忘憂之物

男はいかに丸くとも、角を持たねばならぬ
             渋沢栄一

2008.12.31 [2]

2008年12月31日 | 過去記事
ディズニー映画の「ティンカーベル」を家族で観た。ティンカーベルは、様々な能力を持つ妖精の国で生まれるのだが、与えられていた能力は「モノツクリ」という地味な能力だった。▼光を撒いたり、水を操ったり、植物や動物の面倒を見る妖精に憧れるティンカーベルだったが、どれを真似てもうまくいかない。それに「モノツクリ」の妖精は「メインランド」という遠い国には行けず、妖精の国の谷底でずっと「モノ」を造らねばならないと知って失望する。▼そのくらいから、私は真面目に観始めた。ティンカーベルが、なんとなく「今の日本人」のイメージに近くなったからだ。それも若者だ。▼ティンカーベルは、支那人のように意地の悪い風の妖精に騙されて「春の準備」をぶち壊してしまう。妖精の女王は「もう、今からでは春が間に合わない」と絶望する。そこで発揮されるのが「モノツクリの才能」だ。ティンカーベルは凄まじいまでの効率化と合理化を図る。▼製造ラインを引き、「テントウムシ」の大量生産を可能にする。鳥を使い大量の種を蒔く。そして、自らが修理した「オルゴール」を届けるため、女王から「メインランド」への出向を許される。▼ティンカーベルは「体が小さい」と心配されながらも、でかい仕事をして他の妖精たちから認められた。派手なことはできない。魔法も使えない。しかし、知恵と工夫で周囲を唖然とさせる。▼ディズニーに「古きよき日本」を教えられるとは複雑な心境だ。


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