公文で九年

公文式教室を9年間経営していた学習塾経営者です。
公文教室とはどういうものか私の視点で公開したくなりました。

事務局

2006-08-07 | くもん教室の運営
各県には、公文の場合「事務局」というものがあります。
ここでは、各種研修会はじめ様々な教室運営のサポートをしてくれる、ということになっています。
教室開設のころ、インストラクター時代には
「わからないことは事務局員に聞く」ですから、事務局との連絡は密に取る必要もありますし、事務局側でも指導者指導のあれこれの講座や講習会など用意しています。
割安に使えるコピー機や印刷機、公文サービスから取り寄せるのが間に合わなかったりする時のために教材一通り、投げ込みや教室内で配る為のパンフレットその他の印刷物、などなど様々な用具・物品を置いています。
指導者同士でミーティングをするのに使える会議室も、事務局の一角にフリーテーブルなどの用意もあります。
活用の仕方は本人しだい、といったところでしょう。


報告書
また、各指導者には、毎月の会費の報告と、副票という、生徒の学習状況を報告する義務があり、それらの報告書をもとにロイヤルティの請求が来ます。
研究会から取り寄せた教材の量に対してではなく。

全国から送られたデータの整理に本部では膨大な経費をかけているらしいのですが、
しかし、そのデータは、局員が指導者のお尻をたたくことに使われることはあっても、
指導者が保護者に生徒の学習状況を伝えるために使うことはできない・・・・・
私は、教室のパソコン画面で、子どもの入会以来の学習状況や今後の見通しグラフなど
提示することができたら、保護者面談その他に大いに役立つだろうと考え
うちの教室の分だけでよいのでダウンロードできないかと相談したことがあります。
何カ月おきかに「教室の学習状況」として、こちらが送っている生徒の記録を印刷したものが送付されてくるので、その元データをもらって○○さんの面談の時には○○さんの全データを呼び出すことができれば、楽勝、と考えたのです。
ところが・・・・・
「個人情報保護の立場から・・・・」とか何とか、断られました。
え?もともとうちの教室から提供したデータでしょうが・・・・・
自前で、毎月報告しているデータを個人ごとに仕訳記録するソフトを作ることは不可能ではなさそうとは思いますが、二重に記録していくのには膨大な手間がかかりそうで。
自教室で活用できないデータを何の為に毎月手間隙かけて書かなきゃなんないのよ、
というのが偽らざる実感でした。
もっとも、パソコンに、ではないのですが入会時からの学習記録は各自の生徒記録台帳に転記してあり、面談の際にはそれを見ながら、また退会の際には保護者に記念として差し上げることにしています。
ついでのことに。
帳簿関係で、研究会独自のパソコン用会計ソフトがあります。
希望者は毎年三千五百円で購入します。一年間しか使えません。
毎月の預金通帳の転記、現金の出入り等を家計簿感覚で記帳していけば年末には確定申告の書類が自動で出来上がるという便利なものなのですが、
しばしばフリーズします。
報告書の内容も記帳していく仕組みなのですが、その記録と収支が合わないと固まるというわけです。仲間内では
「報告書をごまかせないようにできているんじゃないの・・・・」
私も確定申告書類を手書きしないで済むというのに引かれて、一度は買ってみたのですが
肝心の、自教室の経費データの集計ができなかったりで、やめました。
帳簿というのは、税金の計算をする為にあるのではなく、自分の教室の経営に役立てる為につけるものですから。
ま、そういう意味では、研究会サイドからは良いソフトと言えるでしょう。


事務局員
九年間の研究会とのお付き合いの中で、
「つかいものになった」といえる局員は一人だけです。教室担当と言うことで、ですが。
実際に私の教室を担当していた期間は一ヶ月程度なのですけれども。
彼に教えてもらったことはいまだに教室をやっていく上で大切な考え方です。
現在は、どこぞで事務局長をしていると伝え聞いておりますが、
気のいい青年だったので、指導者の立場・メリットと研究会の儲けとの間に立って心痛む日々をすごしているのではないかと気になります。
他の、事務関係のスタッフには新聞折込のことなど、色々お世話になりました。
事務局員のあれこれについては、友達の経験等様々な話があります。
また、そのことについては、改めて。

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