阿蘇吉岡の噴気孔を踏査
(南阿蘇村長野の吉岡地区にある噴気孔)
熊本市内に行き交う際、車窓から必ず目に付くのが山復から立ち上る「白煙」・・・
57号線(立野火口瀬・阿蘇大橋付近)から杵島岳を眺める方角に位置する。
この現場は「一体どの様になっているのであろうか?」
兼ねてから気になるところであった。
今回、相棒の石ちゃんを誘って踏査することとした。
目標とする吉岡別荘団地には事無く辿り着いたが
噴気孔への取付きが分からす゛山道(車道)を右往左往。
過去に一度は訪れたという石ちゃんであるが
十年一昔前のことで記憶は定かでは無いらしい・・・
(行程)① 吉岡別荘団地入口(着14:40)→噴気孔への道探→渓谷に架かる大橋でUターン(発15:00)→
噴気孔探しを断念し、帰路の山道で山ガ-ルと遭遇
②山ガールの先導で噴気孔への登山口(発15:10)→吉岡噴気孔(着15:20~発15:30)
→登山口(着15:40)
③帰路で「湯の谷地熱発電所」に立ち寄る(着15:55~発16:00)
阿蘇吉岡の噴気孔 令和5年12月6日
↑【南阿蘇やすらぎロードから吉岡の噴気孔を望む】
北向山に登った時(2022.11.25)七曲峠から撮影
後方に迫るピークは杵島岳
↑【ズ-ムで】
↑【別荘団地入口】←(Google マップからキャプチャ)
噴気孔への道順を尋ねようと急坂を下り、団地内を歩き廻るが
人影は全く無く、家は閉ざされ廃墟同然の雰囲気である。
豪雨災害や熊本地震(平成28・2016年)で
余儀なく退避されたままになっているのであろうか? と推測された。
↑【車道沿い(団地入口付近)に煙る小さな噴気孔】
↑【上記、噴気孔を真上からの写真】
2m四方くらいのコンクリトで囲まれ、底には湯溜まりが視える。
重なる岩は崩落して覆い被さったのであろう ?
↑【帰宅後、Google マップからキャプチャ】
団地入口の小さな噴気孔を離れ、
道なりに山坂を下り、T字路を左に進入し南下する。
↑【左手側が牧場】←(Google マップからキャプチャ)
南阿蘇外輪山が目の前に迫り、解放感一杯の牧野が広がる。
↑【渓谷に架かる長い橋梁】←(Google マップからキャプチャ)
↑【橋梁から上流側を望む】
↑【橋梁から下流側見下ろす】
水量は少なかったが深い渓谷で見応え抜群
帰宅後、河川名を調べたら
「山王谷川」←「川の名前を調べる地図」サイト
牧場を通り過ぎ更に下ると深い渓谷に架かる橋に至る。
このまま南下すれば垂玉温泉側に下ると思い、ここで引き返す。
噴気孔探しを断念して帰路の途中
< 山道を歩く女性(単独)と遭遇・・・>
噴気孔への道を尋ねると「登山口は藪化して分かりにくいので
私が一緒にル-トを案内します」と云うことなり噴気孔まで先導された。
↑【噴気孔への取付き】
団地入口から20m位?の距離
↑【足場の悪い浮き石が続く】
竹藪を抜け、谷間に散乱する岩石を踏み、
硫黄を含んだ泥濘の川筋を辿る。
右崖の草を掴めば、抜け落ちる始末で掴まる処が無い。
↑【地熱が足元を温める】
↑【泥水が堆積している沢】
↑【岩は硫黄分で変色している】
↑【左岸から右岸に渡渉】
小尾根(右岸)に上がる草むらの登路も地盤が柔らくて、
崩れやすく、不安定な足元であった。
↑【噴気孔を望み込む、小尾根の展望台】
漂う匂いに注意しながら山斜面から噴き出す
白煙(水蒸気と思われる)を間近に観ることとなった。
↑【大岩の隙間から噴き出している】
↑【山ガ-ルの勧めで記念写真】
↑【火口を間近に観る様な臨場感を満喫する】
↑【浮き石を踏んでの下山・要注意】
↑【感動の噴気孔を振り返る】
↑【歩いたル-ト】←地理院地図からキャプチャ-
遭遇したご女性(Fさん)が居なかったら、
この貴重な光景には出合えなかったのである。
山仲間の心づかいの優しさを痛感した。
(別れ際、お礼と感謝の気持ちを何度も伝える・・・)
ここから帰路 ↓
↑【京都大学阿蘇火山研究所】
↑【南阿蘇湯の谷地熱発電所】
昔の「湯の谷観光ホテル」を通り過ぎて、その奥に在る。
またその奥に隣接するのが登山口の案内板。
↑【地熱発電所と隣接する渓流(濁川)の際に建っている】
湯の谷~草千里~火口コ-スは過去(昭和40・41?)に2回登っている
と記憶しているが、この案内板はいつ頃、建ったのであろうか?
↑【今は廃墟となっている「阿蘇観光ホテル跡」】
高級ホテルとして華やかな時代、先輩に連れられての
プールサイドでの水着撮影会(昭和41年?)・・・女優に興奮した
新入社員時代の懐かしい思い出が残っている。
(その時の写真・アルバムを探せば沢山残っているハズ)
下山後、吉岡噴気孔について調べた資料から
①(出典) 熊本学園大学 学術文化部:
南阿蘇村吉岡地熱地帯の2007年2月~2009年4月の状況について
※今回踏査した場所は「 地熱地:B」と推定したが確定は出来ない。
②(出典) 阿蘇山火山防災連絡事務所
最近の吉岡の噴気地帯の調査
③(出典) 福岡管区気象台
阿蘇山の火山活動解説資料(令和4年10 月)
③(出典) 福岡管区気象台火山監視・情報センター
南阿蘇村吉岡 噴気地帯の状況(10 月 23 日撮影)
(2023.12.19 加筆)
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