ごめり語。

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ナドアルシバ競馬場のこと (2)

2006年03月20日 | ケニア・ドバイ
<6日目・2月16日(木)・夕方~夜>

ワールドカップ以外の日に、この競馬場を訪れる日本人は少ないでしょう(笑)
ごめり渾身のリポートです。

(1) 入場
ナドアルシバ競馬場(Nad Al Sheba Racecourse)への入場は無料です。ですから入場ゲートはありません。もちろん出走表も無料です。

この掲示板は、競馬場の手前の駐車場付近にありました。ここで出走除外馬の確認をしています。

(2) 有料席
駐車場の片隅に、トレーラーハウスのようなチケットブースがあります。ここで買えるチケットの種類は①General Admission 60ディルハム②Dubai Restaurant 225ディルハム③Millennium Grandstand Level 4 Hospitality 225ディルハムです。②と③は売切れだったので、①を購入しました。そもそも私たちは、旅行代理店に電話をして、競馬観戦ツアーを申し込もうと思ったのです。でも、開催当日だったので、既に定員オーバーで、席の確保が出来なかったのです。この日は「UAE 1000 Guineas」という重賞があったからなのか、それともいつも人気があるか、それはわかりませんが。
さて、①のGeneral Admissionですが、これだと、隣接したゴルフ場のクラブハウス(内馬場はゴルフ場になっている)にしか入れません。指定席でもありません。なんというか、欧州人のたまり場といった風情の場所です。イスラム教の方は飲酒をしませんが、ここではお酒を飲めます。外国人のために、こういった場所を提供しているわけです。ドバイの寛容さを象徴する場所と言えるかもしれません。


スタンドには、席の種類がこんなにあります。もっとも、王様専用、馬主専用、報道専用みたいな席が多いのだと思いますが。

(3) PICK7

UAEはイスラム教の強い影響下にある国なので、宗教上の理由で馬券を売っていません。馬券の代わりに、PICK7というくじがあります。くじはギャンブルではないという認識なのですね。このくじも無料です。コーランではないけど、慈悲あまねく慈愛深いのは、ナド・アルシバ競馬場である、なんて。PICK7は、その日に行われるレースの中から、指定された7レースの勝馬を当てるくじです。香港の六環彩(Six Up)みたいなものです。もし当選したら、ドバイの王様から?莫大なボーナスをもらえますが、まずこれは当りません。でも王様は寛大なので、4~6つの的中でも、的中数に応じた当選金をくれます。無料なのに!です。私が行った日ですと、4つ的中で15000円くらいだったと記憶しています。ちなみに私は3レース当たったので、もう一歩でした。くじはそれだけではありません。PICK7以外にも、The Double Tri-Cast Competitionsという賭式があって、これは指定された2レースの3連単を連続で当てるというものです。このくじのチャンスが3回あります。

私が行った日は、下記のような要領になっていました。
1R くじ対象外レース ←勝馬投票くじの応募締め切り
2R PICK7対象レース
3R PICK7対象レース The Double Tri-Cast Competitions対象レース①
4R PICK7対象レース The Double Tri-Cast Competitions対象レース①
5R PICK7対象レース The Double Tri-Cast Competitions対象レース②
6R PICK7対象レース The Double Tri-Cast Competitions対象レース②
7R PICK7対象レース The Double Tri-Cast Competitions対象レース③
8R PICK7対象レース The Double Tri-Cast Competitions対象レース③
9R くじ対象外レース
(Car Raffleはずっと売っていますよ!)

(4) PICK7の書き方など

PICK7は、駐車場近くのブースで配っていました。私がもらいに行くと、なぜか「中でもらえ!」みたいなことを言われました。意味がわからないので、ねばっていると、後ろに並んでいた方が、「あげなよ!」という感じで後押ししてくれたので、結局もらえました。なんでトラブったんだろう?すみません、わかりません。記入用紙には国とか名前を書いて、切り離した半分を、対象レースが始まる迄に投函します。

(5) 一般無料席



PICK7の締切りの関係もあって、レースが始まる前から場内は賑わっていました。大混雑ではなく、ほどよく混んでいました。雰囲気としては、大井のトゥインクル開催に近い感じです。なので、そんなに急がなくても、普通に座れました。

(6) 競馬専門誌

「AL ADIYAT」という中身の充実した雑誌が5ディルハム(約150円)で売っていました。これは予想も載っているので、絶対に買うべきだと思います。私もこの雑誌を参考にして、3レース当てました。

(7) Car Raffle (Win-a-car)



