忘憂之物

男はいかに丸くとも、角を持たねばならぬ
             渋沢栄一

旅行に行きたい

2012年02月01日 | 過去記事

年が明けたら沖縄に行こうかと思っていた。もちろん、妻が「沖縄行く」と言い出したからだ。妻は「行きたい!」とか「行かない?」などとは言わない。いつも決定、断定した言い方をする。「ごはんも残さず食べなさい」と言っても、ここは普通、えぇ~もう無理ぃ~おなかいっぱいぃ~とかになるはずだが、妻の場合「食べない!」と断言する。「ごはん食べない。アイス食べる。アイス、おいしい」とインチキインディアンのような口調だ。

しかし、私は心配して言ってみる。いくら沖縄とはいえ、1月や2月では海に入れないぞ?

以前、我ら夫婦がパラオに行ったのは2月だった。バレンタインデーだったから2月14日に出発している。極寒の関空から4時間半ほど真南に飛べば、ちょうど赤道の真上あたりになる。真夜中に降り立ったパラオ共和国バベルダオブ島アイライ州にある国際空港、通称「パラオ国際空港」は真夏だった。温度差、実に25度~30度。現実に感じる「暑さ」が不思議だった。私は、徐々に暑くなる機内で上着を脱ぐだけで済んだが、妻は手袋を脱ぎ、分厚いコートを脱ぎ、使い捨てカイロを剥がし、と、まあ、何かと大変だった。だから、妻が「沖縄は冬でも泳げる」と勘違いしていても私は驚かない。

話していると本当に心配になったから、再度、色々と確認してみる。

海については「泳がなくていい(正確には泳げない。妻の前世は魚)」とのことだ。沖縄で海を捨てるとは、もう、沖縄の良いところの9割は捨てることにならないか。しかも、妻に至っては沖縄の観光地すら碌に知らない。食べ物もダメだ。基本的に「暑いところに美味いものなし」が私の主観だが、それでも、まあ、私は肉が好きだから問題ない。泡盛も美味いし。しかしながら、妻の喰えるモノは沖縄には少ないと思われる。

すると、妻は悔しがって「パイナップルが食べたいんやンか」と開き直る。しかし、たかがパイン。パインが喰いたいから、というだけで沖縄に飛行機に乗って行くとは如何なものか。私はもう40歳。妻はもう43歳ではないか。気を確かに持ちたい年頃だ。それに以前、我ら夫婦は真夜中に「うどんが喰いたいね」ということで、発作的に香川県まで車を走らせた記憶もある。ある日突然、東尋坊タワーに登りたいね、として出発、下調べもせぬから「某創価学会の宿泊施設」に泊ってしまった苦い記憶もある。ご利用は計画的に、なのであるから、それらの失敗と変わらぬ発作的衝動から航空機に乗るというのもどうしたものか。我ら夫婦も少しは成長したところを見せねばならないのではないか。

しかし、私も「冬の沖縄」には興味がある。若いころ、夏には2度ほど行ったことがあるが、冬は知らないのである。それに大東亜戦争における聖地・沖縄という視点からみれば、私はそのほとんどを知らずに年を重ねていた。これはもう、1週間ほど休みを取って、完全フリープランで散策するほかあるまい、と決意していたら、それを予期した妻が「戦争のとこばっかりイヤやで」と念を押してくる。海を捨て「戦争のとこ」以外と限定するなら、もう、沖縄には米軍基地しかないではないか。そんなところ、民主党の防衛大臣でも行かない。ましてや沖縄県民でもあるまいし、水族館とパインだけで、あんなところに1週間は酷過ぎる。それに、だ。妻を連れていくから「夜の繁華街」にも用がない。国際通りで買いモノもお断りだ。となれば、私からすると、沖縄の意味がなくなる。これはどうしたものか・・・と妻と向き合っていたら、ふっと、そうだ、韓国はどうだ?となった。

