三俣山(1747.7m) ミヤマキリシマ観賞 単独
快晴 ※文字サイズは(大)が最適
(行程) 大曲登山口(7:05)→すがもり越(8:05)→西峰東の肩(8:30)
→本峰(9:05~9:20)→北峰(10:35~11:30)
→本峰(12:05~12:13)→四峰(12:18)→西峰(13:05)→
すがもり越(13:30)→大曲登山口(14:20)
〇昨夜は叔父さんの米寿祝いで飲み過ぎた様である。
今朝の目覚め状態を診て「登るか、登らないか」を決めることとしていた。
アルコ-ルチャッカ-にてゼロを確認して出発。
〇今年のミヤマキリシマの開花は例年より早く、どの山も花つきが良いとの事であ
る(ネット情報より)。
昨年、今日と同じ日に登った時(←クリック)のミヤマは6~7分咲きであった
ので、今年は最盛の花が観得る事を期待して心弾ませた。
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▼天気は上々である。山並ハイウェイは猟師山登山口から大曲の駐車場まで
の路肩は駐車の列で溢れていた。
大曲の駐車場には6時30分には着いたが駐車場所は無い、大曲と牧ノ戸
の中間位の所にヤットの思いで駐車した。(今日は何故こんなに多いのか
と思いつつ駐車したが・・・後で知った事であるが、今日は久住の山開きの
日であることを北峰の頂上で長崎の人から聞かされた)
▼昨夜の祝い酒のためか足が浮いたような歩調となり足に力が入らない、
体調を整えるため「すがもり越」(8:05)までは休み休みの歩きとなった。
西峰の東肩に着く(8:30)頃には、ピンクに染まる九重連山と往き交う登山
者に元気を貰い体調も回復した模様であった。
〔大曲の駐車場から泉水山を望む〕 〔北千里ケ浜を往く交う登山者の列〕
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▼本峰(9:05)から眺める北峰の斜面もビンクに染まっている。登高意欲はあ
るが未踏のルートである。加えて体調は絶好調とはいかない、取り敢えず
南峰を目指した。
▼本峰から大鍋火口縁に下り、写真撮りをしている老人と出会う。老人いわく
「南峰は登山者の失火でミヤマは全滅しています」との事であったので南峰
は断念して、北峰を眺めていると頂上に人影があり又、大鍋と小鍋の火口
縁の境に位置するピークにも人の存在を確認した。
二つの位置関係から北峰へのルートを目視する事が出来たので未踏であ
る事への不安も消え、北峰に挑戦することとした。
〔三俣山・本峰〕 〔本峰から南峰へ向かう登山道から北峰を望む〕
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▼火口縁を辿る登山道は南峰へ登るルートの中腹から「左雨ケ池」と記した
道標に従い細道の入口に取り付くが、後はハッキリした踏み跡であった。
右眼下には坊がつるキャンプ場のテントが緑の草原にカラフルな色を呈してい
た。
〔火口縁から眼下の坊がつると遠望の大船山〕 〔登山道に咲く鮮やかなミヤマキリシマ〕
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▼小鍋の火口縁に差し掛かる付近でY字型の踏み分け道となっていて左右
どちらに進むか定かでなかった。
分岐路に一組の夫婦らしき人が立ち止まっておられたので、道を尋ねると
「右が通常の道です」と教えて頂き、それに従い先に歩いた。
やがて、雨ケ池に下る分岐点「雨ケ池越え」の道標を見て直進する。
▼登山道にあるシャクナゲは花は終わっていたが、記憶に残すため写真撮
りをしていると、先ほどの夫婦が追いつかれたので、後を追って同行する事
としたが私の足が遅くなり見過ごす事となった。
〔雨ケ池越えの道標〕 〔小鍋の火口底〕
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▼小鍋火口縁を過ぎて大鍋火口縁から北峰頂上へ向かう尾根、登り口に
鎮座する大きな溶岩塊 に駆け上がり、岩塊に立って眺める。尾根筋を彩
るミヤマも圧巻であった。
〔平治岳の頂きにピンクの冠〕 〔 溶岩塊と北峰への尾根・彩るミヤマ 〕
