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突如に出現した巨大な穴は地球温暖化対策が待ったなしを示唆する時限爆弾だと科学者が指摘

2016-04-18 03:17:57 | ブログ
突如に出現した巨大な穴は地球温暖化対策が待ったなしを示唆する時限爆弾だと科学者が指摘

地球温暖化によって異常気象や海水面上昇など、さまざまな環境問題が引き起こされると言われています。

一刻も早い地球温暖化対策が求められている状況で、近年、ロシアに次々と出現している直径数十メートルの巨大な穴は、地球温暖化進行を加速させるのではないかと懸念され始めています。ロシアで初めて巨大な穴が出現したのは2014年のこと。突如と出現した巨大な穴が上空のヘリから確認されたとき、それが一体何なのか分からず誰もが困惑したそうです。

約30メートル)の穴は、隕石が落ちてできたという説や、ロシア軍の秘密の軍事兵器によってできたという説や、はてはエイリアンが作ったという説が現れるなど、さまざまな憶測を呼びました。その後の調査によって、気温の上昇に伴って永久凍土が溶けて地中にあるメタンハイドレートがメタンガスとして噴出し、空中に飛散するときに巨大な穴を残したことが判明しました。

ロープを使って巨大な穴を探査する様子。穴の底は異常なほど高いメタン濃度を示しており、メタンハイドレートが噴出したことが裏付けられました。

2014年7月に最初の巨大な穴が発見されたときに、科学者からは世界的に起こっている地球温暖化の傾向から、今後も同様の事例が続くのではないかという指摘がされていましたが、その予想は的中。シベリアを中心に同様の巨大穴が次々と発見されています。

メタンハイドレートがメタンガスになり大気中に大量に放出されれば、メタンガスは二酸化炭素の約25倍という極めて高い温室効果を持つため、地球温暖化の傾向はさらに加速度的に進みかねないという予想が出されています。また、巨大な穴の中には、天然ガス田のわずか6マイル(約10キロメートル)という地点で見つかるものもあり、天然ガスとメタンガスという可燃性の気体が突如として放出されることで爆発が起こるのではないかと周辺地域の安全性についても問題視され始めているそうです。

ロシア科学アカデミーのバジリー・ボゴヤレンスキー博士は、衛星画像を用いた調査によって20個以上のクレーターを新たに確認。これまで以上に緯度の高い場所にも見つかるなど、巨大な穴の出現範囲が広がっていると指摘しています。ボゴヤレンスキー博士によると、穴がどこに出現するのかを予測するのは困難ですが、確実に増加する傾向にあるとのこと。さらに、巨大な穴の出現に伴って地震が発生したという報告もあがっていると博士は述べています。

ロシアを中心に増え始めている巨大な穴は、地球温暖化によってもたらされており、同じ現象はアラスカなどの北米でも発生する可能性が指摘されています。メタンハイドレート放出によってできる巨大な穴の出現によって、さらに温暖化が加速するという悪循環に入りつつある状況に対して、科学者からは地球温暖化対策を急ぐ必要性が訴えられてます。

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