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SSTR2023に参加記④(諏訪湖SA~高山)

 諏訪湖SAを出発して、岡谷JCTから長野自動車道に入ります。ここで塩尻峠を越えた後、塩尻ICで下りて下道を走ります。今回は松本市内を迂回するルートを考えて、「道の駅 小坂田公園」と「道の駅 今井恵の里」を経由する事にしました。

 塩尻ICを降りたのはもう昼前なので、下道にはそこそこ車も出始めていました。以前に長野の松代からの帰路で松本市内を走りましたが、その時には市内のあちらこちらで渋滞が発生していたので、今回はそういう事を避けたいと、郊外ルートを選択しました。

 塩尻ICを下りて直ぐの場所に「道の駅 小坂田公園」はありますが、特に何もない感じでSSTR参加者のバイクもいません。ここではとりあえず通過地点の登録だけを済ませ出発しました。時間は11:10。

 松本市郊外を20分ほど走り、次の「道の駅 今井恵の里」の到着しました。この道の駅からは、これから抜けるであろう、北アルプスの山々が見えます。ここでは数台のSSTR参加者のバイクが止まっていましたが、私自身も少し疲れて来たので、ここで少し長めの休憩をとりました。日陰のベンチに座り、飲み物片手にしばし休憩。

 この後、今井恵の里から出て、アルプスグリーン街道とアルプスサラダ街道を抜けて、国道158号線に向います。この2つの街道は名前こそ付いていますが、要は広域農道みたいな道で、畑の中を走る道です。周囲が畑なので回りの山々を眺めつつの走りはとても気分が良いですが、日差しの暑さをそこそこ感じながらの走行でした。

 サラダ街道は松本市立波田中学校の交差点で国道158号線にぶつかります。ここまで特に渋滞は無かったのですが、広域農道でもあるので、法定速度(40キロ)ぴったりで走る軽トラックの後ろをひたすら走るのは、結構根気のいる走りでした。無理に追い越しかけても良くありませんからね。

 さて、この国道158号線は松本から安房峠を抜けて平湯温泉まで行く幹線道路です。この国道は以下の動画でも説明されていますが、知る人ぞ知る「酷道」です。

【撮影中に国道崩落!】国道158号1話 3年で消えた二股国道 猿なぎ洞門 入山隧道 酷道 廃道 廃橋 東電 水力発電所

 その他にも様々なYoutuberが取り上げている「酷道」なので、少しワクワクしながら進みました。波田中学校前では、単なる2車線の国道なのですが、走り続けていくと北アルプスの山中へと分け入っている感じがしてきます。途中、通過ポイントの「道の駅 風穴の里」で休憩です。

 ここまで今井恵の里から約40分ほどですが、ここには多くのSSTR参加者のバイクが止まっていました。ここから平湯温泉までは安房峠を抜けて行けるのですが、一般道は「冬期通行止め」となっているので、平湯温泉へ行くなら安房トンネルを利用しなければなりません。しかしこのトンネルは自動車専用道となっているので、125cc以下で参加しているバイクは通行する事が今回は出来ないのです。その情報は今朝からツィッター等で流れてはいましたが、それを知ってか知らずか、この風穴の里にピンクナンバーのバイクもちょこちょこいて、引き返す姿も見えました。正直、ここから迂回するのは大きなタイムロスで距離もあります。御安全にという気持ちで私はその姿を眺めていました。 

 ここで再度、エネルギー補給と言う事で、ワサビコロッケを購入。

 これは中身のジャガイモにワサビを練り込んだもので、1個200円ですが、とても美味しかったです。考えてみたら今回の走行でちょこちょこと食べているので、これでは来月の診察が思いやられるかもしれません。そんな事を考えつつも、12:40過ぎに出発して安房トンネルへと向かいました。

 この国道は上高地への送迎バスも多く走る路線で、私も走っているうちにバスの走行の塊の後ろに着きました。確かにこの国道はトンネルも多く、また上高地に近づけば近づくほど、道の状態も若干悪くなってくる様に感じました。何しろGIXXER150はリアサスが固いので、先日、少し柔らか目にセッティングしたと言っても、道路状況によっては結構突き上げが来てしまいます。また気のせいか、硫黄の臭いも少ししてくる場所が何か所がありました。まさに「生きている火山の中」をくりぬいた道路なんですね。

 風穴の里から30分ほど走ると、上高地との分岐の場所に到着します。この写真でトンネルがありますが、その先に上高地があります。ただしこのトンネルより先は一般車両は通行禁止となっているので、車やバイクで入る事は出来ません。安房トンネルはトンネル手前を左手前に登る坂道があるので、そこを進みます。

 トンネルから少し登ると、安房トンネルの入り口があります。この安房トンネルについては、先のYoutuberのチャンネルで以下の動画として紹介されています。

【開通2日で通行不可の自動車道】安房トンネル前編 活火山を横断する高速道路トンネル 通過に8時間かかる峠 安房峠 中部縦貫自動車道 酷道 旧道

 このトンネルの全長は4370メートルで、約4分程度で通過できます。活火山をくりぬいたトンネルと言われていますが、中はヒンヤリとしていて走っていると活火山を繰り抜いたトンネルと言われていますが、いま一つ実感が出来ません。ただトンネルの維持にはかなり費用を掛けているそうです。

 安房トンネルの料金所は平湯温泉側にあります。この料金所のETCは「一旦停止」の装置になっているとの事で、ETC利用者は順番を待つ事になります。写真では並んでいませんが、私が通過する時には20台ほど車やバイクが並んでいました。この料金所から奥には上高地周辺の山々が見えます。これがとてもきれいな景色でした。

 ここから高山までは、国道158号線でひたすら下る道です。この道はしっかりと整備されていて、道路状況も良く周囲の景色もきれいなので、とても快適なルートとなっていました。

 高山市内には、平湯料金所から40分走行して入る事が出来ました。個人的にはもう少し開けた街かと思いましたが、意外と静かな山間の街並みという感じがしました。この段階で時間は14時を過ぎていたので昼食をとるべく店をGoogleMap先生に聞いて物色し始めました。

 ここまでの距離は諏訪湖SAから112km、時間にして2時間40分ほどかかりました。

(続きはこちら

 


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