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第4話 ニューヨークで色々考えてみた
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(ワシントンスクエアにて)
7月20日 晴れ
昨日、ぐるっと一回りした中から、 見たいところを周ろうということで、 路線バスに乗り、 1ドル払いのバッテリーパークへ行った。
公園で遠くに見える自由の女神を見ていると、近くのベンチで真っ黒なサングラスを掛けた、ちょうどプロレスのブッチャーのような黒人さんがトランペットを吹きはじめた。
何か簡単なメロディで、 短いフレーズを何回も繰り返しているのだった。
自分も傍のベンチに横になってそれを聞いていた。 そうしていると、周りにはたくさんの人が行き来してるんだけど、何か、「一人ぼっちだな~、 さびしいな〜」という気分になってきたのでした。
トランペットの人、きっと、寂しいんだろうな。
マンハッタンの南端、バッテリーパークから、今度は30分ほど歩いて、途中、ドラックストアでマルボロとオレンジジュースを買い、ワシントンスクエアへ向かった。 今日は日曜日という訳で、ここには若い奴がたくさんいた。
3人でギターを弾いてビートルズを歌ってる奴、 スケートボードで、 逆立ちしたりしてアクロバットをしている少年たち、自分の書いた絵を並べて売っている大学生、ドラム缶をくりぬいた太鼓を叩いてレゲェを歌ってるレゲェボーイズ、耳に安全ピンを刺して、髪をピンと真上に逆立てて、真っ黒なジャンパーを着たパンクの集団、そのすぐ脇で分厚い本を読んでる眼鏡の人。
そして、いました 「日本人」、みんなグループで、カメラ片手にデイバックを背負ってらっしゃる。
そういう自分も、しっかりカメラを持って、バックを背負っていた。
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(バックを背負って)
ここではみんなが勝手に楽しんでいるんだ。 流行なんて無くて、 それぞれが好きなこと好きなようにやってるん
だな。おしゃれな人、原色の派手なシャツ着てる人、 ハダカのお兄さん、「ニューヨーク」には「これがニューヨークです。」というような見本が無いんだと思った。
よく「アメリカで大流行!」なんてコマーシャルを日本で見るけど、ここではみんなが同じようなことをするとか、同じような服を着るなんて事はしないんだと思う。
遊びでも大切なのは、 「今、 何が流行っているか」ではなくて、「今、 自分は何がしたいのか。」なんだな。
ワシントンスクエアで3時間くらい過ごしたのだった。
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(ワシントンスクエアの様子)
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