北岸にて 〜 シドニーの北郊・ノースショアから想う日本のこと、世界のこと。

〜シドニーの北郊・ノースショアから想う日本のこと、世界のこと。

オーストラリア料理

2020-10-03 11:03:04 | 日々のこと
抗がん剤を使用していると、食欲が落ちるという話は以前しました。

自分も10キロほど体重が落ちてしまい、体重をどう増やすか工夫していますが、こういう時は日本食が恋しくなります。こちらに来た当初は若かったこともあるのでしょう、フィッシュ・アンド・チップスだとかローストビーフだとかを喜んで食べてたんですね。今考えるとオーストラリアの白い砂浜で青空の下、伝統的なオーストラリア料理を食べている、というような雰囲気も手伝っていたのでしょう。ただ15年近くもやっているとさすがに単純な味に飽きてきたということなのでしょうね。今何が食べたいかと言われたら、タコの酢の物だとかさんまの塩焼き、手作りの豆腐で作った冷奴などですね。こちらでは甘いものはいくらでもありますが、しょっぱい味付けというのはまずありません。最近はシドニーでも、日本食レストランで寿司やラーメン(一風堂)、弁当(bento boxと呼ばれています)はかなりレベルの高いものを食べれるようになりましたので、その辺りがまだ救いです。

もともとオーストラリア料理というのは、イギリス系の移民が持ち込んだ料理が基本です。そしてこのイギリス料理というのは他国からはあまり評判が良くないのは有名です。一説によればイギリスが世界の多くの国を植民地にできたのは、他国のほうが天候が良く、食事もおいしかったので、喜んで海外にでていけたからだという人もいるくらいです。最近、海外ドラマでアガサ・クリスティーの名探偵ポワロ(デイビッド・スーシェ主演)のシリーズを観ているのですが、ベルギー人のポワロもドラマ中で「イギリス料理はまずい」と言ってイギリス人の友人のヘイスティングスを困らせていました。実際、シドニーのフードコートに行くとマクドナルドやサブウェイ以外では、日本食やタイ料理、マレーシアンなどほとんどアジア系が占めていますね。