忘憂之物

ガチコメ的「インジクゲンロルマメホス」

スーパー店長時代、八百屋のアルバイトが私に言う。


「“吉四六”って焼酎もあるけど、ピーマンも有名ですよね。大分県の。」

ふぅ~~ん。

「トマトとジャガイモを掛け合わせてできたのが・・・」

とまといも?

「ぶぅ!“ポマト”です!地上にはトマト、地中にはジャガイモができるんです。」

ンな、わきゃぁない。

「ほんまですって!」

ンなら、もっと効率的に「ブリ」と「大根」で「ブリ大根」とか、「ねぎ」と「マグロ」で「ネギトロ」とか、「豚」と「キムチ」で「豚キムチ」・・・

「・・・・・・。あ、あと、隠元和尚という人が日本に伝えた“インゲンマメ”とかね、別名“三度豆”です。同じ畑から、年に三回取れるかららしいです。」

まあ、こんな「野菜バカ」を思い出したのも、この「インゲンマメ」と「ジクロルホス」を掛け合わせた「インジクゲンロルマメホス」の所為だがな。

http://www.asahi.com/food/news/TKY200810160181.html
<「2、3回かんで息苦しく」冷凍インゲン八王子の被害者>

報道では「これを機に模倣犯も出てくる可能性を否定できない、あわわ・・」としているが、これがもう「模倣犯」であるということだ。自主回収遅すぎ。

もちろん、近所のスーパーでも並んでいた(いる)。

不思議で仕方がない。死人が出るまで売りまくるつもりか?私が店長なら、全部、駐車場で燃やす。で、その煙を吸って倒れてニュースに出る(笑)。

さて、これでさすがに売れないだろうし、どーするつもりなのか。まあ、我々は自宅の冷蔵庫をもう一度チェックだ。おかあしゃんが買ってきている可能性も否定できない。

で、だ。

この「八王子の主婦」がバターで炒めたインゲンからは、ジクロルホスが基準値の2万3千倍も出てきた。どっぷり浸った毒野菜であった。しかし、このインゲンと「同一のロット番号」、でありながら、更に、同じように健康被害が発生しながらも「ジクロルホス検出されず」という不思議なインゲンもあったそうな。

http://www.asahi.com/national/update/1016/TKY200810160061.html
<千葉・柏で2人体調不良の冷凍インゲン、農薬検出されず>

そして、茨城県でも。
http://www.asahi.com/national/update/1016/TKY200810160293.html
<インゲン、茨城・日立でも体調不良 農薬検出と同番号>

ここはまだわからんが、現在のところ、やはり「同番号」ながら有機リン系農薬の検出は確認できていない。つまり、「ジクロルホスが出たのは八王子だけ」ということだ。

そして、メタミドホスとは違い、ジクロルホスは日本での入手が可能。同じものが買えるわけだ。さあ、じっちゃんの名にかけるかぁ?(笑)



ええと、

憶測を書く。

このインゲン、袋に「空気穴」があるらしい。残留濃度からしても冷凍後に混入された可能性が高いという。つまり、

これは日本国内で混入された、明白な「食品テロ」事件ではないのか。

入れたモノはアバウトに「農薬」だった。八王子以外は「有機リン系ではない農薬」が使われた可能性が高いと思われる。八王子は「たまたま入手したのがジクロルホスだった」だけではないのか。舌がしびれて嘔吐し、胃腸に障害が出るのは同じであろう。

ならば、この犯人はすぐに捕まるはずだ。

「日本国内で混入させた」と仮定するならば、その犯行場所は限られる。いずれも「同じロット番号」の商品から「農薬」と思しき有害物質が検出されている。つまり、それが「各売り場に振り分けられる直前の場所」で犯行が行われたはずだ。

また、その「農薬」の定義は「日本国内で入手可能なもの」であれば、なんでもよかったのではないか?もしくは「ジクロルホス限定」ならば、その入手はさすがに目立つことになろう。つまり、犯人は「その程度」の段取りもできない状況、もしくは環境にある者どもである。売り場で直接は行わない。また、買い上げて注入して売り場に戻すということもなかろう。リスクがありすぎる。やったのは、ズバリ、搬送直前である。

