踏み切る考えも示した。>

橋下大阪府知事は当選確実となった夜のインタビューでこう言っていた。

「倒産した企業の社員として考えてもらいたい。」

さて、問題はそこであろう。

その自覚はあるのか?ということだ。

「3」へ

■2008/01/28 (月) ガチコメ的「知事選」3

そして、更にたたみかける。

<橋下氏はこうした財政再建策について「それを言い続けて選挙に通った。職員も選挙の重さを感じてもらわないといけない」と強調。マニフェストに掲げた出産・子育て支援策などは「もちろんやる。足りなければ人件費を削ってもらう。それが選挙だ」と語った。>

稼ぎ頭が「公共団体に属する家族」は震え上がっているのではないか?経営が破綻した会社に『人斬り社長』が登場したわけだ。それも全国最年少の新米知事さんに、そらもう、たっぷりと儲かったであろうタレント弁護士に「足らなければ辞めてもらう!」といわれるわけだ。嗚呼・・・モチベーションが死んでいく・・・あわわ・・・

まあでも、その中に「よくぞ言った!俺はついて行くぞ!おー!!」というパワフルな職員さんがいればいいのだがな・・・。いや・・・皮肉ではなく、心配なのだww。

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立場があれば改革できるというものではない。策だけでも使えない場合もあるし、金だけでも話にならんし、時間もかかるし、熱意だけでは動かない人もいる。また、動けない人もいる。動こうともしない人も、動くことが嫌な人も、動くと不味い人もいる。

橋下大阪府知事は「やり抜く!」と言った。それは「やってみる!」でも「やります!」でもなく、あえて強調された意味を包含する「やり抜く」という言葉を使った。

無論、大阪府民の意思を掴まねばならん選挙である。いい加減な気持ちで吐ける言葉ではない。覚悟と信念を感じさせる強いフレーズだ。本人がいちばん本気であろう。

「4」へ

■2008/01/28 (月) ガチコメ的「知事選」4

だからこそ、その温度差を感じるのだ。凄まじいまでの冷却効果を避けながら、その温度を保てるのかどうか。更にはそれを伝えていかねばならぬということが、どれほどの労苦を要するものなのか。あまりに「熱い」と思われるに、その用意される冷却装置は更に強固で高性能なものに変えられてしまうのではないかという危惧を禁じえないのである。

奇しくも、橋下大阪府知事は「企業」としての概念を用いて説明した。

それはその通りなのだが、まさに問題もそこにあると思うのだ。

現代の豊かな日本。熱意は伝播しにくい。

http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/080128/trl0801281055009-n1.htm
<「名ばかりの店長」批判も 外食チェーンなど紛争多発>

偉そうに言わせてもらう。

私にはわけがわからない。理解できん。

企業の人事評価をどれほど信頼しているのか。『上司』とか『経営者』は、どれほど優れた感性を持ち、どれほどの現場管理能力を持ち、どれほど高貴な人間の集まりで、ノーブレスオブリージュがそこらに転がっており、どれほどに部下のことばかり考えていると思っておるのか。『扱いが平社員ならば残業代を出せ』という感覚自体が「使用人」の感覚であろう。残業代が欲しいならば、平社員に降格すればよいだけの話だ。

「5」へ

■2008/01/28 (月) ガチコメ的「知事選」5

<外食チェーンなどの店長が、残業代を支払われない「管理監督者」か否かをめぐる紛争は多い。「該当しない」とする店長側勝訴の判決が目立ち、労働問題に詳しい弁護士は「経費削減策による名ばかりの店長で、実態は平社員」と指摘。一方、雇用主側からは「不当な解釈だ」との不満も出ている。>

つまり、『管理監督』させることによって人件費を削減する理由としていると糾弾しておるわけだ。ならば「仕事をさせろ」と上層部に具申すればよいではないか。それで断られたらとっとと辞めればよいだけの話だ。「管理監督者」であるということは、それなりのキャリアを積んだはずだ。それなりの市場価値もあるのだろう?なんとも甘っちょろい被害者意識であるのか。私は勤め人だが、その経営者達に同情する。

<カラオケ店の店長が争った訴訟では「ほかの従業員より高額の手当を受け取っているが、営業方針決定に参画する権限はなく、出退勤の自由もない」として管理監督者ではないと判断された。>

ないのは「権限」だけか?『熱意』や『能力』はあるという前提でよろしいか?