車が当たるくじです。これは1枚10ディルハムです。ピック7とは異なり、何口でも買えます。私たちが行った日の景品はニッサンのティーダでした。抽選は最終レース終了後に行われるので、レースが終わっても、多くの人が競馬場に残っていました。そして、当選番号の発表の時はとても盛り上がります。当選した人を、外れた人たちが祝福するような感じです。その大らかさにかなりびっくりしました。

(8) レース編成
9レース行われましたが、ダートは1400m、1600m×2、2000m。芝は1200m×2、1600m×2、2400mという、多彩な編成でした。ダート競馬のイメージが強かったのですが、芝生のレースも多く、見ていて飽きません。フルゲートは16頭で、平均12頭くらいの馬が出走していました。

(9) 開始・終了時間
1Rの発走時刻は18:25、最終9Rの発走は22:25。つまり、均等に30分間隔でレースが行われます。ドバイは暑い国ということもあってか、午前中は寝ていて、夜は遅くまで遊んでいるという人が多いようです。

(10) 超一流騎手の参戦
ミーハーな競馬ファンとしては、彼らがが参戦していると無条件で得した気になりますし、嬉しかったですし、自慢したくなります。


5レース、ROCK MUSICとデットーリ
(見事勝利!)


8レース、SAINTLY RACHELとキネーン
(ラフな格好の女性がパドック内で歩いているのが、いかにも海外という感じがします。)

(11) 芝生

2コーナー付近から撮影した写真です。子供たちがサッカーをしています。

(12) 場内の様子
馬券も酒類も売っていないので、鉄火場の殺気みたいな雰囲気がなく、のどかな感じがします。その他は日本の競馬場で見慣れた風景とほぼ同じような感じです。

カードをしていますね。賭けているのかどうか、気になるところです。
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ドバイのタクシー

2006年03月20日 | ケニア・ドバイ
ドバイのタクシーの初乗り(空港以外)は、3ディルハム(約100円)です。
タクシーの主力車種が、トヨタのカムリであることを考えると、べらぼうに安いと思います。
ガソリンはタダ同然という、原油産出国ならではの価格です。
鉄道がなく、移動手段はもっぱら車なので、実車率もいいのでしょう。

競馬場に行く時、インドからの出稼ぎだと思われる運転手さんに、
「ナドアルシバ競馬場!」と伝えると、
「???」という反応がかえってきました。
地図を持っていたので、「ここ!」と示しましたが、ちょっと不安になりました。
<演技かなあ>とか、<日本人をなめてるのかなあ>なんて、考えてしまいます。

その後もたくさんタクシーに乗りましたが、運転手さんはおおむね紳士的でした。
この時の運転手さんも、遠回りしようと考えていたのではなく、
まだドバイに来て間がなかったのだろうと、今にしてみれば、そう思います。
でも演技だったとすれば、彼、役者だったなぁ。

私たちの不安を感じたであろう彼は、誇らしげに、
「競馬場の看板を発見!」というジェスチャーをしたりしていましたが、
途中でヒッチハイクの若者を拾った時は、真面目に<大丈夫かよ!>と思いました。
今にしてみれば、人のいい運転手だったなぁ、なんて、いい思い出なのですが。

これは先の話ですが、ドバイ旅行の最終日に、乗車拒否に遭いました。
ハードロックカフェから、ホテルまでの移動の時です。
ごく近い距離なので、運転手さんは責められません。
ただこの時は、帰路を急いでいたので、どうしてもタクシーに乗りたかった。
そうこうしているうちに、後ろで客待ちをしている運転手さんたちが、
誰だって貧乏くじを引きたくないので、
「お前が乗せろ!」みたいな騒動になってしまったのです。

ここから先の運転手さんの行動は素早かった。
次にハードロックカフェから出てきたお客さんを、ほぼ無理矢理捕まえて、
私たちに同乗させてしまった。
ふたり分の料金がもらえるし、私もチップをはずんだし、
運転手さんしてみれば、結果オーライだったと思う。

私は最初から金額で交渉をすべきだったのだと思う。
強引に乗って、見せ金をすれば、彼は喜んで運転してくれたと思う。
英語は下手だし、気転も利かないし、自分が嫌になった瞬間でした。

(写真はタクシーの中から見た「スキー・ドバイ」です)
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ナドアルシバ競馬場のこと (1)

2006年03月20日 | ケニア・ドバイ
<6日目・2月16日(木)・夕方>

さて、夕方からは、今回の旅のメイン・イベント、
ナドアルシバ競馬場(Nad Al Sheba Racecourse)での競馬観戦です。
「どうしてドバイに行くの?」そう訊かれるたびに、
「競馬を見たいから」と、私は答えていました。

