コロナ禍によって閉店していたシドニー市内のレストランやカフェが先々週から再開しました。
昔から家でのんびり過ごすのは好きですが、集中して何かをするのは家の中では苦手です。苦手というより出来ないといっていいですね、家ではなぜか集中できません。ですので勉強したり映画を集中して見るようなことは、もっぱら図書館や近所のカフェでするようにしてきました。自分では不便な性格だとは思います。家には座り心地の良いテーブルと椅子もありますし、お気に入りのエスプレッソポットでコーヒーを入れることもできます。それをわざわざ着替えて、学生の時なんかは重い辞書をバックに入れて外出しなければならなかったわけです。
大学の時は4年間京都で過ごしましたが、夏は暑かったですねー。その中を重いバックをカゴに入れて自転車で図書館に行くわけですから、よくやったと思います。それで試験勉強の合間に'The Bridges of Madison County' (マディソン郡の橋)を原文で読んだりして、途中から勉強よりもこの小説を読み終えることが目的になってしまい、試験が終わっても図書館に通いました。原文で1冊読み通したのはこれが初めてでしたね。
こういうわけで静かで居心地のいいカフェや図書館を見つけると言うのは、自分にとっては大げさに言うと喫緊の課題と言うことになります。シドニーに来たばかりの頃は、カフェの椅子が木製やプラスティックばかりだったので困ったことがありました。今考えてみると、お客の回転率を上げるため椅子はわざと固くしなさい、とかいうような経営論が既にあったんでしょう。資本主義が行き過ぎても困ったものです(笑)。贔屓にしているカフェでは、コーヒーのほかにケーキなどを一品オーダーしていますし、長くいても2時間くらいですのでなるべく迷惑な客にはならないようにしているつもりです。
ちなみに日本で1番多く通ったコーヒー・チェーンはルノアールです。椅子の座り心地、ひじ掛けの柔らかさ、メニュー構成、内装のシンプルさ、そして何よりもあの落ち着いた雰囲気。。。特に自分が通っていた駅東口にあった店舗では、初老の男性が調理から会計、カップを下げるところまで1人で切り盛りしてらしたのですが、物静かで手際が良くとても感じが良い方でした。将来こういうカフェのオーナーになりたいとさえ思ったくらいです。スタバは自分には少し混みすぎている気がしますね。
と言うことで今週末はカフェに行ってきました。まだ人数制限等ありますから、長居はせずランチだけで済ませました。図書館が再開するのはもう少し先のようです。