本所は,例年この時期から年度末にかけ,比較的入所団体が少ない,いわゆる「閑散期」に入ります。この「閑散期」を利用して,入念な施設の点検や修繕を行ったり,職員作業や職員研修を行ったりします。
先日,その職員研修の一つとして,実際に一人の職員の「やぐらづくり」の活動支援の様子を他の職員で見て,より効果的な支援の在り方を探るという研修を行いました。
「やぐらづくり」は,数あるプログラムの中でも人気の高いプログラムでありますが,やぐらのつくり方やロープの結び方の説明に加え,重い木材(丸太)を運んだり,それらをロープで組んだり,高所に上ったりと,一歩間違えれば大きな事故やけがにつながりかねないだけに,高い安全に向けての説明も求められます。
そうすると,その分,活動前に話を聞く時間がどうしても長くなってしまいます。でも,それではやる気になっている子どもたちの意欲を大幅に減少させてしまいかねません。
そこで,今回の研修では,いかに効率よく作り方や安全についての説明するか,子どもたちが主体的に自信を持って動けるにはどのような関わり方をすればよいか,さらには,どのような時(場面)にどのような言葉でほめたらよいか,などを大きな視点に学びを深めていきました。
研修支援の質を高めていくには,今回のようにお互いの支援の仕方を見合い,感想や意見を交換していくことがまず大事だと考えます。まさに職員相互の「学び合い」です。
本所の職員は皆,素敵な個性(カラー)を持っています。それを生かし(発揮し)ながらも,どの活動プログラムにおいても皆さんに実りある研修を提供できるよう,所としての支援の在り方を今後も探っていきたいと思います。