忘憂之物

男はいかに丸くとも、角を持たねばならぬ
             渋沢栄一

ガチコメ的「風船の理論1」

2008年04月17日 | 過去記事
■2008/04/16 (水) ガチコメ的「風船の理論1」1

早くも犠牲者が出た。

http://www.asahi.com/national/update/0414/SEB200804140018.html
<母親パチンコ、車内で1歳児死亡 熱中症か>

なくならない。

過日の会議でも指示したが、この季節になると、毎年同じことを言い続けている。

『中に子供がいたら、ベンツであろうが街宣車であろうが、ガラスをたたき割れ。』

幸い、当店の駐車場ではまだガラスを割ったことはない。駐車場の安全管理専門の人材もいるし、当然ながら巡回の頻度も高い。車同士の接触事故などはあったが、現在のところ、そのような事故はない。つまり、

「防げる」

のだ。少なくとも、常日頃の業務指導や管理体制から、それらは防げる事故なのである。

炎天下の駐車場をもっているのはパチンコ屋だけではないが、それでも「パチンコ屋」の事故が多いような気がするのは、マスメディアの偏向報道だけでもないのだ。所詮が「放置する奴が悪い」という「業界の無責任さ」ではないのか。この類の事故ならば、パチンコ屋はもっと叩かれて然るべしである。結果が悲惨過ぎるのだ。

とくに、私が注目するのはここだ。

<マルハン東京本社によると店の敷地内には定員15人の無料託児所を併設。母親はこの日午後2時ごろ、長男を連れて託児所を訪れたが、手のかかる乳児が多かったことを理由に預けるのを断られた。午後3時ごろにも母親が携帯電話で空き状況を確認してきたが、店側は対応できないとして再度断ったという。>

「無料の託児所」が設置されていたという。立地からして子供連れの顧客が多いということだろう。パチンコ屋の託児所に預けられる子供の気持ちを想像すると、私は「商売」としてでも考えられんが、ともかく、それはそれで結構だ。しかしながら、この母親は「断られている」のである。ならば、店側は「その顧客が子供をどうするのか」を確認する義務があるのではないか?もしや、車に放置して遊技場に入るとは考えなかったのか。「業界NO1」とは、その程度のリスク管理でなるものなのか。

「2」へ

■2008/04/16 (水) ガチコメ的「風船の理論1」2

つまり、この母親は、車に子供を寝かせておいて、もうしばらくしたら電話確認をして「空き」があったら預ければよいと考えていたわけだ。この季節、まだまだ「暑い」と感ずるのは私くらいなもんであろう。おそらく、恒常的に「こういう状態」はあったのではないか?託児所の空きができるまで、車内に子供を置いてパチンコをするということが、習慣的に行われていた可能性は高い。で、その日は思ったよりも「暑かった」わけだ。それで悲惨な事故を起こしてしまった。そして、それを看過していたのが「業界NO1」だったのである。なんという粗末なリスク管理か。

「託児所有り」と商売するのは勝手だが、となれば、当然に「子連れの顧客層」をターゲットにしているわけである。ますます大型化している「業界NO1」が、パチンコ台を1000台近くも置きながら、たかだか「15人」の子供しか預かれない託児所とはいったいどういうことなのか。

実に中途半端な対応ではないか。子供を連れてきて預かってもらえないとなった親たちが、どのような行動をとるのか予測もしなかったのであろうか。しかも、そのような「車内放置」を誘発させる如くの商売をしながら、子供が死ぬまで発見できなかった駐車場管理の杜撰は「業界のレベルの低さ」を如実に表していると言っていい。

所轄警察や組合から配布される「子供の車内放置」に関する注意呼びかけポスターなども、顧客に訴えることも大切だろうが、現実問題としてはやはり、「店側の配慮」というものが不可欠なのである。する奴はする。信じられんことだが、現実としてそこにあるのだ。

「ゴト」に対する危機意識や、交換所を襲う強盗などに対する喚起は頻繁に行われている。公安の管理者講習などでも、「捕まりますよ?」「許可取り消しもありますよ?」「ゴトの被害は大きいですよ?」とホール側の損失ばかりを注意するが、顧客が安全に過ごせる環境をつくり、それを維持することなど「企業」として最低の条件ではないか。

これは明らかな「管理システムの欠陥」であり、その企業の責任は問われるべきである。「予想される事故」であり、その実例も嫌というほどあるではないか。マスメディアは「子供を放置してパチンコにはまり込む親」と問題を提起しているが、それだけではなく「杜撰な駐車場管理」としてホール側の管理責任を糾弾すべきである。

「3」へ

■2008/04/16 (水) ガチコメ的「風船の理論1」3

それでなければなくならない。言葉は悪いが「子供を放置してパチンコする奴が馬鹿」なのは報道されんでも誰でもわかる。しかし、そんな阿呆を指弾することに意味はない。阿呆はいる。確実にいるのだ。だからこそ、このような悲惨を繰り返さないために叩くべきは企業なのである。

