公文で九年

公文式教室を9年間経営していた学習塾経営者です。
公文教室とはどういうものか私の視点で公開したくなりました。

建前と本音

2013-05-20 | 雑記
三者面談も片付きかけ、あと2~3件。昨日の日曜は朝から6件、ふ~っ。
その中でちょっと気になったこと。

学校での様子とかもよくうかがうのですけれど、
親が建前と本音を子どもの前でさらけ出す、っていうのはどうなんでしようね。
というのは、
子どもが学校でケンカをしたと親に報告し、やり取りの中で親が子に「がんばれ・・・・・・」に近いことをいい、汚い言葉で罵り合ったということで、
「フンフン、そんな時にはこういわなくちゃ・・・・・・」と言っているところへ
担任から電話があり「こんなことが・・・・・・」と。
母親は「普段から汚い言葉を使わないようによくよく注意しております、よく言い聞かせます」等、今の今まで子どもに言っていたこととは反対のことを言って電話を切った。
母親もこの順序で私に話したわけではなく
「汚い言葉で罵り合って、相手が手を出した」ということから、
私が「ケンカだもの、相手をやり込めようとしているわけだからいいんじゃない?」と
笑ったところ、「学校の先生にはこういったが、子どもにはあべこべのことを言った」
という話が出てきたわけです。

この保護者は言っていることとやることの間に落差が大きく
以前から気になってもいたので、ついつい、
「それって、子どもに親が嘘をつくことを教えていませんか」って突っ込んでしまいました。
それでいて子どもには「嘘つきはいけないこと」っていうのは無理があるのでは、と。

オトナの世界では建前と本音を使い分けるのは処世術の一つなのでしょうから
やむを得ないとしても、
幼児から小学校の低学年の頃に日々、親が実行してみせるっていうのはどうなのでしょう。親、オトナへの信頼感が薄らぐことはないのでしょうか。

うちの教室は学習塾で、道徳教育は関係ないと言ってしまえばそれまてですが
おせっかいな性分なものですから・・・・・・
というより、送迎の折などよく顔を合わせるし雑談もよくする相手なので、
普段から子どもに対する姿勢がカンに触っているため、(過干渉もいいところで)
余計なことを言った、というのがそれこそ本音かもしれません。
20年近くも塾をやっていて、いまだにこういうドジを踏む、と
げんなりします。

まあ、私塾で、私の気の合う人の子だけ面倒を見る、でもいいのですけれど
親との軋轢で子どもがやめるというのは避けなければならないところではあります。

それにつけても、こういう、言いたいことを言いたいだけ言う私と
10年以上もの長きにわたってお付き合いくださっている保護者の皆様には
頭が下がります。




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