もうすぐ梅雨の季節になるのでしょうか。土日でまたぞろバイクで出かけたいと思ったのですが、金曜日はあいにくの雨模様。手元のスマホで天気予報を見ると、土曜日は何とか天気も回復するという事でしたので、その予報を信じて土曜日を待ちました。
土曜日は朝方に雨もあがり、天気が回復するという事でしたので、朝9時に自宅を出発。今回も基本は下道を使いながら、可能ならば東伊豆の海岸沿いの道を進み、伊豆下田まで行ってみたいと考えていました。
今回のルートも、前回の柿田川公園に向かうと同じルートで小田原へ向かい、その途中、大磯漁港で休憩しました。
ここで丹沢を見ると、雲の高さがかなり上がって来た事が確認できたので、恐らく雨は降らずにそのまま行けると思いましたので、とにかく小田原へと先を急ぐ事にしました。
この大磯漁港では家族で釣りをしている人達も多く居ましたが、どうやらアジやメジナが釣れるという事なので、これはまた別の機会に来てみたいと思っています。
◆早川から湯河原、熱海を抜けて
小田原からは国道135号線に乗って、早川方面に海沿いの道をひたすら進みました。この時の道は結構ガラガラで、車の流れも60~70キロとハイペースなものになっていました。
私はそれほど車間を詰めていた記憶は無いのですが、この時、前を走るハイエースが急ブレーキで止まり、あやうく後ろに追突してしまうのかという場面もありました。ハイエースが急ブレーキをかけた原因は、横断歩道を人が歩いていた事によるもので、本来であれば前輪ロックでGIXXERは転倒してしまうと思ったのですが、ここで前輪についていたABSに救われたのです。
「剣呑剣呑、安全運転、安全運転」
そんな事を心で反芻しながら、真鶴~湯河原~熱海を抜けてひたすら南下をしていったのです。
◆道の駅 伊東マリンタウン
自宅を出てから4時間ほどで「道の駅 伊東マリンタウン」に到着しました。
過去の経験からすれば、ここから伊豆下田までは約2時間程度かかります。既に時間は午後2時になろうとしています。このまま進めば夕方5時近くに伊豆下田に到着する事になり、そこから自宅に戻ると、恐らく夜の9時は過ぎてしまいます。
「やはり家を出る時間が遅すぎた」
そう判断して、ここで伊豆下田へ行く事は諦めて、この際だから伊豆スカイラインに乗って箱根に戻るコースへ切り替えました。
ジクサーの走行距離も、この段階で700キロを超えていたので、慣らし運転も終盤である事から、少し自動車専用道路を使ってみる事にしたのです。
伊東から奥野ダムを経由して、天城高原ICから伊豆スカイラインへと向かいます。途中、鹿路庭峠までの道はアスファルトの状態も悪く、デコボコ道でしかも路面も濡れていたのですが、後ろから黒のシャコタン・セドリックがフォグライトを点灯させて、私のバイクを煽ってきました。昨今では「煽り運転」も社会問題となっているのですが、こういった人達というのは、未だにいるんですよね。
◆伊豆スカイライン
伊東から40分ほどで、天城高原ICに到着。この時点で時間は15時近くになっていました。
道路状況の掲示板には「濃霧注意」と書かれていましたが、この段階では別にキリが酷いという状況では無かったので、それほどでもなかろうと、とにかくスカイラインを走り始めました。
走る車も少なくて、適度なワインディングは楽しいもので、緩やかな上り下りと相まって、気楽にバイクを流す感じで走り続けました。
しかし玄岳ICに近づいた辺りから、徐々にキリが出始めたのです。
この辺りからは視界が20メートを切り、ヘルメットのシールドにも、細かい水滴が付着し始めたので、シールドを上げて走るのですが、そうなると眼鏡やまつ毛に至るまで水滴がついて、結構濡れてしまう状況です。
車で濃霧の中を走った事は、過去にも多くありましたが、バイクでこれだけの濃霧の中を走るのは、今回が初めて。対向車もライトを点けて走っていはいるのですが、ギリギリまで車が良く見えず、ちょっと生きた心地がしない運転が続きました。
そしてこの濃霧は箱根峠でも続き、そこから箱根新道に乗り換えたのですが、芦ノ湖大観ICの先まで、この濃霧の状況は続きました。
◆小田原厚木道路で帰路に
箱根新道を利用して、小田原まで降りてきましたが、時間は16:30を過ぎていましたので、そこから小田原厚木道路を使って帰る事にしました。
GIXXER150は150ccなので、高速道路はあまり得意ではないだろうと思っていましたが、実際に走ってみると、100キロ巡行は難なくこなすだけのポテンシャルは持ち合わせていました。
前に乗っていたのはFUSIONで、排気量が250cc、馬力は20馬力でした。しかし100キロ巡行は結構神経を使いましたし、ちょっと不安な感じもありました。
一方、GIXXERは排気量が150ccで馬力は14馬力。スペックだけ見るとFUSIONの方が高速性も優れているかと思ったのですが、こちらの方では100キロ巡行で不安を感じる事はありません。
これにはホイールサイズの違いとか、車体重量の差もある(FUSIONは169キロ、GIXXER150は130キロ)のでしょう。あとスクーターでは、バランスをとるためには両手のハンドルと、シートという3点ですが、GIXXERなどのロードスポーツ系ではニーグリップをしてバランスを取ります。ここからも高速走行時の安定感が違ってくるのかもしれません。
ただ難点はやはり「ネイキッドバイク」という事で、高速走行の際、体に当たる風の強さは少し閉口してしまいます。これについては今後の課題という事になると思いました。