企業が金と人を使って対応せねばならんはずだ。世間から白眼視されるべきは、これだけ毎年子供が死んでいるのに「儲けにならないから」という理由で、相変わらず放置している企業なのだ。派遣で来た警備員に「いらっしゃいませ!」と赤色の蛍光棒で、客引きのまねごとよろしく、顧客を誘導することばかりさせている企業は「安全管理など顧客の勝手」であると言っているに等しい。

警備員もなく、カメラの死角だらけの巨大な立体駐車場など犯罪の温床ですらある。以前働いていた店舗では「車上荒らし」はもちろん、「麻薬の取引」さえ行われていたという。そのときの巡回頻度は「交代の際に一度」であったが、それでもちゃんと行われていなかったことを私は知っている。堂々たるサボタージュが通弊と化していたのだ。

上層部に具申するも「あそこは昔からのアレだから・・・」というわけのわからない理由で派遣会社にクレームすら出さない。仕方なく派遣されてくる警備員に、若造だった私が直接指示するも「契約ではそうなっている。会社と話してくれ。」と一蹴される。

私は男性社員に頼んで「駐車場巡回」をルーティンワークに組み込んだ。無論、私も時間と状況が許せば駐車場を歩いた。事実、「怪しい車」が急発進して去ったこともある。

呑気に昼寝しているサラリーマンもいたが、目的が不明でフラフラと歩く餓鬼や、自分の車がどこにあるのかわからなくなった年配の顧客もいた。当然のことだが、人身事故の可能性もふんだんにあった。

「4」へ

■2008/04/16 (水) ガチコメ的「風船の理論1」4

巨大産業ながら、この社会的な無責任さ。この業界が忌み嫌われる理由のひとつである。また、こういう「ちゃんとしない」ところが「たかがパチンコ屋」と言われる所以なのである。何度でも言うが、膨張して膨らんだだけでは「成長」とはいわない。それに伴った責任も果たしてこそ「成長」なのであり「産業」であるのだ。

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そして「膨張して膨らんだだけ」のモノが厄介なのは「企業」ばかりでもない。

http://sankei.jp.msn.com/world/america/080416/amr0804162133012-n1.htm
<CNN、対中批判で謝罪 「ならず者」発言で>

形振り構わぬ軍事力強化と、薄汚い金をばら撒いて巨大化した「ならず者」は、厄介と言うよりも厄災をもたらす危険すらある。この驕り高ぶった「ならず者」は、自らの振舞いを恥じることもなく、ただひたすらに居丈高に威張り散らすほかない。

<中国外務省の姜瑜報道官は15日の記者会見で、CNNのキャスターが「中国人はならず者だ」などと発言したとして「厳しく非難する」と指摘。CNNとキャスターに対し、発言の撤回と謝罪を求めた。>

逆に支那共産党のどこが「ならず者」ではないのかを問いたいところだが、いくら「ならず者」が「厳しく非難する」と偉そうに文句を言おうとも、世界の普通の人々には通じない。開催前の五輪とは思えぬ盛り上がり(笑)も後を押して、「ならず者」は「ならず者」であるということが全世界の常識となっている。

「5」へ

■2008/04/16 (水) ガチコメ的「風船の理論1」5

http://sankei.jp.msn.com/world/china/080416/chn0804162000003-n1.htm
<早くもチベット人60人拘束 17日にインドで聖火リレー >

各地でリレーコースが短縮されたり、予定していた催しが中止になったりとしているようだ。最近、テレビは見ない私だが、それでも、わずかばかり横目で見るテレビから「チベット」と聞こえない日はなくなってきた。支那共産党の強引な報道規制も周知となってきた。散々、今まで支那大陸から公害と毒入り食品と犯罪者を迎え入れてきた政治家も、そろそろ首の回りが寒くなってきたことだろう。

しかしながら、是非、それでも「日中友好」と言い続けてもらいたいと思う。それともいっそのこと、これらの「支那べったり」の独裁政権国家よろしく、正面から「中国の関係を優先させるべき」と唱えながら、同じように「ダライ・ラマ一派」とでも呼んでみればどうだ?胡錦檮も訪日しやすくなるぢゃないか。歓迎ムードを盛り上げてみろ。

<中国との経済的結び付きを強めるシン政権は対中関係を優先させ、約5000人の厳戒態勢を敷いて聖火リレーへの妨害行為を阻止する構えだ。>

長野でもやってみるがいい。「批判や抗議する者はかたっぱしから逮捕する」とすればいい。日頃、「人権」とか「言論の自由」とほざいている社民党や共産党も、相手が支那共産党様ならば黙視してくれるだろう。ようやく日本政府与党も「アジアの平和と安定に本腰を入れだしたわぁ♪」と評価してくれるかもしれん。朝日新聞もスル―してくれるだろう。

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以前も書いているが「膨張して膨らんだだけのモノ」は萎むことを前提としている。それでも無理をして膨らんでいればどうなるのかは子供でもわかる。もう、あちこちから亀裂が生じて膿が滲んでいるではないか。破裂して噴出するまであと何年だ?

私も破裂する前に、少し痩せる努力とやらをしてみるか・・・

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