また、若い頃は弁護士として数々の交渉をこなしてきた。
反社会勢力から反対派職員、国との交渉まで、毎日が「交渉の連続だった」という著者は、「何か達成したい目標があるとき、交渉力の有無が結果を左右する」と断言する。
交渉力とは、要は「話をまとめる力」だ。本書では、相手を説得し、対立する意見をまとめていく「橋下流・交渉力」の全極意を解説。
実際に数多くの交渉を成立させ、大阪の財政改革や都構想住民投票実地などを成し遂げてきた著者だけが語れる、超・実践的交渉術。
本の内容紹介より
大変面白かった!交渉術の内容は、この本を読んでいただければと思います。
一つだけ紹介を。
わざと困難な状況を作り出す、仮装の利益の中で、補助金200億円を止めてほしいと要望した実際の話は面白かったし、これぞ政治家と思いました。
関西空港は国から見放されていました。開港予定の場所が二転三転したあげく、関西の自自体と経済界の強い要望で、民間活力をもって建設、経営するということで開港にこぎつけたのですが…。
毎年、国から200億円の補助金をもらわないと、経営がなりたたなかった…。
なまじ、お金がると関空再生について必死になっていないところがあったのでしょう。
今までの大阪府知事の仕事は国に陳情し、一円でも多くもらうようにしなければいけなかったが橋本氏は…。
財務省に対して「関空に対しての補助金を止めてほしい」と要望したのです。
財務省は大喜び!
管轄の国交省はオール関西や、航空会社から突き上げを食らい、大慌て!
どうにかしなればと国交省の尻に火が付いたところで、こんどは「伊丹空港は廃港にせよ!」と橋本氏は叫びました。
もともと伊丹空港の騒音問題から関空が造られ、関空が開港すれば伊丹は廃港する予定だったようです。ところが伊丹の廃港の現実が迫ると、地元経済が衰退していくという懸念がわき起こり、飛行制限をかけた上で伊丹空港は残すことに…。それで飛行機が関空と伊丹で分散され、関空低迷の原因となってしまいました。
バトルがはじまりました。
伊丹空港周辺自治体、兵庫県知事猛反発!
バトルが連日のようにメディアで取り上げられ、東京まで広がっていき、ついには国が動くように…。
最終的に国営の伊丹空港を民間に差し出し、関空と伊丹を統合した新会社を作り、さらにその運営権を民間に売却。天下りが巣食っていた駐車場管理会社や空港ビル管理会社も新関空会社に統合し、今では成田を超えた利用客数、就航便となっています。当然200億円の補助金はもらっていません。
一方、宮城県では…。
県民会館と美術館をセットで新築すると補助金が多くもらえます。そのためには現美術館を解体し、更地にしないといけません。
古くても改修して、価値を高めている美術館もありますが…。
補助金目当て、お金を少しでも多くもらうことが政治家の仕事ではありません。
橋下さんであれば、そんな手法は使わないはず!
補助金なしで美術館を新しくしたい、そんな考えであれば共感もできるのですが…。
伊藤工設計も補助金を利用し、家をつくっているのでは?
と、言う方がいると思います。
第20回(平成30年度)みやぎ住宅コンクールの2次審査(現場審査)の時に、審査員(県職員)の方に対して、みやぎ材利用での補助金を廃止するよう、お願いしたのです。
なぜかというと…
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