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常識の壁が打ち破られるとき

2011年11月05日 | 読書
その昔、傷の手当って、基本的には、患部を消毒して、乾かすのが常識でしたよね。

でも、この頃は、場合によっては、あえて湿らせて治す、という方法も浸透してきています。

常識が変わった、というひとつの例だと思います。


「我ら糖尿人、元気なのには理由がある」共著=宮本輝、江部康二

この本は、超おすすめです。

糖尿病に特化した本、というよりむしろ、常識が変わる快感が得られる本、と思って読んで欲しいです。

それこそ、栄養士さんなんかは必読(というか、何を今さら!でしょうが)ですし、ダイエットに興味がある、健康に気を配っている、という方なんかにも、お勧めです。


ちょいとこの本から離れますが・・・。

老人ホームで働いていると、どうしても、「長生き」、とか、「食べる」というようなことについて、いろいろと考えてしまうようなところがあります。

それはきっと、私だけではないと思います。

私の考えなんてのは、それはどいうでもいいのですが、事実としてお伝えしたいことがありまして、それは、入居者の方たちは、基本的には皆、同じものを召し上がっている、ということです。

何が言いたいのかと言うとつまり、毎日同じものを、同じ量食べて、飲んでいるのに、太る方もいれば、痩せる人もいる、という、実に当たり前のことを実感しているのです。

千差万別。

そんなこと、お前に言われなくても、と思われるでしょうが・・・


米を食べない、パンを食べない、芋類を食べない、なんて、じゃあ何を食べろって言うんだ、そもそも、そんな生活だったら、生きている意味がないじゃないか、そう思われるのも、もっともな話です。

でもね、糖質制限を1年間続けた人を知っていますが、元気ですよ。

しかも、(慣れてならは)なんだか楽しそうに続けてしました。

それこそ、1年前よりも、随分とスリムになって、健康そのもののようです。


少なくとも私は、今のところ、糖質制限の必要を感じていません。

というのも、血縁には、糖尿を患っている方が、ほとんどいないし、ダイエットの必要は感じているものの、それは食事の量(というか、おやつの量!)で調節できると思っているからです。

でもね、やっぱり、カロリー偏重主義というのかな、カロリー制限一本槍という考えは、捨てました。

それに、むろん、誰にでも、どんな病気にも、糖質制限が有効、なんていうつもりもありません。

それこそ、千差万別なんですから。

けれども、アトピーにしても、アルツハイマーにしても、ダイエットにしても、何にしても、試してみる価値はあると思うし、少なくとも、知っていて損はないと思います。

余計なお金もかかりませんし。

宮本輝さんは、作家だけあって、やっぱり人に訴える筆力があるし、読みやすいし、そういう意味でもこの本はいいと思います。

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