なんでも世の中、思い通りになるとでも思っていそうな甘ちゃんだ。
なんでも世の中、不条理なことはなくて当たり前だとでも言うつもりなのか。

この訴えを起こしている『店長さん』たちの仕事力を見てみたいものだ。それはもう、すばらしく能力があって、熱意に溢れ、毎日ヘッドハンティングされて、他社からは引っ張りだこなんだろうな?スキルも豊富で才能に溢れ、なんでこの人がこんなところで働いているんだろうとみんなから不思議がられ、白い歯を出してニコッと笑い、

「この仕事が好きなんです!ははは!」

というさわやか店長は町の人気者なんだろうな?

それに、もう、コレに至っては・・・

<採用や金銭管理に関与しているファミリーレストラン店長の訴訟でも、業務がコックやウエーター、レジなど全般に及ぶことなどを挙げ、「経営者と一体的な地位にない」とされた。>

なんでもやれよ!仕事なんだから!!

何を思い上がってるんだ?

「6」へ

■2008/01/28 (月) ガチコメ的「知事選」6

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裁量権は「もらう」ものではない。『決める』ものである。

それが原因で自身の職責を果たせんならば、営業に不備があり、業務に支障をきたし、何らかの障害が発生するならば、話し合って決めんとダメだろ?それをだ、「上が取り合ってくれん」というのが甘えだというのだ。取り合わせろというのだ。ダメなら、そんな会社や経営者、こちらから三行半を突きつけてやればよいというのだ。

思うようにならんのだ。だから頑張らねばならんのだろうが。

『上を変える』のも仕事である。それをどこで諦めるかだけである。どのように働きかけるかも、管理監督権者の仕事であろう。そこに頭と気を使わんでどうする?

それにだ。

往々にして、雇用問題でもめるリスクは企業側にある。

立場が弱いのは雇用される側だというのは昔の話である。足るを知って、労働とは何かを知っていた古き良き時代である。このケツを煽っているであろう弁護士は、それをよぉぉぉく知っているのだ。金にならんならケツは掻かん。

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悪平等が跋扈している。

それは「雇われる側」と「雇う側」が同等であるというところまできた。

企業も商売だから、マスコミが怖くてどうしようもない。

ひと昔前、弱者とされた者は、とっくに弱者ではないのだ。ただ、強者になることを拒んでいるだけの受動的な人だ。呑気な国になったもんだ。

愚痴が不満へと、不満は要求となる。しかし、その愚痴レベルの戯言は、この悪平等主義が蔓延する社会においては、まるで正当性があるかのような扱いとなり、あまつさえ弁護士を雇い裁判を起こす。しかも勝つという。恐ろしい話だ。

経営者は、偉そうにふてくされた社員に、

「ようこそいらっしゃいました。今日の調子はいかがですか?」

と言わねばならん日が来るだろう。

「7」へ

■2008/01/28 (月) ガチコメ的「知事選」7

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ちなみに、私は基本的に自由出勤である。しかし、これは「店長」という肩書きに付帯する権限ではない。自慢にならんが、唯一の例外である身内一人を除くも、創立30年のこの企業において、朝出勤しない店長は私が始めてだ。その次は、今春に私の後を継ぐ新店長がそうだろう。管理する気はサラサラない。勝手にやればいい。責任を果たせばいい。

もちろん、現在の私の部下である「監督権者」の出勤時間も自由である。まあ、自由というのは「店舗の営業に支障がない」という当たり前の条件付ではあるが、少なくとも私の許可は必要ない。休憩時間も外出許可もいらん。勤務中の行動に関する決定権は本人にある。無論、そこに不備があれば処分されるだけの話だ。ともかく、色々と不満はあろうが、権限と責任は同時に渡してあるつもりだ。だからこそ世の中厳しいのだ。

不満をいう時間があるなら変えてみろ。無理だと思ったら辞めろ。

人生、そんなに長くない。グズグズするのは、もったいないではないか。

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まあ、ともかく--------------------------

ひとりでも多く、

「よっしゃ!この若い知事さんと一緒にやったろか!」

というオサーンとオバハーンが、この大阪にいることを期待したい。
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