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〔北峰直下の登山道から平治岳を望む〕 〔北峰直下の登山道から大鍋の火口底を望む〕
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▼頂上に着くと(10:35)先ほどの夫婦が昼食をしておられ、私も食事とした。
夫婦は昨夜、サッカーW杯アジア最終予選ウズベキスタン戦を見て山口を出発され
今朝、長者原に着かれた模様であった。
山口にはミヤマキリシマの自生地は無いようであるとの事であった。
「先ほど会った場所で何をしておられましたか・?」と尋ねると
「小鍋の火口底まで下りて上がって来た」との事であった。
「火口底での小鳥の合唱に感動した」と気持を込めて話された。
その言葉に感銘を受けて、頂上で過した時間は鳥の鳴き声に気持を集中
した自分であった。
▼静寂の頂上でカッコの鳴き声が、坊がつる方面から広大な山々を隔てて
天空から気持ちよく木魂して、スケールの大きい空間を味合った。
(本当は近くで鳴いているのであろう・・・・・・笑)
▼ご夫婦には根子岳の「大山蓮華」を説明して、私のブログを案内した。
しばらくすると長崎から来られたオジサンが単独で上がってこられ4人で
過す。頂上では1時間位景色を堪能して私が最後に下山した。
〔北峰頂上 〕 〔 北峰頂上から本峰を望む 〕
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〔山口から来られた夫婦 〕 〔北峰頂上から平治岳を望む 〕
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▼復路(11:30)は指山への分岐を右に見て北峰と本峰への鞍部に下り、
登り返しての急登では潅木林の中にシャクナゲの大群地があり1~2輪の
咲き残りの花を見ることが出来た。
来年のシャクナゲ観賞は前岳を止めてココと決めた。
▼本峰(12:05)~Ⅳ峰(12:18)~西峰(13:05)を経由して14時20分に
大曲に下山した。
〔北峰と本峰の鞍部から指山を望む 〕 〔鞍部から北峰を振り返る 〕
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〔本峰への急登の登山道にシャクナゲの大群落 〕 〔本峰直下から北峰を振り返る〕
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〔本峰から大鍋を望む〕 〔Ⅳ峰から焼肌となっている南峰を望む〕
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〔登山道から西峰の東肩方面〕 〔Ⅳ峰の斜面と遠望の大船山〕
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〔すがもり越付近のミヤマキリシマ〕 〔下から3番目の堰堤付近を歩いている登山者〕
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出合った花
〔ツクシ ドウダン ツツジ〕 〔イワカガミ〕
先日は三俣山の北峰にてひと時の出会いを頂いた山口の普通の夫婦です。
人生は出会いと別れの連続ですが 元さん?と三俣山で出会えたのも何かのご縁です。前日の夜はかなり焼酎を飲まれたそうですが!それもなんのその単独行で三俣の北峰を制覇され岩の上で美味しそうにビールの缶を開けられていたお姿は忘れられません。その時の貴重なショットを撮ってありますのでお送りしたいと思います。
遠路からお出掛けのミヤビス様も好天に恵まれ、ピンクに染まる九重連山、思い出に残る一日であった事だろうと拝察いたしております。
お鉢巡りは初めてでしたので道順に不安を持っていました。子鍋の火口底から上がってこられたミヤビス様と出会い、経路を教えて頂き助かりました。
北峰頂上での語らいの中で子鍋の火口底に下られて「野鳥の鳴き声がよかった・・・」とお話された事が印象に残りました。(心優しい感性を持っておられる人と感じました)
根子岳の「オオヤマレンゲ」是非一度お出掛け下さい。連絡頂ければ私がご案内いたします。又の出会いを楽しみにしております。奥様にも宜しくお伝え下さい。