パラオから戻ると中川財務・金融相の辞任が報道されていた。特定亜細亜に対しても、割合「はっきりモノが言える」政治家だったので惜しいところだが、それよりも麻生政権に与えるダメージは深刻だろう。日本について十数時間経つが、マスメディアは朝から晩までこればっかりだ。さっそくウンザリする。▼普段、国益など歯牙にもかけないマスコミや売国政治家が、こんなときだけ「国益」を連呼する。ろれつが回らず、要領を得ない大臣の会見は国益を損なったと大騒ぎだ。たしかに「あの会見」は国辱だ。この時期でなくとも、全世界にあの醜態を曝した大臣は辞任に値するだろう。そして、中川氏は辞任した。▼このあと、優秀な日本のマスメディアの皆様には是非「なぜ、そうなったのか」を究明してもらいたい。誰と一緒に「酒を飲んだ」のか。誰が中心となって「会見1時間前」に非公式の宴席を用意したのか。なぜ周囲はそのまま「会見させた」のか。▼ところで、マングローブの海をカヌーで抜けた。どこまでも続く幻想的なマングローブの森。それをよくみると「黄色い葉」が混じっている。ガイドが「かじってみろ」というので口に入れると、予想以上の塩の味が広がる。根で海水を汲み上げろ過するのだが、除ききれない塩分はこの「黄色い葉」一枚だけに集められる。この一枚の葉を犠牲にすることで残りの葉を守るわけだ。▼自民党という名のマングローブ。次の「黄色い葉」は誰だろう。