ルートを洗えばすぐに特定できるだろう。

問題は「犯人ども」は誰か、そして、その「動機」はなにか、である。



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-


回収したインゲンから、どの程度の「農薬入り」が出るのかが問題だが、憶測ついでに言うと、さほど数量的には出てこないのではないかと思う。それほど「大がかり」に注射器持ってちゅーちゅーと入れていたわけではないと思われる。目的は「日本人の健康を害する、もしくは命を奪う」ことではない。ンなもん、なに人が喰うかわからんではないか。

ともかく、日本では最近「支那共産党日本省外交官」と言われた「ふふん♪」が辞めて、支那共産党が「タカ派!右翼!!」と毛嫌いする麻生総理が誕生した。ブルーリボンをつけて国会に立つ総理大臣は、やはり、こう言う。

http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/081016/plc0810160010000-n1.htm
<【中国製インゲン】麻生首相、中国に安全対策見直し要求へ>

だが、ちょっとマッテほしい(しゃきーん)。

これ、もし、「日本国内で行われた犯行」ならどうなるのだ?

<麻生太郎首相は15日夜、中国製冷凍インゲンを食べた主婦が一時入院し、高濃度の殺虫剤が検出された問題について、「改善されていないことに関して中国側に申し込む。当然だ」と述べ、中国側に対し、再発を防ぐため中国国内の安全対策を見直すよう求める考えを示した。首相官邸で記者団に答えた。政府はまた、中国側に実態解明を急ぐよう要求するとともに、日本国内の検疫態勢を強化する検討を始めた。>

日本の世論も唸りをあげる。4月の長野事件、チベット問題、危険な食品などで盛り上がった「嫌中」はどれほどのものか。本屋を覗くまでもない。

ノンポリの消費者までもが「メイドインチャイナ」を避け、胡錦檮の「パンダ外交」を鼻で笑ったのはつい最近ではないか。そして、やっぱり、拡声器を持った「祭り好きの右翼団体」は騒ぐだろう。ネットで動画を撒き散らせることだろう。ブログに書き殴ることだろう。単純に「今度はインゲンかぁ!ごるぁ!」と喚く姿が目に浮かぶ(泣)。




ここは冷静に、だ。

餃子事件を思い出そう。

五輪開催中、支那共産党は、

「ごめん、やぱり、中国の中で入れられたかもアルヨww」

としてきた。五輪中とはいえ、妙なタイミングではあった。なんとか開催して、なんとか終わろうとしているときだったはずだ。わざわざ持ち出すなら、わざわざ認めるなら、閉会後であってもよかったはずだ。しかも、それを日本政府は隠蔽していたというオマケ付きであったが、ともかく、支那は「製造工場に外国のマスコミを入れて」まで、アリバイは作っている。あくまでも、国際的には「誠意を見せている」というわけだ。

そこに、だ。

万が一、今回の「支那産を狙った農薬混入事件」の犯人グループが、日本国内に存ずる「日中友好」に水を差したい日本民族主義の、国枠主義者の、歴史修正主義者の、右翼の、嫌韓厨の、ネット右翼の、「過激派集団の犯行」だとなったら?

アメリカに端を発する世界的な不況を理由として、解散総選挙を先送りにし、政権交代を拒む政府与党はそのとき、どのような苦境に立たされることになるのか想像に足る。今から野党の嬉しそうな顔、顔、顔が目に浮かぶ。

支那はそれこそ「国を挙げて」日本国を非難するだろう。全世界に向けて「日本の偏狭なナショナリズム」を叫ぶはずだ。「あの国」が相手である。謝罪だけでは済むまい。

国内の左派マスメディアは「鬼の首を獲った」かの如く、煽りまくると知れている。朝日新聞など連日、一面を割くことだろう。特集を組むだろう。報道捨てションをはじめとする売国テレビ屋も大忙しである。立ち腐れているはずのサヨク電波芸者が息を吹き返す。





誰かと誰かの、どこかとどこかの利害が一致している。



私の阿呆な杞憂であると願う。
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