三俣山(1747.7m)
すがもり越~三俣山~坊ガツル~北千里ケ浜~すがもり越
への周回登山(単独)
快晴 ※ 文字サイズは(大)が最適
※ 「三俣山」紅葉情報(私見)→10/21~23日(土)頃が、旬かと思われる。
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(行程) 大曲登山口(発7:30)→すがもり越(着8:20)→本峰(着9:10~
発9:15)→南峰(着9:30~発9:35)→坊ガツル(着11:05~
発11:45)→法華院温泉山荘(着12:00~発12:50)→
すがもり越(着13:40)→大曲登山口(着14:20)
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〇三俣山の紅葉は未だ早いようであるが、今日は上々の秋晴れ予報である。
紅葉偵察と24日予定の傾山山行の足慣らしのためと思い、にわかに登る
事とした。
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▼すがもり小屋の「愛の鐘」を7~8回鳴らして、三俣山山南斜面に取り付く。
西峰には寄らず本峰に向かう。
本峰とⅣ峰の鞍部から眺める根子岳の雄姿は私の「お気に入り景観」の一
つである。今日の根子岳は雲海が薄く佇み墨絵の世界であった。
〔三俣山登山口〕 〔根子岳の遠望:正面中央奥〕
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▼本峰から眺めおろす北峰の紅葉は、稜線は見頃であるようであるが山腹は
3~4分?程度であり、紅葉次第ではお鉢廻りでもしょうと思っていたが、其
れをやめて南峰に向かった。
〔北峰:頂上付近は紅葉 8分程度?〕 〔南峰頂上〕
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▼南峰頂上から「坊がツル」への直滑降ル-トは未踏のコ-スである。
今日は時間も十二分にあり、天気も上々である。
踏み跡がハッキリと見定まれば、このル-トを下ろうと思案していたところ、
後着で上がって来た若いアベックに坊がツルへの道を尋ねられたことと、
もう一人の老人から「このコ-スの出口は、坊がツルの看板の処に出るので
しょぅ・・・」と話されル-トイメ-ジが出来上がり、下ることとした。
▼草台地に生えるクマザサの中に幾つもの踏み跡が下方に延びている。
大きな踏み跡を慎重に探して、辿る。
小潅木帯に入ると登路はハッキリしていて、迷う事無く下る。
〔登路より眼下の法華院を望む〕 〔急崖の紅葉〕
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▼滑り易い黒つちの急斜面を時間をかけて、ゆっくりと進む。
きつい急斜面であることは想定内であったので、昨夜のうちにロ-プを用意
してザックに入れていたので、手がかりの無い崖斜面では安全を期して登
路沿いの潅木に掛けて降り、利用する箇所は3~4回もあった。
〔岩塊の展望台から坊がツルを望む〕 〔黒つち の登山道〕
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▼こんな急斜面を登る人は少ないであろう・・・・。多分、今日は出会う人は居
ないだろうと思っていたところ、岩塊の展望台を過ぎて潅木帯に入る所で
2人の男性が休憩をしていた。
坊がツルにキャンプして大鍋小鍋を巡り、明日は大船山とのこと。
次に出会った夫婦(年代は私ぐらい)は宮崎から来られた方で、人が少ない
難コ-スを登るのが好きとの事で、沢水(そうみ)登山口から「鳴子山直登ル
-ト踏破」のお話をなされた。(このル-トは2010.6.24日の山行(←クリック)
で確認していたので大いに参考になった)
〔急傾斜の登路を登る二人〕 〔下山口、手前からル-トを振り返る〕
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▼南峰頂上から1時間30分で坊がツルの鳴子川沿いの登山道に下山した。
下山した正面に案内板が建っていて、すぐ傍に木造りのテ-ブルが二つあ
り、食事をしている人達を見受けたので、ここで昼食することとした。
先着の若いアベックのテ-ブルと相席となり、青空に映える三俣山を正面に
して座る。
先ずは、ビ-ルで喉を潤い、下山して来たル-トをしみじみと眺め、初踏破
の満足感に浸った。
▼気さくの好い相席の二人は福岡から来られて、先週もこの坊がツルを散策
されたとのこと。二人から頂いた食後のコ-ヒ-を味合いながら語り合う。
(私が鳴子川を初めて見た時の感動話しや根子岳の大山蓮華の紹介等々)
▼草原台地の坊がツルで鳴子川の瀬音を聴き、ススキの乳白色の穂波を眺
め、癒し豊かなひと時がゆったりと天高く流れた。
▼時間はまだまだ、ゆっくりとあるので法華院温泉に立ち寄る。
九州で一番高い所(1.303m)に位置する、源泉掛け流しの湯を独り占めで浴
び、まさに至福の空間であった。
〔下山口、正面の看板〕 〔法華院温泉と三俣山〕
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▼浴場から延びる廊下には「九重山記」なる巻物(←クリック:法華院温泉山荘の
HP)が紹介されている。その先に架かる渓流の橋を渡ると法華院観音堂が
あり、11面観音様が鎮座しておられた。
〔掛け流しの浴場〕 〔浴場オ-プンデッキより大船山〕 〔「九重山記」の巻物〕
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▼温泉効果で気分も爽快、足取りも軽く、すがもり越えを目指して北千里ガ浜
へ登り返した。
このル-トは確か九品寺ビル勤務時代(1993年:平成5年頃)、坊がツルと
法華院温泉が恋しくなり単独で長者原~雨ケ池コ-スで登り、帰路で使った
ことがある。
当時の覚束無い記憶を辿ると、溶岩が重なり合う急崖の難路と思っていた
が、登路は大変様変わりしていて、程好い登りで約50分ですがもり越えに
着き、思ったより気楽なル-トであった。
〔登り上げた処から 〔北千里ケ浜から
坊がツル方面を振返る〕 スガモリ越え方面を望む〕
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(2010.12.7日加筆)
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