根子岳山窓

(阿蘇住人の山行記です。)

扇ケ鼻 10月7日(水)

2015年10月07日 22時48分09秒 | 大分県

    扇ケ鼻(1698m) 「朝駆け」登山   
快晴

(行程) 牧ノ戸峠登山口(発5:00)→扇ケ鼻分岐(着6:00)→扇ケ鼻頂上(着6:35~発7:00)→牧ノ戸峠登山口(着8:50)

〇山野草の手入と庭の草取りに追われ、山行頻度が少なくなる昨今、6ケ月振りの山行となる。
 「山粧う(ヤマヨソオウ)」この時季は、春の桜と同じで気が浮き立つ心境となる・・・。
 来るべき紅葉遊山に備え、足慣らしの山行として距離の短い扇ケ鼻に「朝駆け」することとした。
 もちろん朝駆け登山などは初めての経験である。

〇常日頃愛読しているHPに「九重連山の光と影」というサイトがあり、
 「朝駆け・夕駆け」の山行記と九重山に関する歴史等が重厚に語られている。
 このサイトの管理者であられる人物像に憧れやまない私である。

〇せめて一度は経験したい朝駆け登山、今日はその第一歩の山行日となる。
 山友の石ちゃんを誘い、3時30分に我が家を出発予定であったが石ちゃんの
 「車のキ-が見つから無い・・・」というハプニングが起きて、私一人で行くこととなった。
 家を出たのが4時を過ぎてからとなり牧ノ戸峠着が4時50分となった。
 なんと~薄暗い駐車場に石ちゃんの姿が、私を待ち構えていた。
 「キ-は土間に落ちていた」・・・・。 

 

▼久住山の今日の日出時刻をネットで調べると6:13分と記されていたので、
 其れまでには扇が鼻山頂上に立ちたかったのであるが・・・。
 扇が鼻分岐直下の登路で夜明けの気配がしらじらと訪れた(6:00)。
 扇が鼻北斜面の登路(6:20)からで朝日に焼ける遠景の涌蓋山を望み、
 草台地に上がった処で(6:30)赤く染められ変幻してゆく、扇が鼻頂上の岩峰を拝んだ。
▼頂上に向かう草台地の登路では、雲海に浮かぶ阿蘇五岳を終始眺めながら歩く。
 流れゆく雲海を早く頂上で眺めようと思う気持ちが高ぶってゆく・・・。
▼頂上からの眺めは圧巻そのものであった。
 瀬の本高原全景が雲海で覆われ、東から湧いて西へと流れ、時には急流や濁流となり、
 時には入道雲のように立ち上がつては阿蘇五岳を包み、そして消えゆく・・・・。
▼予期しない雲海の一大ショ-に巡り合い、朝駆けの冥利に興奮した。
 頂上は瀬の本高原からの吹き上げ風で寒い、岩陰に佇むがさすがに寒い・・・。
 雲海が繰り出す阿蘇五岳の山姿の変容は、まだまだ続くが、寒さには応えきれず30分位で
 頂上から離れ下山路に着いた。

 [扇が鼻分岐直下の登路から、由布岳・双耳峰のシルエットを望む] 

 [扇が鼻草台地の登路から、朝焼けの涌蓋山を望む]

 [扇が鼻草台地南から、雲海に浮かぶ根子岳を望む]                                                                                   
  [草台地の登路から、日の出に染まる扇が鼻頂上を仰ぐ]        ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
流れゆく阿蘇五岳の雲海

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  [沓掛山稜線から、登路沿いに映える落葉松林を望む:下山路にて]

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[下山後、「ラピュタの道 (天空の道)」と呼ばれる阿蘇北外輪山の外輪壁を辿る坂道(正式名称は「狩尾牧野道路」)を散策]

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 (2015.12.26日 加筆)

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