宇宙のことは知らないことばかりで…村山さんのことはずいぶん前から知っていて、難しいことをやさしく解説してくれます。でも、すぐ忘れます…。

ランダムウォーク?
宇宙なので…ムーンウォークであればイメージできますが…。
今回のお話は…
宇宙も自分の身の回りのことも、みんな数学・数式で表すことが出来るというのです。
どうして自分が宇宙を研究しようと思ったのか、何が面白いのかを拝聴することができました。
その中で、自分の人生も、数式で表せるということで、それがランダムウォークの式でした。
その前に…
「私たちはなぜ存在しているんだろう?」
「どこから来たんだろうか?」
「終わりはあるんだろうか?」
「なんで出来ているんだろうか?」
このようなことを考える時に数式に助けられるとのこと…。
「宇宙は数学の言葉で書かれている」はガリレオ・ガリレイが本に書いた言葉だそうですが…。
宇宙には始まりがあって、時間も空間もない「無」から始まったと言われています。
その「無」から大きくなって、宇宙が生まれました。
宇宙が生まれたときは、手のひらに乗るような小さなものだった。
それが大きくなって、そのエネルギーが物質と光に変わった。
そして、とてつもなく熱いビックバンの大爆発になった。
ビックバンで始まった宇宙の中で、徐々にガスが集められ、それがガシャガシャ反応しているうちに、光を出して冷えて固まると、そこに星が生まれて…。
どうやって宇宙が膨張してきたのか、その中にどうやって星とか銀河が生まれてきたのか、全て数式を使って考えていくことが出来るそうです。


人生も数式で書ける
宇宙については、いろんな数式を使って、これからこうなるんだ!ということがわかるようになってきましたが、人生も実は数式で書ける!ということです。
村山斉さんの人生は、まっすぐ前に進むという人生ではなかったそうです。
あちこちにゴツンゴツンとぶつかりながら、行ったり来たり。
少しずつ前に進む、寄り道の多い人生だった…。
悩んだことも多く、困ったこともたくさんありましたが、「自分はこれが面白いんだ。どうしても宇宙、素粒子のことが分かりたいんだ」という情熱をもつことができ、そのおかげで今までやってこられたそうです。
まっすぐ目的を持って順調に進んでいくという人生だと、時間とともにどんどん遠くまで行くことができる。時間を2倍かけると2倍遠くへ行くことができる。でも私の人生はゴツンゴツンとぶつかりながら、行ったり来たり…。


小さな黒い点が、ゴツンゴツンといろんなものにぶつかりながら、行ったり来たりしているだけのように見えますが、たまにスーッと横にいくことがあったり、少しずつ遠くまで行っている様子が分かります。これがランダムウォークの式(拡散方程式)の言っていることです。
村山さんは言います。
ゴツンゴツンやりながら、「やっぱりこれは面白い」と思うものを見つけることが出来たのはとてもラッキーだった。そうやって情熱を持ち、信じるものが見つかると、それに真剣になって飛び込んでいくことができる。もし他の人に「君、これが向いているから、これやったら」と言われてそれをやった時に、うまくいかなかったらどう思うか…。
自分で一生懸命考えて、信じてやったのは自分の決断なので誰も恨むことは出来ません。そのときに「あの時、ああしておけば良かった」というふうに思うのは絶対にやめましょう。やり直すことができないことをいくら悩んでも、何もそこから生まれないと。
時間は前にしか進まない式

「時間は前と後ろがはっきりしている」ということを示しています。
時間は1個しかないということは、前と後ろがある。つまり昔に帰ってやり直すことはできません。前に進むだけなんだ、というのがこの式だそうです。
自分で信じるものが見つかったら、それを選んで、それに飛び込んで行って、決して振り返らず、前に向かって進んでいく!そんなことを教えていただきました。
私も直線ではなかったな…。
あっちに行ったり、こっちに行ったり…。
ずいぶん、遠回りしたな…。
ぶつかりながらの人生…楽しいかもしれません。
ゴツンゴツン。