福島、新潟、中山、東京、中京、阪神。
盛岡、水沢、上山、宇都宮、足利、高崎、浦和、船橋、大井、川崎、金沢、笠松。
各地の草競馬場、そして、香港の沙田。
フットボール好きの方が世界各国を巡るように、
私もいろいろな競馬場を転戦してきました。

昔テレビで、末期ガンに犯された男性のドキュメンタリー番組を放送をしていました。
波乱万丈な人生を過ごした彼が、残された時間の多くを、大井競馬場で過ごしていました。
私は彼のその気持ちに、とても・とても・とても共感した記憶があります。
馬が疾走するその刹那的な瞬間と、その中にある人生の縮図。
わかる人にはわかる、という世界なので、詳しい説明はしません。

ナドアルシバ競馬場は、世界一の賞金をかけて争う、
「ドバイワールドカップ」が行われる競馬場として有名です。
競馬好きで、この競馬場を知らない人はいません。
今年もこのレース、3月25日(土)に行われます。日本からも、
カネヒキリ、ハーツクライ、アサクサデンエン、ハットトリック
などのG1馬が参戦予定なので、ご存知の方も多いでしょう。
まあ、前置きはそのくらいにして、そろそろ本題に入りましょう。

ちなみに私はこの競馬場の呼び方を「ナドアルシバ」と記していますが、人によっては「ナド・アルシバ競馬場」「ナード・アルシーバ競馬場」「ナッダルシーバ競馬場」「ナド・アル・シバ競馬場」というような表記になっていることもあります。
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いきなり憂鬱なごめり

2006年03月17日 | ケニア・ドバイ
<6日目・2月16日(木)・午前~昼食>

この日の未明、ナイロビからドバイに着きました。これから19日までの4日間、ずっと自由行動です。もう日本語は通じませんし、もちろん私の英語も通じません。るんりんだけが頼りです。

ホテルに着いて、私はすぐ寝てしまい、のん気に朝寝坊を決め込んでいました。るんりんは朝食も食べず、ツアーの申込みや、日程の調整などに追われていました。すべて彼女まかせ。頭が上がりません。すみませんのぅ。

私達がドバイの拠点にしたのは、ロイヤルミラージュホテルです。いつも貧乏旅行ばかりなので、不慣れな☆☆☆☆☆ホテルに戸惑っていました。本当は朝食を食べに行きたいのですが、るんりんは忙しくてそれ所ではなく、かと言って一人で食べに行く勇気もなく、いごいごしていました。

そうこうしているうちにお昼の時間になったので、ホテル内を散策し、ビーチの近くのシーフードレストランに入りました。ランチなのに、なんとかセットみたいなメニューがなく、いちいち前菜から選ばなくてはいけないパターンです。しかも英語。困りました。

それで、仕方なしに、色々な食材の入ったメニューを指差して、適当にオーダーしたのですが、出てきた料理を見てげんなり。量が多くて、とても食べきれそうにない。しかも、あまり美味しそうではない。結局、この馬鹿でかいロブスターを、ほとんど残してしまいました。

最後に、レシートを見てがっかり。リゾット、シーフードの盛り合わせ、サラダとも、2人前づつオーダーしたことになっていました。どうりで量が多いわけです。昼食なのに約15000円の出費。お金も惜しいし、食べ残しも嫌な感じだし、何より精神的なダメージが大きい。いくら豪華なホテルでも、言葉に不自由すると、それなりのサービスになってしまう、ということを実感しました。
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世界一の都市、ドバイ

2006年03月16日 | ケニア・ドバイ
先週の土曜日(3月11日)、ポカポカ地球家族いうテレビ番組で、ドバイで暮らす夫婦の生活を紹介していました。ドバイという都市について、私が下手な説明をするより、100万倍以上は、正確に、詳細に、わかりやすく伝えていたと思います。ですから、そういう情報は他に譲って、私は独断と偏見だけで言い切ってしまいます。

「ドバイは世界一バブリーな都市である」
いつかはバブルが弾けるのでしょうが、少なくとも石油が出ている間は、超お金持ちの状態が続くでしょう。

「ドバイは世界一治安のいい都市である」
これだけの観光大国で、しかも多国籍国家なのに、日本よりも治安がいいというのは奇跡的だと思います。皆が潤っていれば、争いや犯罪が起きにくいのでしょう。

「10年後、日本でドバイブームが起きる」
この頃には、超巨大なレジャー施設群がほとんど出揃っているはずです。世界一のビル、世界一の遊園地、世界一の埋立地、世界一のホテル、世界一のスポーツランド、世界一の・・・
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