はじめのい~っぽ 60'S

今日生きてるのは奇跡!
鬼籍入りまでの軌跡!

池井戸潤著「銀行狐」

2014年03月27日 | 本・絵本・雑誌

池井戸潤シリーズ三冊目は「銀行狐」(全320項)を選びました
「狐」というと「こずるい」イメージがあるんですが・・・見当違いもはなはだしいデシタ
この本には、これまで読んだ銀行員の仕事から派生する問題とは違い、「殺人事件」を解決する刑事ものになっています。もちろん舞台は銀行です
「金庫室の死体P9-82」「現金その場かぎりP85-118」「口座相違P121-170」
「銀行狐P173-254」「ローンカウンターP257-312」の5話
今回は花咲舞のようなスーパー・テリーは出てきません

「金庫室の死体」は閉鎖された支店の(廃墟)銀行の金庫室で、おばあさんが殺されていた所から、警察・刑事が謎解きをしていく話でしたので新鮮でした
さて、どうしておばあさんは殺されたか?理由は?
ヒントは、「おばあさんは利子率にとてもうるさい(細かい)人だった」
面白かったです

「口座相違」はコレまで読んだ短編にも類似のがあったので「似てるな~」と思いながら読みましたが、だいぶ違いました
話の中で著者が一番「いいたい気持ち」が表れているところを抜粋します
(話のつながりが分からないから???と思われるかもしれませんが・・・)

「横川社長は今まで散々東都銀行渋谷支店のために尽くしてくれたと君は言った。
その誠意に対して当行はどんなお返しをしただろうか
いいか、これは銀行員としてではなく、一個人の意見として横川社長の気持ちになって言わせてもらう
業務運動があれば真っ先に協力し、懇親会の幹事も務め、気を遣って差し入れまでする
そこまで尽くしてきたのは、いざというとき助けてもらえるという気持ちがあたからだろう
ところが、当行は横川プラスチックを管理先(格落ちの位置)に移し、新規融資を断った
貰うものだけ貰い、与えるものは何も与えない。
いろんなことに担ぎ出し、さんざん協力を頼んできたくせに、いざとなったら全て引揚げようとする これが裏切りじゃなくてなんだ (抜粋終 )

「銀行狐」では帝都銀行頭取へ脅迫状が送られてくる
銀行内でも特別に調査担当がつき、警察と共に事件を解決していく
脅迫状の差出人は「狐」
この1話は銀行が持っている利益最優先の経営に乗って、支店長が行員に目標以上の目標を上げさせ、頭取へスピード昇進していったエリートへの復讐でした
さて「狐」とはなんだったか?だれなのか?

「ローンカウンター」は美しい三人の女性が暴行され殺害される事件
三人は見も知らない者どうしだったし、謎を解く共通点は銀行だったが、互換性のない他銀行ゆえに捜査は思うように進まない
ところが、刑事の家庭の事情で借入をすることになり、銀行に赴き書類を整えていると、担当銀行員がなにかと丁寧に説明してくれる
業務に疎い刑事が行員に教えてもらったことでヒントとなり、解決の道筋がみえてくる
銀行に限らず舞台裏は興味がありますが「へ~・そうなんだ」と思いながら読み終えました

池井戸潤著「不祥事」

2014年03月26日 | 本・絵本・雑誌

銀行にはいろんな部署があるんですね
株主総会を頂点にして、取締役会・監査役会・専門委員会・部会へと細分化していく
勿論、各部会にはソレを支える課なりグループがあり日々行員が励んでいます
部会はリテール部10課・法人部30課・国際部44課(米州・欧州・アジアアジアオセアニア・東アジア)と分化していまきます(三菱東京UFJ銀行の組織図による)

銀行の内情など全く知らなかったけれど、エリートとはすさまじい自己保身・出世欲の人たちなんですね
余りにも上から目線で、これ以上読みたくないと思いましたがトリアエズ読み続けました
「金融探偵」の内容とは、スピード感・緊迫感が違います

この本では、やや気弱だけど切れ者相馬健(調査係の上司)と仕事の処理が速く、若くて美人でスレンダーで、正義感が強くて気も強い、時には手も出す「男前の」花咲舞とのコンビが、本店から支店の窓口処理の効率向上を指導するため、3日ごとに支店へ出向いて指導をしながら、直面する問題を解決していく内容です

花咲舞は、高橋英樹の「桃太郎侍」か「火付け盗賊改」の中村吉右衛門のようにカッコイイ・ヒロインとして活躍していますよ
「不祥事」に納められている話は「激戦区」「三番窓口」「腐魚」「主任検査官」「荒磯の子」「過払い」「彼岸花」「不祥事」と7つの物語です

面白かったのは「三番窓口」=新人の女子テラー(窓口業務)に目をつけた悪人が振込の瞬間を狙って詐取しようとする。その時舞のとった行動は・・・・お見事!マイ!!ってお話
銀行の中にも悪人はいるのね。

「荒磯の子」も面白かった
こいつは「開設屋」という悪知恵vs「人を見る目」との戦いだった
「開設屋」という犯罪があるのは知らなかった
これも「今、こんにゃ郎を取り押さえないと銀行がやられる!」っていうスリリングな話だった

「不祥事」はなんだか情けなくなる話
出来は良くても人の心がわからないボンボンが、取引先の大手百貨店の息子で、そいつが職権の「融資」を巡って稟議書もまわさず、決済の日を迎えてしまった事件

でもこういう「入社」をしている人は結構いると思う
会社の、同僚の鼻つまみ・厄介者。それでも擦り寄るコバンザメはいる
なんせ自分の徳になるか損になるか。銭金勘定はお手のもの
そのボンボンがおこす騒動とコバンザメ上司の対応vs「男前」舞ちゃん

不渡りを出してしまえば中小企業はつぶれ、従業員は路頭に迷うことになる
関連会社も打撃を受け、連鎖倒産もありうる
そのため「融資」は中小企業の大きな希望
それが、どうなっていくのか?
舞の手も、上司の手も、取引先の手もサクレツする

そういえば、和久峻三氏の著作中に、老獪な「猪狩弁護士」と修習生の夏目理恵子をコンビにした法廷小説があります
夏目理恵子は、花咲舞と同じように美人で切れ者・スレンダーという設定
だからこそ面白さが膨らんでいくのでしょうね

池井戸さんは「刹那・せつな」という言葉がお気に入りのようで何度も使われてました
今夜は「銀行狐」を読みます

池井戸潤著 「金融探偵」

2014年03月25日 | 本・絵本・雑誌


どうしてこんなに読みやすく分かりやすいんだろう
それに「対エリート」構造になっているのが共感できます
主人公は銀行を不本意に去ることになった(リストラで)元銀行マンが解決していく
「お助けマン」的な話

私は銀行にも証券会社にもご縁のない貧乏人なので、やたら専門用語が出てくるのは困ります(どんな話だったか理解できなくなるから)。
なんだけど、この本はアシスタント(主人公が入居しているアパートの大家の娘=女子大生)役を配していて、彼女に分かりやすく説明しているから話はよく分かるようになっています

アシスタントと二人三脚で解決して行きます
1話完結が数話入って1冊の本を作っていますので、どこから読んでも良いです
やはり、昨夜のうちに読めました。私には早いほうです。
今日3/25は2冊目の「不祥事」(全388ページ)に取り掛かりました
「次どうなるの?どうなるの?」この興奮がいいよね

熟年恋愛講座ー高齢社会の性を考える

2014年03月03日 | 本・絵本・雑誌
土曜・日曜とお布団で過ごした際、本を読みました

小林照幸著 文春新書 平成16年9月20日 第1刷(10年前に出版された本でした)

内容は、
1章 人生最後の恋が語るもの
2章 シニアビジネスとしての性風俗店
3章 介護保険が「最後の恋」を引き裂く?
4章 アンチエイジングへの模索
5章 美しく老いるーある女性の生と性

1章では、エロ本の内容が様変わりしたこと、修正から無修正に(男性週刊誌)。
レディコミ(レディースコミック)は過激な性描写が氾濫
著者は「これらの解放が、今後の日本はどうなるのだろうか?」と憂いつつ、学校での性教育は旧態依然のままであること
エイズや感染症を研究する研究者は「望まない妊娠、感染症を防ぐためにもコンドームの着け方は指導するべきだ」としていますが
学校側の「コンドームの正しい使い方」を指導することは「セックスを奨励することになる」と性教育に対して消極的になるのは教育現場・指導官庁(厚生省・文部省)に根強い慎重論(ほとんど反対)があると述べています

そして、若年層の問題から一気に高齢者の現状へ移ります
「セックスは何時までできるのか?」との問いかけに
「性愛の本質は性器によるものではなく、脳が機能している限りは生涯現役であること」と著者は報告している
また、介護施設を尋ね歩き
「高齢になったら性欲はなくなり、また性的には「現役から引退するもの」という迷信が信じられている現状がある
が、脳の機能がしっかりとしている限りは「生涯現役」と言えると再度述べています

老人ホームにおいて、性愛の姿が珍しくないのは、その背景に多くの入所者が寂しさを抱えている現実があることを見逃すことはできません
老人施設のレクリエーションや趣味によって果たして入所者は充実感を得られているか?との投げかけに、入所者にとって、もっとも「クオリティ・オブ・ライフ」が満たされるのは、仲間の中でとりわけ好きな人と一緒に時間を共有するときであり、一緒にお茶を飲み、TVを鑑賞し、レクリエーションを楽しんだりすること
そういうことが精神的に安心を招く
お相手とのスキンシップがいとおしく感じられ、その延長線上で抱き合うセックスするという行為に辿りつく人のは「いやらしい」というより自然である
またそれは、介護施設で出会う老人の中で特別な人はいえず、相手の肌に触れている欲求も含めてセックスの要求は、身心の健康をも向上させる役割を果たしている。
もちろんその効果は高齢者だけではありませんね

