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秩父のにわか雨の中ツーリング

 真夏の酷暑が続いてます。
 最近は夕方になると、関東方面ではゲリラ豪雨が起きています。

 この日(7/26-金)は仕事で有給を取って、ちょっとバイクで秩父から甲州方面に抜けるツーリングをしてきました。朝8時の段階で、自宅の車の外気温計では39℃を記録していました。日差しも強く、ちょっと歩くだけでも汗が滲み出てくるので、こんな日にツーリングは危険行為だと思います。でも、そんな中でもバイクで出かけてしまうのが、バイク乗りの性なんでしょう。(私だけかな?)

 朝9時過ぎに出発し、圏央道を使って入間まで行こうと思いましたが、厚木から圏央道も渋滞しており、この渋滞の中を走るのも辛いかと思いましたので、とりあえず相模原インターまで国道129号線を使い向かう事にしました。

 自宅を出発し愛川町あたりで小休止。

 この段階でヘルメットの中は汗まみれ、そして首筋には汗が滝の様に流れていたので、給水兼ねて国道沿いのコンビニに入り飲み物を購入、一気に飲み干しました。

 このコンビニから圏央道の相模原インターまでは30分ほどで到着。ここでも圏央道はまだ渋滞していましたが、渋滞は八王子JCTまでなので、それほど距離はありません。ただ圏央道のこの辺りは長いトンネルが幾つか続くのですが、トンネルの中では車の熱気(排気ガス+エアコン排気など)でむせぶ感じになっていましたので、申し訳ないとおもいつつ擦り抜けをして進みました。

 八王子JCTから先は渋滞も解消され、90km~100kmほどで巡行出来ましたが、日の出ICから先でまた渋滞です。なんでも関越道までの20km越えの渋滞が起きていました。後で聞いたら関越道の事故によるものだったそうです。何時もなら鶴ヶ島手前で数キロの渋滞はありましたが、日の出ICから渋滞というのは今回が初めてです。

 ただ今回は入間ICで出る予定だったので、圏央道の渋滞は数キロ走り離脱しました。

 入間ICで圏央道を降りて、国道16号から国道299号に移り秩父方面に向かいましたが、秩父の先には結構立派な入道雲が見えています。これは今日はにわか雨に突っ込む事も覚悟して於いた方が良いなと走りながら考えていました。

 厚木から1時間ほどで吾野町周辺に到着、給水兼ねてコンビニに立ち寄りました。

 国道299号は高麗川沿いを走る道路で、木々の緑や川の景色は涼し気にも思うのですが、やはり日差しが強く、気を抜くと脱水症状に見舞われ熱中症にもなりかねないので、注意が必要です。丁度立ち寄ったコンビニにイートインコーナがあったので、そこで少し長めに休憩を取って出発しました。

 吾野から先、正丸峠のトンネル内は多少涼しい場所でしたが、そこから下り、道の駅あしがくぼに到着。

 ここは土日になると、多くのライダーが集まる場所なんですが、この日は平日という事で結構空いていました。しかし今回走って判ったのは、休日と平日では車の流れなどは異なるという事です。休日は当然ながらレジャーのドライバーが多いのですが、平日はトラックを中心にした車が結構走っていると感じました。まあプロドライバーが多い分、変な運転するドライバーは多くないと思います。

 今回、秩父で「わらじカツ丼」を食べたいと思っていて、GoogleMapで調べると、秩父市内と三峯神社周辺に幾つか見つけました。今回は秩父から甲州に抜けるので、三峯神社を回り、そこにある店で食べてみようと思いました。

 秩父から三峯神社を経由して甲州に抜けるには国道140号線を使いますが、この国道は昔、秩父往還と呼ばれていて重要な街道だったと言われています。重要な街道なのですが、荒川沿いに奥秩父の山を越えるのでかなり険しい道だったそうです。今は舗装された国道になっていますが、それでも狭隘な奥秩父を抜けるルートです。

 芦ヶ久保から三峯神社まで、約50分ほどで到着します。

 三峯神社には、国道140号線から秩父湖方面に向かい、ダムを渡ってから急峻な山肌を左右にくねりながら登って行きます。写真は三峯神社の鳥居ですが、この鳥居の形は一般的な神社と変わっていて、三つの鳥居が一つになっている感じになっています。近年、この三峯神社はパワースポットと言われていますが、由来では日本武尊(ヤマトタケルのミコト)と伊弉諾尊(いざなぎのみこと)・伊弉册尊(いざなみのみこと)が祀られた事から始まったと言われています。

 これは景行天皇の命により日本武尊が東国平定に遣わされたと言われていますが、先日行った鹿島神宮や千葉方面の木更津、袖ケ浦なども関係しています。恐らく飛鳥時代以前に、大和朝廷が日本全国を統治する過程での話で、その役割を背負った日本武尊は、ここから東国に入って行ったという事なのかもしれません。

 すみません、日本の古代史にはそれほど詳しくないので、何かあったらコメント頂けると助かります。

 ちなみにこの三峯神社は江戸時代は寺院だったそうです。それが明治期の廃仏毀釈運動の中で、神社へ鞍替えしたという話も聞いた事があります。

 ここの山門前の定食屋で「わらじカツ丼」を食べました。

 わらじカツ丼は、薄く揚げたとんかつを、甘醤油のタレに付け込んだものを2枚、どんぶり飯に乗せていますが、この大きさのとんかつは中々食いでがあります。一緒にある味噌汁はキノコ汁でこれも結構美味しかったです。食べ方はカツ2枚が乗ったままでは食べずらいので、1枚は丼ぶりの蓋に避けて置き、1枚づつ食べていくのが良いかと思います。

 私がわらじカツに食いついていると、外は雲が厚くなり雷鳴が遠くの山々に響き始めました。この奥秩父は雷雲の産地みたいなところで、八王子や東京方面にゲリラ豪雨をもたらす雷の多くは、この周辺で発生し、東へ流れて行っています。

 昼食終わり店を出ると、大粒の雨がボタボタと落ち始めてきました。

 雨雲レーダで確認すると、雷雲が周辺を通過し始めているのを確認しました。私はツーリングの際に、合羽を常時持ち歩いていますので、ここで合羽を着こんで出発しました。三峯神社の帰路は先ほど登って来た上り坂を下るのですが、雨が降り始めの頃は、路面も滑りやすくなっていますので、ギアを2速に落として慎重に下山しました。

 二瀬ダム(秩父湖)まで来ると、雨も小降りになりましたが、まだ合羽は脱げません。

 ここから雁坂トンネルまでは、合羽のままで走る事にしました。

 国道140号線に戻り、滝沢ダム周辺まで来ると空も少し明るくなってきていて、道路も多少乾き始めていました。そこで雁坂トンネルの手前にある、出会いの丘という駐車場で合羽を脱いで着替えました。

 この場所はかなり高い位置になっていて、気温も23℃でした。考えてみれば芦ヶ久保周辺では気温が35℃でしたので、12℃も下がった事になります。少し肌寒い位です。ここで合羽からジャケットに着替えて休憩し、雁坂トンネルに向かいます。

 雁坂トンネルは全長6,625mのトンネルで、有料区間です。標高2,082mの雁坂峠をぶち抜いて作られたトンネルなのですが、一応原付も走行できるトンネルです。ちなみに自動二輪は軽自動車扱いなので料金は590円となります。中に入るとこの日はかなり冷え込んでいて寒さを感じました。ここ、原付も走行可能と言っていますが、車の流れが70km前後で対面通行の道路なので、原付だと恐怖を感じると思います。

 トンネルは数分走ると抜ける事が出来ます。出口には料金所がありますが、そこでまた小粒の雨が降り出し始め、雷鳴が聞こえてきます。

 トンネルを出て数分走ると、道の駅みとみがありますので、そこで雨宿りと休憩をする事にしました。

 休憩しながら雨が小降りになるのを待ちましたが、20分まっても雨が止む気配もなく雷鳴が続いています。スマホで雨雲レーダーを確認すると、奥秩父から勝沼、そして大月方面はゲリラ豪雨になっている様です。

 駐輪場に戻ると、ちょうとドラッグスターに乗っていたお兄さんが居て挨拶をかわしました。聞くと東京から来ていた様で、ここで雨宿りをしているとの事で、あと二時間ほど待てば止むので、その頃出発を考えているとの事でした。二時間待つと19時近くになってしまうので、私は無理なので合羽来て雨の中を突っ切ると話をすると、お兄さんは大菩薩ラインを抜ける事を考えていると言っていました。
 二時間待って雨がやんだとして、そこで大菩薩ラインを走るのは危険ではないかと思うのですが、どうやらそこまで時間を潰すそうです。カッパは持ち合わせて居ない様でした。

 再度、ここで合羽を着こんで塩山市街方面に降りて行くと、途中少し雨に降られましたが、塩山あたりでは雨がやんでいました。でも勝沼方面は雲が立ち込めていたので、このまま中央高速の勝沼インターチェンジに向かいました。

 勝沼インターチェンジから中央高速に乗りました。道路の様子は先ほどまで雨が降っていた様ですが、すでに雨もあがった様で、笹子トンネルを抜けると路面も乾き始めていました。

 道の駅みとみから1時間半ほどで、談合坂SAに到着。ここで合羽を脱いでジャケットに着替えました。まだドラッグスターに乗っていたお兄さんは道の駅で雨宿りをしているのでしょうか。幸い、私の方は大した雨にも降られずに、ここまで来る事が出来ました。

 ここからは定例の様に小仏峠まで10キロ程度の渋滞が発生していましたが、雨に降られる事もなく渋滞を通過。圏央道の厚木インターには19時半頃に到着する事が出来ました。

 厚木まで来ると雨が降った痕跡は見当たりません。先ほどまで奥秩父で雷にあっていた事がウソの様な感じです。気温は33℃でジメっと湿気た感じです。考えてみればツーリングで雷にあったのは今回で5回目です。1回目は2年ほど前に三浦方面からの帰路でゲリラ豪雨に見舞われて、2回目は長野県の松代の帰り道で諏訪湖SAで足止めを食い、3回目は清里から抜けたところでゲリラ豪雨。4回目は草津からの帰路で渋川伊香保周辺で足止めを食いました。

 ツーリングすると様々な経験をしますが、ゲリラ豪雨に遭うのも一興だと思います。

 今回の走行距離は289キロで、時間にして10時間半ほどのツーリングでした。

 


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