あれから四半世紀。身近なところで自然の脅威を強烈に味わった5時46分。
当時の知己には大事はなかったものの、すぐそこの土地で何気ない毎日が消えた。
歴史や遠い土地でしか見聞がなかった自分の知見に打ち込まれた楔は、
あまりにも巨大で、重く、熱を帯びた経験となって深く食い込みました。
ここ数年の自然災害は威力の凄まじさが話題となっていますが、
気を配りたいのは一部の触れやすい特定の地域だけでなく、
その地で改めてゼロベース、いやマイナスベースから日々の暮らしを進める人たち。
自粛や不謹慎、それを声高に振り回すのではなく、できることを精一杯やる。
見知らぬ彼の地の人への想いがあるのなら、それを誰かと分かち合う。
そしていつの日か、その地に足を運んで「前進している」様子に触れる。
見てきて感じたその風景や空気を、また誰かと分かち合う。
この日だってあの頃は、平成だった。
遠い昔、の話では決してないのです。
1月17日。穏やかないつも通りの1日でありますように。
それでは、また明日。