埼玉は神奈川に比べて気温も低く、空気も乾燥しています。
実家に一泊し、翌朝(1月28日)兄は早朝に仕事で出ていきましたが、私は8時半頃に出発しました。朝食は途中にある「すき家」で「キムチネギ牛丼」を食べました。
朝食を食べた後、9時過ぎになると日差しも高くなってきてますが、上州の空っ風という冷たい風が赤城方面から吹き下ろしているせいか、結構寒さが厳しい感じです。遠くには白く輝く浅間山と、その脇には恐らく草津方面の山々かと思いますが白い山々が見えます。恐らくあの山の向こうは雪でも降っているのでしょうか。
GoogleMAP先生に渡良瀬遊水地までのルートを聞くと、下道で1時間半ほどだそうです。
渡良瀬遊水地とは、明治初期に栃木の足尾銅山の採掘により山の木々が枯れてしまい、結果、山の保水能力が著しく低下してしまい、渡良瀬川が度々氾濫して下流域に多大な被害が出てしまったそうです。それを防ぐために村一つを潰して遊水地としたのが、この場所だと聞きました。
足尾銅山といえば鉱毒事件もあり、未だに当時掘削した坑道からは赤い色の鉱毒を含んだ水がでているそうで、その鉱毒を沈殿させてから上澄みのキレイな水を下流に排出しているそうで、足尾銅山跡にはその沈殿させている「赤い池」というのがあるそうです。周辺の山も昔よりは戻ってきたと言いますが、それでも完全に昔のような山には戻っていないそうです。
環境とは一度壊してしまうと、戻すのには相当な年月を必要とするものなんですね。
神川からは秩父の山々がよく見えるのですが、渡良瀬遊水地方面に向かい、国道17号線のバイパスを深谷から熊谷へと向かい走っていくと、どんどん山々が霞んでいきます。浅間山の姿も徐々に小さくなっていきますが、この寒さの中で走っていると、やはり手の指先が悴んできます。丁度、1時間ほど走ると「道の駅おかべ」があったので、そこで小休止です。
昨日同様、グローブをGIXXER150のエンジンの隙間につっこんで、自動販売機で熱いブラックコーヒーを購入し、指を温めながら休憩です。ここから見ると「関東平野」というのが良くわかりますよね。遠くにはかすかに筑波山が見えますが、ひたすら平らな土地が続いています。
「道の駅おかべ」で休憩を終えたら、渡良瀬遊水地に向けてひたすら走り続けます。時間にして1時間ほどでしょうか、途中、利根川(坂東太郎)を越えて少し行くと目的地に到着です。
この遊水地は空からみると「ハート形」をしていると、一時期話題にもなりましたが、意外と大きな遊水地です。遊水地の中には自転車と歩行者しか入れず、車とバイクは通行止めとなっています。
遊水地の中にある貯水池を谷田川と池内水路が囲った感じになっています。上の写真は谷田川です。見ずらいですが、大きなシラサギが魚を探して川の中を歩いていました。
谷田川を渡ると貯水池が見えてきます。
この貯水池は大きなもので、その外周は舗装道路となっていて、この日も多くのサイクリングする人達がいました。ただとても静かでいい場所でしたね。
道路わきのベンチに座りGoogle Mapを見ると、この渡良瀬遊水地のすぐ脇に埼玉県、群馬県、栃木県の県境が重なる珍しい場所「さいぐんと」がある事を知り、ちょっと行ってみる事にしました。徒歩で8分、バイクで5分程の場所です。
埼玉と群馬と栃木の県境なので、それぞれ頭文字をとって「さいぐんと」と言うらしいです。行ってみると十人程度の人が見に来ていましたが、単にこの説明書があるだけの場所です。まあ話のネタの一つには良い場所ですが、改めてくる場所でも無いかなと個人的には思いました。
ここで12時を過ぎたので、そろそろ帰路に着く事にしました。
本当は下道で帰ろうとも思ったのですが、自宅までは結構な距離があって、下道で走ると四時間以上はかかってしまいそうです。写真では空は晴れていますが、薄い雲が広がり始めて来ており、北風も吹き始めてきました。この時期は15時になると気温もガクッと下がる事が考えられるので、今回は高速道路を使い家路に着く事にしました。
ここからは東北自動車道の加須ICに向い、そこから首都高、そして東名高速道路で帰るルートを選択しました。時間にして1時間半ほどです。幸い東北道も混んでおらず、途中、蓮田SAで昼食をとりました。
東名高速に入ってから、小休止で港北PAに立ち寄りました。この頃には空も薄曇りになってきており、体も冷えて来たので禁断の缶コーヒーを1本飲みました。何故「禁断」かと言うと、甘い缶コーヒーは砂糖の量も多いので私の様な糖尿病持ちには、あまりよくない飲み物と言われているからです。でもこう寒くなって来た時は1本くらい飲んでも構わないでしょう。
自宅には15時過ぎに到着。直ぐに風呂を沸かして入りました。体が冷え込んでいましたからね。
昨日と今日で走行距離は約310キロ程でした。走行中にオイル交換の表示が出て来たので、近いうちにオイル交換に行かねばなりませんね。