子どもを教育する目的は

先日、高校生の男の子と話していて
「こどもを教育する目的って何よ？」と尋ねたところ
「世の中のために役に立つ人間になるよう・・・・・・」との答えで
思わず「ちがうよ」と言ってしまいました。

世の中のために、なんてのはどうでもいいのよ、そんなのはおまけ。
本質的には、自分でメシ食っていけるオトナに育てること、
家族を養い子どもを育て、親が死んでもちゃんと自立していける一人前の人間に育てることが肝心要なことでしょ、
私だってその一助になろうと塾やってんだから。

自分でメシ食っていけるってことは働いてお金を稼いでそのお金で
必要なものを手に入れられるってことで
ジュース一本売るということにしたって、他人のニーズにこたえているからこそ
売れるのであって、働くということそのものが他人の役に立つことに他ならないのだから
世の中のために、なんてのじゃなく、
自分が自分のために、自立して暮らしていけるってことをメインに考えるべきでしょう。

などなど、
ちょっとばかりマザコンぎみの少年に活を入れました。

でもって。
あとで、くもんの「稼ぎにならない」ことを思い出し、むしゃくしゃ。
だってね。
教室で何人もの生徒や保護者のサポートをしてお金をもらっても
ほとんどが素通りで、自分の自立には結びつかないわけですよ。
かなりな時間と労力を費やしても、それでメシ食っていけるわけじゃない。
肝心のメシのほうはダンナの、あるいは家族の収入で食べてるわけで
言い換えれば
研究会ってのは、指導者の生活のほうはその身内に押しつけといて
稼ぎだけ自分たちの懐へ吸い上げてるってこと。
う～っ、腹立つ。
それを言ったら、パートで働くのも似たようなものですが
少なくとも働いただけの時給は手に入るじゃないじゃないですか。
そりゃね、生徒が増えないっていうのは指導者として企業家としての努力が足りない、
ちゃんと高収入を得ている人たちだっているって言われれば、返す言葉はありません。

へたに年収が多くなれば、ダンナの扶養から外れて逆に出費が増えるので
少しばかりの増収より、扶養内での小遣い稼ぎのほうがいいっていうのもあり、ですし。
だけど。だけど。

私の場合は「趣味」と割り切って始めた公文教室でしたけれど
十年近く続けるうちに、
入れ込んでいる割には経済的な自立に結びつかないことに嫌気がさしてきたのでした。
まあ今でも《扶養内》に決算は抑えていますが　(^.^)
教室経費で自分の欲しいものは手に入れられているので、いいことにしています。