異常事態が続く。
先ず、今更だが「陽性」と「感染」を意図的に混同する。テレビで「今日の東京、新規感染者数は!」とか、楽しそうにやるが、厚生労働省などの公的機関では「陽性者数」と明示されている。「PCR検査」を世に出したキャリー・マリスの言う通り、粘膜にウイルスが数個でも、あるいは死骸でもみつけたら「陽性」とするのはナンセンスだ。それに当り前だが、陽性は感染ではない。これもずいぶん前から周知の事実だ。
武漢ウイルスが細胞膜を突き破り、体内で増殖して「感染」するには10万個以上のウイルスが必要になる。またPCR検査で重要なのは「サイクル数」。無理矢理でも10万個で陽性と判断するためには理論的に20~25サイクルで検査するのが妥当(大橋眞・徳島大学名誉教授 )。しかしながら、いま、国立感染症研究所のマニュアルでは「45サイクル」になっている。これなら10個で陽性になる。しかも、普通に生きていれば人間の体内にいる常在ウイルス、共生ウイルスでも陽性判定になるおそれがある。これも1年以上前から知っている話だ。
これを医療機関が「検査キットが足りない」というほど、無料で街中で行列という本末転倒だ。晴れて「陽性反応」が出た人は無症状で自宅待機、会社員なら特別休暇で有給扱い、見舞金も出るかもしれない。テレビで松嶋菜々子がCMしているし、晩飯もネットで問題ない。こっそり酒も買いに出られる。
コロナで自宅療養となれば自治体が「配膳サービス」と至れり尽くせりだ。ウイルスが10個、粘膜についているなら、寒空の下、是非とも並んでみるとよろしい。ビールをケースで買って、新しいゲームでも買って、ネットフィリックスにも入会して「新聞記者」を観ながら、後ろ暗さのない引き籠り生活を満喫できる。実に羨ましいが、読者諸賢と同じく、残念ながら私も忙しい。詐病で遊ぶ暇はない。できることなら私も昼間から酒飲んで黒澤明とか観たい。
社内SNSで体調報告が来る。もう、何人か「陽性」が出ている。無症状、というか、健康そのものだ。中身は「コロナなっちゃいました(バイ菌の絵文字)」みたいなのもある。1月も終わり、もうすぐ期末だ。人事考査は覚悟しておくがいい。丁寧に執拗に重箱の隅を電子顕微鏡で見てやる。
感染症名を変えるとよくわかる。「エボラなっちゃいました(血反吐の絵文字)」なら相当なツワモノだ。人事考査は期待してよろしい。重箱は捨てる。
いまだに「新型コロナ」としては指定感染症だ。その「一類感染症」にはエボラ出血熱やペストがある。実質「新型コロナ」とは、これらの感染症よりも基準は厳しい。つまり、この記事にあるように「本校生徒の感染が判明しました」ならば、本来は「仕事に行けない」となどというレベルで「頭を抱える保護者」みたいな呑気さはない。パニックだ。エボラやペストよりも基準が厳しい感染症患者が校内から出た、それで心配するのは「妻はパートを休んだ」でもあるまい。
2年以上続く、これらの矛盾を放逐したバカ騒ぎ。バカでは済まない邪悪な情報操作に分断工作。「PCR検査で陽性=感染者」に異を唱える医療関係者や医師は少なくないが、この「阿波の国」徳島大学の大橋教授は「国内でPCR陽性者とされた人のほとんどは、咽頭に10~1000個程度の何らかの遺伝子が付着している状態であり、新型コロナ感染とは断定できない 」と明確に述べている。それなら8割、9割が無症状は当たり前だ。
つまり、踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損々。でも少し、踊るのを止めて、冷静になってみないか、と述べている。もう、踊ってる場合じゃないし、見ている場合でもない、と。