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第6話 NYの地下鉄に乗った

2025年02月26日 | 旅行

第6話 NYの地下鉄に乗った


(地下鉄の写真)


今日は、ニューヨーク滞在最後の日です。

ここに来たときから乗ろうか、やめようかと迷っていた、あの悪名高いSubway地下鉄についに乗りました。

危険だとか、怖いとか、本で読んでたけど、せっかくここまで来たんだから、 えーい乗ってやれっ! と、なるべく安全だと思われる午前中に乗ってみました。

(胸のポケットに30ドル入れておく。 ホールドアップされた時に、 これを渡す。 金額は多すぎても少なすぎてもいけない。)

地下鉄の入り口は街角にある、 そこに入っていくといきなり「臭い!」 誰かがここでトイレ替わりにジャーとやるんだろう。 「暗い!」 こわいよ〜。 そして電車は 「汚い!」 電車の外も中もいたるところにペンキでいたずら書きされている。 なにが書かれてあるのかは分からない。

「おどおどしないで、 何気ないふりを装い、 やってきた電車に乗り込んだ。 中には数人の客がいた、さっと見回し、怖そうな人はいないな~と思って空いてるシートに腰掛け落書きを眺めていた。

ふっと、周りをみると私の近くに座っていた人たちが、 席を何気なく離れてゆく。


あれれ、もしかして怖いのは俺か? 汚い格好した謎の東洋人。 落書きを眺めながら時折意味もなく笑ったりしてる、こいつは何をするかわからんぞ!てな感じかな。



(ニューヨークの地下鉄)


そうして電車は「自由の女神」 へ行く船着き場へ着いたのでした。

この船は観光船ではなく、ステタン島という所へ行くフェリーなのでした。 料金は往復で25セントとえらく安い。

たぶん、ステタン島からマンハッタンへ通勤する人たちの生活連絡船じゃないかと思う。

まあ、これに乗れば「自由の女神」のすぐ脇を通るので、すぐ間近に見られるのです。

船の右手のすぐ近くに「自由の女神」を見上げ、 これはテレビや映画の枠から見る映像ではなく、 実際、ここ(アメリカ、ニューヨーク)に来て、同じ空気の中にいるのだな〜などとしみじみ実感した。

グオングオンと船のエンジン音を聞きながら、「自由の女神」は私にどんどん近づいてくるのであります。 後ろを振り返るとマンハッタンの巨大なビルの群が見える。

ところで、帰りにこの船で私は日本人の女の子に会ったのでした。 「あれ! あの娘、 日本人じゃないかな〜、カワイイナ〜」 その娘は船のデッキで英語の雑誌を読んでいた。 黒い髪が風になびいている。

無口で、シャイな私は、 すぐ声をかけたのでした。

「日本のかたですか?」

「ええ」

「こんにちは、一人で旅をしてるんですか?」

「はい、私、ニューヨークは3回目なんです。 ダンスのレッスンに来てるんです。」

「へえ~」

「ミュージカルは観ましたか?」

「エート、 まだです。」

「CATSはおもしろいですよ。観たらいいと思いますよ。」

こんな調子で、日本語、 しかも秋田弁でない標準語で会話したのでした。

そうこうしているうちに船はマンハッタンへ帰ってきたのであります。 



(連絡船からの景色)


船から下りて

「それじゃ、 元気で、 サヨナラ。」 とその娘は、街の雑踏へ消えていったのでした。

その後ろ姿を見送りながら、 私は、 「イイナー、エライ!」と一人感動していたのでした。

「あの娘は一人で自分のしたいことのために生きているんだな〜、」

「夢を追いかけているんだな~」と思ったのでした。

そういえば、彼女の名前聞かなかったな〜







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