写真の2つの模型は、3月に着工を予定しています。
将来私が相続する予定だった敷地に、ほぼ同時に建てます。
築65年の家があり、昔はそこに家をつくる加工場もあり、モデルハウスができる前はそこが事務所でもあり…父と祖父の代から家づくりをしていた場所です。
大きな地震を2回経験していますし、この前の地震では外壁の漆喰壁に大きな割れが入り、いつ落ちるかわからないのと漏電による火災の心配もありました…。
母が一人で住んでいましたが1~2年間の間に入院を3回、手術を2回行い、段差のある古い家には暮らせなくなり、土地を処分することにしました。
土地を処分することには…当然、ためらいがありました。先祖からの土地です。
土地は持っていてアパートを建てるという選択肢もありましたが…。
所有しているアパートの「壁内結露の問題」や「その対応の問題」がスッキリせず、選択肢からは外れてしまいました。
父が亡くなってから、工務店を引き継ぐかたちで木の家に特化した住宅事業を立ち上げたのが平成14年。
その時、伊藤工設計として「見せる家=モデルハウス」をもたないと理解してもらえない…しかし資金が…。
将来何か必要になるのではないかと思って貯めていたお金と妻のお金も足して…。
自宅を兼ねたモデルハウスをつくりました。
そこでは家の見学のほかに、プラン・仕様決めの打ち合わせなどを行いました。
今の時期であれば12/31に打ち合わせをして、1/2から打ち合わせが始まり…住みながらでしたので子供達に迷惑をかけました…。でも、仕事をする上では必要だったのです。
土地を購入し建てたモデルハウス兼自宅は十分な働きをしてくれ、今に繋がっています。
古くからのOB施主様とはここからのスタートで、今でもお付き合いをさせていただいています。つくってよかった…。
そんな、余計と言えば余計な…自分で買った土地があるので、今まで事務所として利用していた土地と交換する考え方であれば、古い土地は売却していいのでは…と。
母屋と事務所があったところは2区画の敷地が発生します。
何年も土地を探していた方に提供することができます。
もしそこに2棟も建てることができるのであれば…職人・業者の仕事が発生します。
仕事が発生すれば、ご先祖様も納得するはずです。
「今だけ、利益だけ、自分だけ」になっていないか…。
すべての方に利益があるのであれば…、決心し売却することにしました。
いつ崩れ落ちるか、漏電で火災に…の家から、子育て世代が暮らす新しい家2棟に蘇ります。
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