もちろん、韓国に1週間もいるなどという危険は避けたい。下手すると「血の呪い」で同化してしまう。ならば長くても2泊3日が限界だ。丁度よろしい。それに、私はもう、祖国・韓国になど何の用もないと思っていたが、最近、ソウルの日本大使館前に無許可の反日の象徴が出来上がったというではないか。これは見に行きたい。見て馬鹿にして笑いたい。あのブロンズ像の「少女」に裸締めしたい。その帰りにはソウルの「ドラム缶焼肉」で腹いっぱいカルビを喰いたい。味が薄いだけのことを「さっぱりした飲み口」という韓国ビールも飲もう。そうだ、水曜日を絡めよう。すると、あの有名、且つ、愚かな名物「水曜デモ」がみられるかもしれない。私は「乳出しチョゴリ」を着よう――と計画していた。

しかし、である。職場だ。多くの職員が辞めた。冬期休暇やリフレッシュ休暇も眠ったままだ。というか、公休ですら2個ほど眠っている。つまり、人手不足で休みが消化できていない。さすがの私もこの状態で「旅行に行く」とは言い難い。しかし何故「もう、がむしゃらは卒業。娘は嫁に出たし、倅は大学生になった。子育ては終わり終わり。借金もない。大きなローンもない。あとは妻と犬2匹、孫の成長を喜びながら細々とやっていけばいい。要するに半分リタイア。残りの人生、好きなこと&しなければならないことに費やすのだ。みんな40歳から無理をするから病気になって還暦前に死んだりするのだ。もったいない」と言いながらいまの仕事を選んだのに、つまり、適当に休みも多くて、まあ、いいやと通勤している私が負荷を喰らうのか。コレ、なんか、おかしくないか。

しかも、これも毎年恒例らしいが、居残る職員らも、こんな状態(休みが取れない状態)なら、もう辞めますよ、と脅してくるという。だからチヤホヤとなる。こんなのが数人だけ、もう十年とかいる。確信犯と言ってよろしい。

もちろん、新人職員が来なくなったり、ある程度勤めた若い子が去っていくのは、こういう連中に嫌気がさしたからである。そして「こういう連中」は実のところ、よくわかっている。自分らには「次は難しい」ということくらい知っている。だからこそヤル。

この仕事はライセンスビジネス、とか言われる。たしかにそういう面もある。だから私も1年経ったらコレ、3年経ったらコレ、いずれはコレ、と見定めている。そのための勉強もするだろうし、いくらかの費用もかかると知っている。すると「一生、福祉で?」とか言われるが、これはとくにそうではない。いろんな変化には対応していくだろうし、私自身も変化するだろうから、それはわからない。しかし、何もせぬまま十年とか、もっと考えられない。事実、その連中は無資格だったりする。本人らが「いらない」と公言している。

しかし、実態は、例えば目先の何十万円がない。本当にその余裕がない。また、連中というか、彼女らの中には「パパ」がいる場合もある。小奇麗にしている中高年ながら、中小企業のハゲ親父がいる。飲みに行ったり、ゴルフに行ったり、金出して遊んでくれる。

彼女らと話していると「カレ」と呼ばれるのがソレだ。中高年ながら、安モノ(安易に手が届くという意味で)の女の色香を振りまく彼女らの中では「スポンサーがいる・いない」という会話になる。職員の男性らが「女性に幻滅する」というのもわかる。

だから彼女らは圧倒的に離婚者が多い。子供もいる。仕事は休まない。性格は一見すると強く、中身を問わず、朝鮮人のように「速く多く話す」のが口達者というならソレになる。事なかれ主義よろしく、施設も「仕事ができる」という評価をする。突き詰めて議論となれば、それでも彼女らがいないとたちまち困るじゃないか、となる。そういう施設では、高齢者をモノとして扱いながら、ともかく、バタバタとしておれば、御苦労さまでした、と言ってくれる。古き悪しき風土である。

最近、グループホームに勤めていた、という私よりも年上の男性が来た。20年近く、福祉業界に身を置くベテランだ。連中は敵意剥き出し。男性でベテランで有資格者だ。しかも物腰も柔らかくて常識人の雰囲気がある。コレは危険だと判断して集中攻撃が始まる。

