寂地山(じゃくちさん:1337m) カタクリ観賞
快晴 ※ 文字サイズは(大)、表示は(125%)が最適
(アクセス)阿蘇(発10:30)→熊本IC~中国自動車道・吉和IC(着15:30)
→羅漢高原(着16:24)→道の駅「スパ羅漢(着16:45・・・・車中泊
・・・4/25日発6:20)→犬戻峡駐車場(着6:55)
*道の駅「スパ羅漢」 ←(クリック)
(行程)犬戻の滝入口(発7:00)→林道終点・登山口(着7:55)→
寂地山頂上(着9:10~発10:00)→林道終点・登山口(着11:00)
→犬戻の滝(着11:45~昼食~12:15)→犬戻峡駐車場(着12:25)
*寂地山地図検索 ←(クリック)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
〇岩宇土山(←クリツク)の帰りの車の中で藤井さんから寂地山への誘いがあ
り、カタクリ観賞登山の計画がまとまつた。
1泊二日の車中泊の経験は私は初めである。寝袋を買い、来るべき日に準
備をした。
藤井さんは昨年も登られたが山頂近くは積雪でカタクリとの出会いが出来な
かったため今年はリベンジ登山とのことであった。
〇出発は藤井さん(阿蘇市区長会会長)が市主催の「ゴミ拾い」終了後の出
発となったため遅いスタ-ト(10:30)となる。
運転は苦にならないというマラソンランナ-でもあられる藤井さん、前を走る
数々の車を追い越して走る。
マラソンは追い抜くことに走快感を味合うので あ~ろうか・・・・・(笑)
中国自動車に入ると交通量はガタ落ちとなり、ゆとりの運転となり沿道に咲
く色鮮やかな三つ葉ツツジを眺めながら吉和ICに15:30分に着く。
〇国道186号線に入り羅漢山(1109m)の登山口となる羅漢高原を散策する
道路標識を見ると、ここから昨年登った三倉岳(←クリツク)へは国道186号線
を辿ると1時間の移動距離で行くことが判り、意外と近い位置関係である事
を確認した次第であった。
その後、道の駅「スパ羅漢」(広島県佐伯郡佐伯町)にて入浴後、大広間に
て二人だけの宴会となる。8時過ぎにお開きとなり車に戻り就寝。
〇初めての寝袋体験、体は温かく寝付いたが朝方になると足元が冷え込む。
(外気温度0度) 5時頃から寒さに耐えかねて車の暖房で寒を和らぎ、朝弁
となる。
〔中国自然歩道の案内板〕 〔らかん高原・ハイランド ロッジ〕
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
▼道の駅(6:20)から寂地峡案内所「かわせみ」を見過ごし寂地林道を経て
犬戻の滝入口の駐車場に6時50分に着く。
▼登路は犬戻の滝への散策コ-スとして良く整備され、豊富な水量の渓流音
を聞きながら・・・・。急な階段を駆け上ると再び下からの林道と出合う。
林道沿いの木々はやがて5月になろうとしているのに冬枯れの梢のままで
芽吹きは今から始る様である。
山桜は最後の花を咲かせて私達を迎えてくれた。
〔寂地山犬戻歩道入口〕 〔犬戻峡の渓流沿いを歩く〕
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
〔林道終点・登山ル-トの入口、
〔再び寂地林道を歩く〕 ここから頂上まで60分〕
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
▼登路には崖から流れ落ちて来る小渓流と幾度ともなく出合い、爽快感を満
喫しながら林道終点に至る。出発(駐車場)からここまで約1時間、登山口道
標には寂地頂上まで60分と案内されている。(距離として2.2km)
▼此処からが本格的な登山道となっていて渓流にかかる橋を渡る。(7:55)
傾斜のある丸太階段を登ると直ぐに又、景観の良い渓流沿いを歩き、せせ
らぎの音を聞きながら板張りの橋を渡る。
▼頂上まで1.5kmの道標をみて杉林の急登を登り上げると、後はなだらかな
山腹で展望の無い杉と落葉樹の混合樹林帯を歩く。
登路にはミヤマカタバミが群生しているが早朝の時間帯で陽が射していな
いため蕾の状態である。
「国有林ブナの決実調査箇所」(ツキノワクマの出没との関係解析を調査し
ていると記されていた)のたて看板を過ぎると段々と傾斜が増し急登を登り
上げると落葉林が広がる明るい稜線に出る。
道標には左に右谷山・小五郎山、右に寂地山0.2km の表示があり、ブナ
林の根元には落葉の中からカタクリの花が出迎えた。
〔板張りの橋〕 〔山口県の最高峰・寂地山山頂〕
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
▼一先ず稜線を右に進み山頂へと向かう。山頂へのアプロ-チはロ-プや
丸太木を並べて美しくレイアウトされていて、広い登路は緩やかな登りとな
り、花びらを閉じたカタクリが「蕾の美しさ」を競うようにして生えている。
ゆつくりと観賞しながら頂上に至る。(9:10)
▼山頂は広々とした台地となっていて、周囲は大木のブナに囲まれ「第18回
国体炬火採火の地」の石碑と祠が祭ってあった。
落葉した木の間からは西中国山地の山々が微かに覗え、気持ちよい空間
が広がっていた。
寂地山山頂からは広島県第2の高峰(最高峰は1346mの恐羅漢山)となる
吉和冠山(1339m)へ1時間で至る縦走路が延びている・・・・。
この縦走路のカタクリも有名な群落地として知られているが、今回は時間の
都合で縦走を諦めて右谷山分岐に戻り、付近一帯を散策した。
〔寂地山頂上を振り返る〕 〔右谷山分岐、この付近でカタクリ観賞〕
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
▼早い時間帯(9:30)であるため陽の射し方が少なく、全開の花はまばらで
あったが、時間が経つに連れて美人顔のカタクリと出逢うであろうと期待し
ながら・・・・。藤井さんと二人だけで自由気侭な写真撮りを満喫した。
段々と登山者の数も多くなり賑やかなお花畑の風景となり、私達は下山に
掛かった。(10:00)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
▼復路では次から次に「お登りさん」と出会う。
すれ違う度に、カタクリの開花状況を聞かれるので 「沢山咲いていました。
そればつてん時間が早かったけん 全部は開花しておりまつせんでした。
今から登るなら、着く頃は陽が当たって丁度よかですバイ・・・・」
と肥後弁で返答すると大方の方が「熊本からですか・・・」と返ってきた(笑)
▼さすがにカタクリの名山であろう・・・四国からの一行は48名の大団体の登
山者で列を成していた。また、西合志(熊本)から来られた3人のパ-ティは
「昨日は山頂は雪であったので昨日に引き続き又登って来ました・・・・。」
と言っておられた。
〔10:40 復路での登山道〕 〔四国の団体様とすれ違う〕
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
▼復路の林道沿いでは初めて目にする花「寂地スミレ」(←クリック)と
「イカリソウ」と出合う。カタクリは然る事ながらこの二つの花との出合いは感
動極まる想いがあった。
〔頭上の山桜〕 〔12:00 犬戻の滝〕
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
出合った花
〔寂地スミレ:スミレサイシン〕 〔エイザンスミレ〕
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
〔三葉ツツジ〕 〔三葉ツツジ〕
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
〔イカリソウ〕 〔ミヤマカタバミ(深山片喰)〕
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(2010.7.29日 加筆)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます