私が自動二輪車運転免許(中型限定)を取得したのは25歳の時でした。バイクには高校生時代から興味があったのですが、前の記事にも書いた様に、高校が「4+1ない運動」という事をやっていた事もあって、原付免許は高校卒業時に取得したのですが、その後、普通自動車免許を先に取得した事もあって、バイクには乗りたかったのですが、自動二輪の免許を取得する踏ん切りが付かずにいました。
社会人となり数年。この当時、知人に誘われて埼玉にあるソフトウェア会社の横浜事業所を設立するという事に取り組み、仲間4名で立ち上げをしたのですが、とにかく仕事が忙しくて、当時はマンションの一室を事務所として仕事をしていましたが、週の大半を事務所で過ごすという仕事漬けの日々を送っていました。そんな日々を送っていた時にふと思った事がありました。
「俺の趣味って何だろう?」
平日は殆ど事務所に泊まり込みシステム開発に没頭していて、土日になると地元地域の活動をしているか、家に籠って寝ているか、そんな生活を続けていたのです。私がゴールデン・ウィークを知ったのは24歳の頃でしたし、夏休みと言っても自宅にいると、会社から深夜でも電話が入り、そのまま車に乗って首都高速を突っ走り、客先の作業場へ行って徹夜作業という事もあったりしました。だからふと時間が空いた時、そんな事を考えたのです。
そこで「趣味としてバイクの免許を取ってみっか!」と決意をして、横浜にある自動車学校で申し込みをして、自動二輪中型免許を取る事にしました。(現在は普通自動二輪と呼んでいますよね)
自動二輪の中型限定は、普通免許を既に持っていたら学科教習はほぼ免除、実車教習も確か10時間ほどで取得できると当時は言われていて、期間もかなり短い期間で終わるカリキュラムでした。費用もかなり安くなります。
当時の私は一応、小さいながらも事業所の責任者をやっていたので、朝は一番の教習を受けてから出社したり、土日は可能な限り時間を作り教習所へ通いました。
また実車教習ではホンダのVF400でしたが、教官からは「佐藤さんは普通免許持っているから、大体解るよね?コースは自分で回って練習してくれていれば良いから。」と言われ、教官は若い教習生に掛かりっきりでほぼ放置状態。バイクの操作にしても、原付でマニュアル車に乗っていた経験もあるので、車体の大きさや重さに慣れたら、バイク操作自体はそれほど難しくありませんでした。
教習自体は全て規定時間内で修了し、卒業検定も一発で通り、約三か月ほどで教習所を卒業、その後晴れて自動二輪免許を取得する事が出来ました。
この時に感じたのは、やはり先に普通免許を取得しておいて良かったという事です。それは車を運転していた事で、車の死角や道路交通法の基礎的な部分、また実際に車で走る際に注意すべきポイントというのは、既に経験の上で理解していたので、そこは自動二輪とは言っても車である事から何も変わる事がありません。その分、教習はよりスムーズに進める事が出来たと思うからです。
とりあえず資格は取得出来たので、次は何のバイクに乗ろうか。そんな事を少しワクワクしながら当時は考えていました。