忘憂之物

男はいかに丸くとも、角を持たねばならぬ
             渋沢栄一

IAEA批判発言「完全に捏造だ」と鳩山元首相>2012.4.9

2012年04月09日 | 過去記事
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120409-00000921-yom-pol
<IAEA批判発言「完全に捏造だ」と鳩山元首相>

<鳩山元首相は9日、イランのアフマディネジャド大統領と8日に会談した際、国際原子力機関(IAEA)を批判する発言をしたとイラン大統領府が発表したことについて「完全に捏造(ねつぞう)記事であり、大変遺憾だ」と述べ、訂正を申し入れる考えを示した。

 国会内で記者団に語った。

 鳩山氏は大統領らとの会談で核開発の疑念を払拭するための努力を求めたと説明し、「非常に有意義な議論ができた」と強調した。また、「二元外交」との批判を念頭に、「政府の考え方を逸脱する発言は一切していない」と語った。

 鳩山氏は6日からの日程でイランを訪問した。

 イラン大統領府は、鳩山氏が「IAEAがイランを含む特定の国に二重基準的な対応をとっていることは不公平だ」と語ったと発表した>




世界中の女性の首を真珠でしめてご覧に入れます―――御木本幸吉は明治天皇陛下に対し、こう大見得を切って周囲を唖然とさせた。その時点ではまだ、真珠の養殖は発展途上の段階。御木本本人以外、誰も成功するなどとは思っていない時だった。

そんな御木本幸吉にあやかり、鳥羽市では「大ぼら吹き大会」が開催された。鳥羽湾を見渡す公園から湾内にある真珠島に向かって「夢や理想」を大声で叫ぶイベントだ。<みんなでもっと元気な鳥羽にするぞ!>とか<お母さんになっても おばあちゃんになっても、鳥羽で生きていくぞ!>などと微笑ましい「夢や理想」が叫ばれ、観客からは声援が飛んだ。大きな声で夢や理想を語る、結構なことだ。

周知の通り、御木本は「天然真珠と変わらぬ」養殖真珠を開発する。しかし、それをヨーロッパに持ち込むと、なんと訴えられた。理由は「天然と見分けがつかないだと?それなら詐欺じゃないか。罰金を払え」というイチャモンだ。御木本は最初から大見得も切らず、ちゃんと「養殖」だと言って売り歩く。つまり、天然じゃないですよ、すごいでしょうと説明していた。要するにそれも「売り」だからだった。

いつの時代も白人の考えることは同じだ。日本の真珠王から金が取れる、となれば黙っていない。その養殖は天然に見える。本人も天然と変わらないと言っている。ならばそれはニセモノであり詐欺罪が成立する、と裁判になった。裁判が進むと先ず、イギリスが折れた。コレは養殖だけれども天然だ、と認めた。しつこかったフランスも参った。調べれば調べるほど、よくできている。これはもう天然も養殖もない、ただの素晴らしい真珠だと。

結果的に「御木本真珠」は世界に通用する真珠だとヨーロッパが認めたことになる。

日本の政権与党の「外交担当」で「最高顧問」の元総理は鳥羽市ではなくイランに行った。そこで大方の予想通り、いったいだれが得をするのか、という外交的混迷を発生させて喜んでいる。また、保身が過ぎたのか、外交の最高顧問という立場ながら、なんとも「捏造」という激しい言葉を容赦なく使っている。そこは民主党得意の「誤解を与えてしまったなら申し訳ない」とかあっただろう。

御木本真珠は天然か養殖か、ニセモノかホンモノか、と騒がれて「本物の養殖」という名誉を得た。比して、鳩山はある意味、とっくに「ホンモノの天然」と知れていた。こんなのに外交のチャンネルを持たせてはいけない。鳥羽湾に向かって叫ばせておくべきだ。




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