いつまで続く? Amazon「やらせレビュー」の歴史
商品選びの貴重な材料になるアマゾンレビュー。しかし、トップレビュアーへの取材で、悪質な企業によるステマ依頼があることがわかりました。しかしその一方で、アマゾンが悪質なやらせレビューに対して、さまざまな手を打っているということも見えてきました。
アマゾンがレビュアー評価システム
を公開しない理由はちゃんとある
たとえば現在アマゾンが導入しているランキングによるトップレビュアーの評価システム。実はこの評価システムはどういう基準でランクづけされているのかは公開されていません。だとすると、基準が不明確なランキングを信用できるのか? という考えが脳裏をよぎりますが、実際のところこれは逆で、公開されていないからこそ信用することができるといえそうです。
なぜなら、ランキングの基準を公開してしまうと、この基準を満たすための「やらせ」に動くメーカーやレビュアーが出かねないから。トップレビュアーのA氏によると、「このランキングの基準も定期的に調整されているだろう」と語ってくれました。
その証拠として2010年の段階でレビュアーランキングに大きな刷新がなされ、ランキングが一新された事実が挙がります。それまでのレビュアーランキングは単純に「参考になった」の数で集計していた傾向があって、ほとんどレビューしていない人でも、一つでも大量の「参考になった」を稼いだレビューがあればその時点でランキング入りすることができたといいます。
ですが、刷新後のランキングでは、このような形でのランクインは難しくなり、平均して多くの「参考になった」を獲得したレビューが評価されるようになったそうです。
こうした改良を定期的にアマゾンは加えているらしく、今では「良い評価であれ、悪い評価であれ、きちんと実物を触って有用な情報を記載したレビューは多くの『参考になった』を稼ぐことができるようになっている」と、今回取材したトップレビュアーたちは語ってくれました。
アマゾンとやらせレビュアーとの
戦いの歴史を時系列にご紹介します
ここ数年で「ステマ」といったワードが普及したことや、大統領選でのフェイクニュース騒動があったことから、ユーザーのレビューへの警戒心が世界的に強くなっていますが、アマゾンはユーザーと真摯なレビュアーとが使いやすいレビューサイトを築こうとしています。
しかし、その道のりはとても長きにわたるもの。そこで、アマゾンと「やらせ」レビュアーのこれまでの戦いを時系列にまとめてみましたのでご紹介します。
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