扇ケ鼻(1698m) 「朝駆け」登山
快晴
(行程) 牧ノ戸峠登山口(発5:00)→扇ケ鼻分岐(着6:00)→扇ケ鼻頂上(着6:35~発7:00)→牧ノ戸峠登山口(着8:50)
〇山野草の手入と庭の草取りに追われ、山行頻度が少なくなる昨今、6ケ月振りの山行となる。
「山粧う(ヤマヨソオウ)」この時季は、春の桜と同じで気が浮き立つ心境となる・・・。
来るべき紅葉遊山に備え、足慣らしの山行として距離の短い扇ケ鼻に「朝駆け」することとした。
もちろん朝駆け登山などは初めての経験である。
〇常日頃愛読しているHPに「九重連山の光と影」というサイトがあり、
「朝駆け・夕駆け」の山行記と九重山に関する歴史等が重厚に語られている。
このサイトの管理者であられる人物像に憧れやまない私である。
〇せめて一度は経験したい朝駆け登山、今日はその第一歩の山行日となる。
山友の石ちゃんを誘い、3時30分に我が家を出発予定であったが石ちゃんの
「車のキ-が見つから無い・・・」というハプニングが起きて、私一人で行くこととなった。
家を出たのが4時を過ぎてからとなり牧ノ戸峠着が4時50分となった。
なんと~薄暗い駐車場に石ちゃんの姿が、私を待ち構えていた。
「キ-は土間に落ちていた」・・・・。
▼久住山の今日の日出時刻をネットで調べると6:13分と記されていたので、
其れまでには扇が鼻山頂上に立ちたかったのであるが・・・。
扇が鼻分岐直下の登路で夜明けの気配がしらじらと訪れた(6:00)。
扇が鼻北斜面の登路(6:20)からで朝日に焼ける遠景の涌蓋山を望み、
草台地に上がった処で(6:30)赤く染められ変幻してゆく、扇が鼻頂上の岩峰を拝んだ。
▼頂上に向かう草台地の登路では、雲海に浮かぶ阿蘇五岳を終始眺めながら歩く。
流れゆく雲海を早く頂上で眺めようと思う気持ちが高ぶってゆく・・・。
▼頂上からの眺めは圧巻そのものであった。
瀬の本高原全景が雲海で覆われ、東から湧いて西へと流れ、時には急流や濁流となり、
時には入道雲のように立ち上がつては阿蘇五岳を包み、そして消えゆく・・・・。
▼予期しない雲海の一大ショ-に巡り合い、朝駆けの冥利に興奮した。
頂上は瀬の本高原からの吹き上げ風で寒い、岩陰に佇むがさすがに寒い・・・。
雲海が繰り出す阿蘇五岳の山姿の変容は、まだまだ続くが、寒さには応えきれず30分位で
頂上から離れ下山路に着いた。
[扇が鼻分岐直下の登路から、由布岳・双耳峰のシルエットを望む]
[扇が鼻草台地の登路から、朝焼けの涌蓋山を望む]
[扇が鼻草台地南から、雲海に浮かぶ根子岳を望む]
[草台地の登路から、日の出に染まる扇が鼻頂上を仰ぐ] ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
流れゆく阿蘇五岳の雲海
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
[沓掛山稜線から、登路沿いに映える落葉松林を望む:下山路にて]
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
[下山後、「ラピュタの道 (天空の道)」と呼ばれる阿蘇北外輪山の外輪壁を辿る坂道(正式名称は「狩尾牧野道路」)を散策]
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(2015.12.26日 加筆)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます