はじめのい~っぽ 60'S

今日生きてるのは奇跡!
鬼籍入りまでの軌跡!

命がけの出産 2020.9.6

2020年09月07日 | 日々の生活から見えたもの
日曜日の早朝、孫神おやしろを散歩中
長女から電話が入った
「お母さん 5分~10分間隔で陣痛が始まった 用意が出来てないから手伝いに来てほしい」

「用意なんか、しなくてもいいから横になっていて」
「Sさん(夫さん)はどうしたの?」
「練習に出かけた」(あるスポーツの監督をしている)

電話の件を孫神夫婦に伝え、高速道路を走った。
今まで出したことのない速度の連続。
白バイか覆面いパトカーに先導してもらって、走りたい気分だった(違反切符きっていただいたうえで)

思ったより早く長女宅に着いたけれど
「救急車で10分くらい前に運ばれたよ」と。
9時ころだったかな

それから、搬送先の病院へ向かう

10時半ごろ 女児2520g。出産
前置胎盤(下部分)だったので、以前から「帝王切開」と決めてあったのだが
陣痛が始まっていたので、普通分娩に変わった。

それは喜ばしくて「よかったね~」とSさんと喜びあっていたのだけど、長女は出血が止まらなくて2リットル以上出血しているという。

ドクターが「同意書」をもってSさんに説明をしている。
「これから、出血する場所を特定するために、検査します。で、出血止まらなかったら保険適用されない薬を使います」
保険適用されない・・・とは実費。
いったいいくらかかるのか?と頭をよぎりましたが、とにかく娘の命が一番

11時ころだったかな
(お腹がすいたので院内のコンビニでお弁当を買い、食べましょう」と待合で広げていた時間にドクターがいらっしゃった。

説明が終わり、

私は、ほどなく良い報告と娘が放射線科の部屋から顔を出してくれるだろうと思いながら、

先日下見をしてきたベットとソファを購入手続きするため、いったん病院を離れた。

1時間くらいして戻ってみたけれど、娘はいまだ処置の最中。
人間の血液(成人)は5リットルくらいある。
その半分が出てしまったら、意識もうろうとするらしい。
えっつ!?まだ!!大丈夫か??
心配し続ける。
もう誰にすがってもいい。
神様・仏様「助けてください」祈っていた。

愛しい子供を授けてやった替りに、我が娘の命を取り上げないでください
そんな無慈悲なことしないでください
どうか・どうか娘の命を助けてくださいとそればかり考えていた

看護師さんから「もう少しですから」と説明してくださったが、あれから1時間以上は経っている。

止まったと思っても、また出血しているんだろうか。それで手間取っているのかな。
様子を見る時間も必要だから、それくらいの時間は「ふつう」にかかるのかな。

4時。娘はドクター・看護師さん5人くらいに囲まれてストレッチャーで運ばれてきた。

点滴やらなにやら、5つくらい袋がぶら下がっている。
これから自室に向かうほんのわずかな時間が、一緒にいられる時間。

コロナ対策で、夫であろうと病室には入室はできない。
娘はSさんの顔をみて安心しているようであり、甘えている顔をしていた。それを見て嬉しかった。

顔色は白いというより土色をしていた。
血の気があるって、こんなに違うんだな。

ストレッチャーの下に、ビニールに入った汚物が目に入った。たくさんの血が付いた布のようなものがあった。


日頃、血を見る経験がないだけに、こんなに染みているとは・・とお産の大変さを想った。

Sさんはほっとしたのと、心配していたのとで泣いていた。
良かった・よかった 優しい人でよかった

このあとドクターからのお話があるとのことだったが、私は病院を辞した。
こういう涙もあるんだなと、自然にあふれてくる涙を堪能した。

私が娘を産んだのは昭和53年6月24日。
帝王切開にはなってしまったけれど、それは病院の必要な処置だった。
あの時、見たいろんなもの。カーテン・夫の心配そうなそれでいて疲れた顔。

全身麻酔で「医師から何が見えますか?」と問われ
手術室の光が、まるで「七色の光に輝いて咲いている花たちに見えたこと」と告げ、それ以降覚えていない。

長女の赤ちゃんだったころ。いろいろ思い出した。
出産2日目。今頃、娘はどんな風だろう。
気にかかるがまず、体力をつけるため休んでほしい

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7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (イケリン)
2020-09-07 07:12:13
おはようございます。
大変な日曜日になりましたね。
人間こういう時は、とかく悪い方に取りがちですから、
処置の最中は気が気でなかったことでしょう。
でも、処置を終えて自室に向かわれたということは、
止血がうまくいったということの証でしょう。
回復までには少し時間が必要でしょうが、きっと元気を取りもどされますよ。

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それは (ままちゃん)
2020-09-07 08:08:27
大変なことでしたね。お嬢様のご快復を心より願い、祈っています。
お大事に。
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まずはおめでとうございます (チトセ)
2020-09-08 10:07:59
そして親ならではの心配まとめされたようですね。
医学の発達している時代とはいえ、やはり結果がわかるのだ大変な思いされて、やせられてのではと思います。
 まずはめでたしめでたしでした。
ますますおばあちゃん忙しくなりますが、楽しい忙しさです。がんばってください。
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メールください (チトセ)
2020-09-08 10:33:06
ちょっとしたはがきを贈ろうとしたらメールアドレス見つからない。私は
chidori@iwa.jp
です。今からお出かけなので夜送ります。
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Unknown (マダム・グラハン・洋子)
2020-09-08 14:18:43
イケリン様 こんにちは
お祝いコメント早々とくださりありがとうございました。

お礼が遅くなりごめんなさい

今日は3日目。(なんですね~。早い!早すぎる)
昨日は娘、搾乳したのを、赤ちゃんのいるICU集中治療室へ車い椅子で届けたそうです。

母は強いですね。
そうやって、自分のことより小さな赤ちゃんのために動く。自分も回復していくのでしょう。

赤ちゃんは大あくびの動画送られてきました。
出産前まで、お腹の中で良く動いていたということですが、わかります。
どうどうとしています。
毛も孫神様たちよりフサフサしています。

お祝いコメントありがとうございました。嬉しかったです
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Unknown (マダム・グラハン・洋子)
2020-09-08 14:21:34
ままちゃん こんにちは

お祝いコメントありがとうございます。
今日で3日目。
昨日は車いすでしたから、今日あたりは院内の手すりにつかまりながら移動しているのではないのかな。

退院もわからないですが、今週末は産婦のお部屋を完全に整えなくては!とおもっています。

お祝いコメントありがとうございました。嬉しかったです。
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Unknown (マダム・グラハン・洋子)
2020-09-08 14:25:48
ちとせ様 こんいちは

お祝いコメントありがとうごさいます。
あんなにあわただしかった一日も、落ち着いて娘も、母として頑張っているようです。

年の離れた第二子誕生ですが、子育ては大丈夫だと思っています。

病院は部外者、シャットアウトですから、元気ならお互いに自分の生活ができ、これもいいな~と思っているところです。

今だけが、のんびりですね。
羽伸ばしておきます。

お祝いコメントありがとうございました。嬉しかったです。
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