由布岳(1584m) 正面登山口コース (大阪・「やっほの会」を迎えて)
快晴 ※文字サイズは(大)が最適
(行程) 正面登山口(9:30)→合野越(10:30)→マタエ(11:40)→
西峰頂上(12:00)→マタエ(12:15~12:30)→
東峰頂上(12:50~13:00)→マタエで昼食(13:20~14:00)→
正面登山口へ下山(16:10)
〇D先輩の奥様の姉さんが所属する大阪・登山愛好会「やつほの会」
の九州遠征に同行することとなった。
F先輩の奥様と3人で待ち合わせ場所の由布岳登山口を目指した。
「やつほの会」は既に到着されて、私達を30分位待っておられたよう
であった。自己紹介を終えて直ぐに出発となる。
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▼由布岳は初めてであるが皆の声援で私が先頭を歩く事となった。
正面登山口(780m)から伸びる緩やかなスロープの一本の道、
溶岩弾が露出する緑の草原、その先に聳える山容は富士の姿であ
る。
昨年登った「伯耆富士・大山」(←クリック)と優劣つけがたい姿である。
裾野から頂上まで一望出来て、踏み始めの登山道から観る
「豊後富士」は、まさに九州の秀峰そのものであった。
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[登山口の案内板] [秀峰・豊後富士]
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▼関西汽船で今朝、別府港に着かれた皆様であったがワイワイガヤガヤ
の元気な姿、登山は月2回の例会とのことで皆さんしっかりした足取
りであった。
なかでも、沈着冷静な歩きをされ、話題豊富な方で由布岳は2度目と
おっしゃていた人(男)、頂上でお年を伺ったら84歳とのこと。精悍な
顔つきで想像し難い若さであられた。敬服の至りである。
▼登山道は草原から樹林帯の美しい自然林の中を歩き、「合野越え」
を過ぎると潅木の中のジグザク道となる。其処を過ぎると展望が開け
眼下の由布盆地を終始眺めながら振り返りふり返りして登る。
▼「やつほの会」は東峰のみの登頂であるので、ある地点から皆と分
かれて西峰を目指して単独で登りを急いだ。
火山岩が散乱する急勾配のガレ場の登山道を息が上がるのを堪え
て「マタエ(二又)」(標高1470m)に着く。
▼ここでザックをデポして西峰に向かう。急傾斜の岩場を越え、
「障子戸」の絶壁を鎖に掴まりながら這い上がる。スリル満点のコース
である。恐怖心もあるが、岩壁に覆いかぶさっているミヤマキリシマの群
生は見応えがあるものであった。開花時には人混みで混雑するであろと思いながら15分で頂上に(標高1584m)上がる。
[踏み始めの登山道] [マタエから西峰を望む]
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▼展望は360度の眺望である。遠望の九重連山は残念ながら霞んで
いたが、眼下に広がる由布盆地、高度感を味合うこと、抜群の眺め
である。
東峰に辿る「お鉢巡りコース」にはミツバツヅジと思われる赤紫の花を伺
う事が出来た。いずれの日かこのコースを踏破したいと決意して、
早々に下山に掛かった。
[西峰頂上] [眼下の由布市街]
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▼マタエに戻る途中から東峰を眺めると、私の好む景色に出合う「鞍
部となっているマタエから東峰頂上に辿る登山道」印象に残った景
観である。
▼マタエに戻ると「やっほの会」の皆が一息入れていて、丁度良いタイミ
ングで出会った。
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▼東峰頂上で(標高1582m)で集合写真を撮り、更に個々人別に写
真撮りが続いた。ビックリした事は、標柱に掴まって左足を高々と上げ
て撮っておられたご婦人。しなやかな肢体と妖艶な姿態、カメラを向
けたがシャッタが間に合わず残念な想いであった。(笑)
[あと一息で東峰頂上] [東峰の標柱]
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[東峰頂上] [お鉢巡りの火口縁に咲くミツバツツジ]
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[頂上より鶴見岳方面] [東峰からマタエに下る]
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▼頂上ではユッタリと過し、マタエに戻って昼食を取ることとなった。
ここでマタマタ驚いたのには、Dさんの姉さんがスイカをザックの中か
ら出された事。私と同年輩であるがさぞ重かったであろう・・・。
スイカを山頂で味合うことは初めてである。甘くて美味しい、感謝感謝
・・・・。次々に女性達から差し入れがあり自分の弁当は殆んど食べ
ずに済んだ次第であった。
[食後にスイカ] [下山路で飯盛ケ城]
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▼往路でD婦人が見つけておられた「エヒメアヤメ」に出合うため復路で
は、野草の探索に集中した。ガイドブックでは知っていたが、現物を見
た事はない。
先を歩いておられたD婦人、標高1309m(登山口から3000m)の
道標の付近で私が着くのを待っておられて、咲いている花を指差さ
れた。感動の出合である。(普通アヤメ類は湿地帯の植物であるが、
何故この高山に、地を這うようにして自生しているのか・・・)
開花状況は最高の状態で愛でる事が出来、満足感一杯で下山した。
[萌黄の自然林] [F婦人も無事に踏破]
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▼「やっほの会」は登山口に迎えに来ているバスに乗り込まれ、宿泊
先の涌蓋山山麓・岳の湯温泉に向かわれた。
▼私達、阿蘇組は城島高原の野草園を見物する予定であったが場所
が分からず引き返して湯布院で温泉に浸かり宮地に戻り、滝室坂の
名物チャンポンを食べ帰路に着いた。
▼D婦人からは生ビールも奢って貰い、大阪土産の「栗まん」もいただ
き、「やっほの会」の皆様からは京訛りの関西弁も聞き楽しい一日で
あった。
[迎えのバス] [双耳峰の由布岳/車道から]
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(出合った花)
[馬の足型] [キスミレ]
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[咲き始めのミヤマキリシマ] [感動のエヒメアヤメ]
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