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9月4日に兵庫を縦断し、各地に強風被害をもたらした台風21号で、関西の高速道路でトラックなどの車両が横転する事故が計25件あったことが3日、神戸新聞社のまとめで分かった。事態を重視した高速道路各社は同30日の台風24号接近の際、通行止めなどを判断する風速などの規制基準に達する前に通行止めを実施。異例の「事前規制」を導入した。鉄道各社で「計画運休」が広がる中、高速道路でも踏み込んだ早めの安全対策が浸透しつつある。台風21号による強風にあおられ、阪神高速道路3号神戸線東行き車線で横転したトラック=9月4日、西宮市武庫川町(兵庫県警提供)
西日本高速道路会社によると、台風21号では9月4日午後に大阪府吹田市で最大瞬間風速44・7メートルを記録するなど、猛烈な風が吹いた。同社は従来の基準である「10分間の平均風速20メートル以上」に照らし、関西支社管内の48%に当たる約435キロを通行止めとした。しかし、通行止めとなる前に低速運転や停車していたトラックなど計15台が突風などで横転。死者はなかったが、標識の落下や遮音壁の損壊も相次いだ。阪神高速でも10台が横転した。
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