おしゃれで若々しいおじいちゃんは「モテルおじいちゃん」
お化粧・おしゃれはもちろん、多趣味で言葉使いも丁寧なおばあちゃんは「モテルおばあちゃん」
施設の若い職員がアイドルではないことを著者は聞き取り調査の中で感じ、強調したい点だとしています

クオリティ・オブ・ライフとはクオリティ・オブ・ラブなのではないかとも提起しています
高齢者福祉について造詣が深く、高齢者恋愛について積極的な姿勢を示す弁護士の堀田力氏からお聞きした言葉に
「若者だけでなく熟年でも高齢者になっても、恋愛が生きる原動力となることに違いはありません。つまり一生恋をし続けることが長寿の秘訣といえるわけなのです」と

堀田氏から「はるかなひとへ」と題した詩を紹介されています
「わがこの胸のほかのいずこに きみは住むというのか」
(あなたの住む場所は、この私の胸の中以外にあり得ないではないか)
恋人に宛てた手紙の一節にある詩ですが
ゲーテ74歳・お相手の女性は19歳の時のラブレターでした

また「老いらくの恋」のゆえんも紹介しています
昭和20年頃、歌人川田順氏が大学教授夫人と駆け落ちした時
マスコミは競って不倫の恋を記事にしています
産経新聞の記者は何度も川田氏を訪れ取材している内
川田氏の作品の中から
「墓場に近き老いらくの恋は 恐るる何もなし」を見つけ出しました
それが「おいらくの恋」の命名となったそうですが、激しい思い・一途な恋心なくしては生まれなかったのでしょう

2章 シニアビジネスとしての性風俗店
とは言うもの、お相手あってのセックスとなれば、一番身近なお相手は配偶者となるが
女性の方、閉経を迎えると「はい。御用は済みましたから」と応じてくれない傾向になりやすい(決して全員ではありません)
実際問題、どうしたらいいのかモンモンと悩む高齢の男性も多い(らしい)
また、お相手がいない(生涯独身・離婚・死亡による)場合
てっとり早く風俗で処理することができる

しかし、なかなか勇気がいるらしいですね
待合室で居並ぶ男性たちから「いい年して、こんなところに、オイボレが 恥ずかしくねぇのかよ・・・」など思われているのを想像すると、プライドが許さない・恥ずかしい
しかし、風俗産業もミスミスおいしい話にそっぽを向けてる手はなく
「40歳未満お断り」など、壮年期・高齢期対象のお客様で経営が成り立つようなお店もできているらしく著作の中では「ナイスミドル」(仮名?)のお店を詳しく紹介しています

3章 介護保険が「最後の恋」を引き裂く?
介護保険を受けて施設に入所するには、その段階・身体的・機能的・精神的に援助の必要度が高い(重い)状態でなければなりませんが、
施設で仲良しになり、リハビリもがんばってきた。自立したために、どちらか一方が施設から出所しなくてはならなくなってしまった
「恋」が咲かせた努力の花は二人を裂くことになってしまった制度
全国中の老人介護施設では、次の入所者が入るためには自立して在宅になるか死亡退所になるかのどちらかになります
「恋」を育てるために入所したわけではないが、たまたまの出会いが心に灯りをつけたこと。そういう現実があると言っている

4章 アンチエイジングへの模索
か⇒感動すること
き⇒興味を持つこと
く⇒工夫すること
け⇒健康であること
こ⇒恋をすること(アコガレを持つOK)
著者は、高齢になったら「かきくけこ」を日常生活の中で意識することと言っていますが
自我の目覚めを感じた時から、人は身につけておくべき内容でしょうね。 

5章 美しく老いるーある女性の生と性
女性=しずゑさんと
男性=元寿さん
の恋物語です
老いらくの恋は、財産問題・親子問題・世間体をはらみます
そういう問題はあっても、「今日、あなたとの逢瀬が最後になるやもしれない」という
切実で激しい思い

結局、同時に死ぬことはなくどちらかが残されます
命をかけて燃えた甘美な瞬間を引きずりながら生きていかねばなりません
人を愛し・愛された満足は胸に刻まれたはず
残された者は、心に秘めたまま生きていくことも人生なのでしょう
この章はしずゑさんと元寿さんの恋を切々と綴っています



第17回朗読会 永瀬清子の詩の世界~詩人と子ども~

2014年02月18日 | 本・絵本・雑誌
ブログを書くようになってから私の正面に表れてくださった詩人 永瀬清子さんの詩を朗読する会が毎年2月岡山県赤磐市で開催されていることを知りました
この会に参加したくて昨日から岡山へ来ていたって訳だったのです

赤磐市は彼女の功績をたたえ、広め繋げていく文化活動を取り組まれています
その取り組みは単発のイベントとしてではなく、文化を育てる市全体の継続した取り組みだと伺い驚きました
永瀬清子さんは継承していける文化を生み続けられたのですね
だから、もっともっと作品を知りたくなりました

会はあくまでも永瀬清子さんの詩を朗読することがメインですがその時々に合わせてサブテーマを作っていて今年は「詩人とこども」でした
どうしてそのテーマを選んだのか、落合恵子さんを講演者に選んだのは何故だったのでしょう
決定するまでのバック・ヤードの話もお聞きしてみたいです

さて13:30分に開演しました
永瀬清子さんの詩の朗読が2編があり、彼女作詞の合唱も披露されました
岡山県を流れる3つの大きな川を、三人の美しい姉妹にたとえたものでした
川が姉妹に例えられるとゆたかな表情の歌になるのですね
曲もとても素敵で、詩と曲がとてもマッチしていました

それから、岡山県下の小学生・中学生の詩の受賞作品の紹介がありました
小学生低学年の男児の「おともだち」は私の中でバツグンでした
祖父と自分の仲良しの日常を詩に書いてありました
会場のどこかで孫の朗読を聞いているこの子のおじいさんは、万感のおもいに駆られていたことだと思います

この子が何回も何回も詩を読む練習している姿や
おじいちゃんと半分っこしながらお菓子を食べている様子を
思い浮かべながら聞いているうち
家庭の楽しさがジンジン伝わって
泣きたいくらい嬉しくなりました
この子は愛されているな
そしておじいちゃんも皆に大切にされているのでしょう

講演が始まりました。
「落合恵子」さん。 TVなどでお見かけしていてもお話をお聞きするのは初めて
内容は永瀬清子さんとの思い出・ご自分がずっと取り組んでいる「こども」を巡ること
・「言葉」の3点がメインでした

彼女は私生児でした
昭和18年生まれですから、敗戦になる2年も前になります
多くの男たちが続々と日本から戦地へ向っていた頃に生まれました

どういう理由かはともかく「テテナシゴ」でした
夫と呼べない男性の子どもを産んだ女=ふしだらな女とそのこども
新米母と生まれたての幼子に、世間の噂話や陰口は
どんなにか辛く・冷たく吹いていたかと思います

15歳になった恵子さんは、おそるおそるお母さんに聞いたそうです
「どうして私を産んだの?」
「産んだら(私も差別受けてるけれど)差別されるじゃない」と
お母さんは
「私は、あなたがほしかった。大好きなお父さんの子供がほしかった」

彼女の受けている差別のこと。ソレを母にぶつけてみたかった
大きな不安と不満は、母がどんなにか彼女の誕生を待ってくれていたかを
知ったことでパッと霧散した気分になれたのではなかったでしょうか

もちろんそれであからさまな差別や無形の差別・意地悪が消えたわけではなかったでしょう
子供は愛されたことだけでなく、屈辱も悲しみも覚えていると落合さんは言います

ある日お母さんが恵子さんに「願い」を話します
生きていくとき人はいろんな差別を受ける
精神的に弱かったり・肉体的に不自由があったり・生まれた地域によって()差別を受けたり
その人の努力でなんともならない差別は一杯ある
でもその1つ1つを無くすよう
差別に向ってあなたが生きてくれたら(お母さんは)嬉しいと

こどもを取り巻く日常は、こどもの環境問題
周りにいる大人たちがどんなことを考えどんな会話をしているか
土壌が豊であれば、子ども自身に考える力を養える環境と言えましょう
けれど、大人の一時の感情の爆発で、常日頃理不尽に扱われる子どもはどうでしょう
コレこそがこどもにとっての環境問題だと落合さんは言います

そして彼女は更に言います
詩人という名の職業でも、社会生活を知らない人
田んぼや畑で働くことをしらない人
生活のやりくりをしながら働いている人と
文化人はどこがどう偉いのかなど言えない。また言うものでもない
横並びに職業名を並べることはできても
それは優劣の序列ではない

生きていくって本当に大変
一生懸命生きてることは値打ちあること

私は間違った現実を知っていながら流されるより
知った矛盾ある現実にサオさしてでも生きていくほうがいい
と結び講演は終了しました
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来年の「紅梅忌」(清子さんの命日をこう呼ぶ人あり)
までにいくつ感動できる詩に出会えるでしょうか
とても楽しみになりました
帰名してから、赤磐市教育委員会及び熊山分室から発行された
2つの資料を丹念に読んでいるところです
とてもいい資料を作ってくださり有り難うございます