鶏は新参者、弱い者を突き回して殺すときがある。ペッキングオーダーだ。集団でいるストレス発散のため、とか言われる。しかし、連中は「自分らの集団」を守るために徒党を組み、女性特有の情報共有を駆使して襲い掛かる。私もやられた。いま、仲良くなった(どーにでもできる&この人は味方だろう&とりあえず無害)と思しき私に理由を教えてくれるときがある。「怖かった」んだそうだ。なにが?と問うと「見た目がw」と茶化すが、本当はそうではなく、自分らにとって具合の悪いモノがあると既知だからだ。

もちろん、通い始めた頃の私も「そんな義理はない」ということで、外科手術的な改善は望まなかったし、過去、どの勤め先でもやったように前面に出て旗を振ることはしなかった。結果的にコレが功を奏して、連中が気付かぬ速度で少しずつ変わっていった。ひとりずつ異動とされ、徐々にではあるが、職場の雰囲気も変化し始める。しかし、相変わらずの「無敵セクト」の中で連中は気付かない。「スポンサー」と呼ばれる「カレら」も飲み代や遊ぶ金は出してくれるが、自分の遊び相手をしてくれなくなると困るから「資格でも取りなさい」という理由でカネは出さない。そういう「互いの将来を案じ合う」仲なわけがない。あくまでも「いまだけ」だから安モンは魅力的になる。

先日、その男性がヤラレテいた。それはもう、どーでもいいことを摘まみあげ、無意味な敵意を込めてチクチクと、何度も何度も執拗にヤッテいた。中にはその男性が関係ないこと、明らかに事実誤認の「注意指導」も含まれていた。私よりも4つ上の男性も参っていた。よせばいいのに反論めいた中途半端をやるから、もっとうるさくなっていた。

「お?さっそくヤラれてますな?ww」

周囲にいた数人の職員が、私の発言をきっかけにして笑った。私はその男性に

「試練ですなwこのうるさい先輩に何も言われなくなるまで頑張りましょう。この人らはね、口ではうるさいですけど、人間はとても素晴らしい。仕事も出来る。それに美人ばかり。我々のこともよく見てくれています。この人らがね、何か言ってくれるときはね、そこには必ず、何か意味があるんです。何もないのに言うわけないですけどね、この人らは我々にがんばってね、負けないでね、と言ってくれているんです。ありがたいことです。私は1年になりますがね、この人らと仕事ができて、本当に良かったと思っています」

と言う。男性はぽかんとしていたが、連中は黙ってしまった。そのあと「もぉ~ちよたろさんはぁ~やさしいなぁ~」とか誤魔化していた。

周囲を見てみろ。この1年、私を放置していたのは間違いだ。なにかと、相当、すっかり変わっただろう。気付かぬのは貴様らだけだ。ふはっはははっはは。


男性が風呂掃除させられている。私に「さっきはどうも・・・」ときたが、何やら不思議そうだ。私は男性に小さな声で「むかしね、竹下登が自民党総裁選に出たときね、稲川会系の右翼団体がね、日本いち金儲けの上手い竹下先生を総理にしましょう!とやりましたね、アレと同じです」と言ってみた。中年男性は「褒め殺しww」と笑ったが、でも、竹下は総理になりましたね、そのとき・・・・・

・・あ・・・・

話が合いそうな人が来てうれしい。長く続けてほしい。私の気持ちは既に「夏の東北旅行」に切り替えている。誰か一緒に行かないか?

2 コメント

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お久し振りです。 (山口多聞)
2012-02-05 14:33:15
ご無沙汰してます。
夏の東北旅行、ついでに青森に寄りませんか?

じっくりお話したいと思っとります。
良ければ御一考宜しくお願いします。

千代太郎さんもお身体にお気をつけ下さいませ。
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Unknown (久代千代太郎)
2012-02-11 14:53:22
>たもん

いいねぇ~じっくり飲りたいねぇ~

おかしゃんに相談する。
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