CITYターボを乗り終えた頃、カローラⅡの4年間のローンが終わりました。またこの時、私は家の事情もあってアパートを引き払い親元に戻っていましたので、ここで少しまともな車を買おうと考えていました。
考えてみれば二十歳から二十五歳までの間、車で大きな出費をしていた訳です。まあ千葉の中古車屋もあって、その合計金額は六年近くの間支払った事から考えると、それほど莫大な出費とは言えないまでも、それなりにお金をつぎ込んでいたのも事実です。
でも私の世代で周囲を見ると、大方の若い男性諸氏は車かバイクにお金を使っていましたので、これも時流の上の事なのかもしれません。しかしこうやって改めてブログを書き、振り返ってみると、車とバイクに自分が如何にお金を使ってきたのかが実感されるのです。
若さゆえ、、という事でしょうか。
さて、次に乗ったのは日産の「ラングレー」という車です。
この車は兄の知り合いが営業していた日産プリンス販売のディーラーで、中古車で売っていたものを購入しました。走行距離は確か1万2千キロほどですが、CA16DEという1600ccのツィンカムエンジン搭載で120馬力のセダンです。当時のキャッチコピーは「Skyline's MINI」というもので、テールランプは丸型ランプが4灯となっていました。
購入価格は120万円で、それを4年間のローンで購入しました。
中古車とは言え、ディーラー系の中古車だったので、前オーナーがどんな人で、どんな乗り方をしているのかという履歴もしっかりしている車でした。
この車ですが、当初は「ツィンカム16バルブ」と聞いていたので、私は個人的にホンダのシビックSiなみのエンジンかと思っていました。シビックSIは会社の先輩が乗っていましたので、私も少し運転させて貰った事があるのですが、エンジンの吹け上りはすごく良く、ちょっと踏み込むだけで結構な加速感もありました。
しかしラングレーの場合には、吹け上りはそれほど機敏ではなく、そこは従来の1600ccの車とさほど変わりがありませんでした。しかし踏み込んでいくとエンジンはストレスなく高回転域まで回り、レッドゾーンは7,000回転なので、そこそこ速い走りをする車でした。見た目が4ドアセダンなのですが、その様に走る能力を持っているので、羊の皮を被った狼とまでは行きませんが、他の1600ccのツィンカムの車とは遜色ない感じの車でした。また履いていたタイヤはPOTENZAの185-60-R14で、そこそこスポーティーな感じです。
ただや車重が軽いので、例えば高速道路を走っていると、140キロ以上になるとふら付く感じもあったので、そこが少しアンバランスな感じもしたのです。
結局、この車は5年間ほど乗っていました。そんな中で、脇道から一旦停止を無視して出て来たアメ車と出会いがしらの事故に遭いました。私が車を降りると、アメ車はもの凄い勢いで逃走を図り、私も車で必死に追いかけたのですが、何分、この事故で右フロントフェンダー部が潰れてしまい、スピードが出せません。結果、アメ車には逃げられてしまい、警察に届けたのですが、警察官が言うには相手の運転手が無免許か飲酒運転の可能性もあるし、一応手配はしてくれたのですが、結局相手のアメ車は見つからずじまい。修理費で35万円が飛びました。
余談ですが、残念な事にこの車、途中で製造中止になったんですよね。
これは宮崎勤元死刑囚が起こした幼女誘拐殺人事件で、犯人の宮崎が犯行に使っていたのがこの「ラングレー」だったのです。それからあまりラングレーの販売も伸びなくなったらしく、製造中止になったという話を耳にしました。
この車ですが、5年間の間はこの事故の件以外はトラブルもなく、とてもいい車だった事を憶えていますが、これは残念な話です。