ごめり語。

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結婚しようよ

2008年02月04日 | 映画
昨日、「結婚しようよ」を観ました。この映画は、吉田拓郎の曲をモチーフにしていますが、吉田拓郎自身が関わっているわけではありません。ただ「どんな曲でも使っていいよ」とは言ったらしい。なので私は、こういう映画を通じて、拓郎の音楽に興味を持ってたり、気に入ってくれる人が増えたらいいな、と思うわけです。だから、どんな選曲になったのかなと思って、そのことにいちばん感心を持っていました。

吉田拓郎作品って、門戸が広いというか、切り口が多いというか、とにかくいろんな側面があります。つまり、ブルースであり、歌謡曲であり、ロックであり、演歌であり、フォークであり、パンクであり、とくかく、そういうジャンル分けを一蹴してしまうメロディがあります。だから、私の拓郎は、あなたの拓郎と全然違います。そしてもちろん、拓郎は誰よりそのことをわかっているので、そういうファンの勝手な思い入れには付き合いません。

映画や音楽に古いノスタルジアを求める向きもあるでしょうし、決してそれが悪いということではないけれど、少なくとも私は、それではつまらない。だって、私はほとんど拓郎の時代を共有していない(なにせ、まだ39歳なので・・・)。それに、当時の音が聴きたいのであれば、CDを聴けばいいんだし。

「結婚しようよ」って曲は、発売された当時、軟弱すぎるって理由で、既存の拓郎ファンの間では評判が悪かったんでしょ。コンサートでは大ブーイングでさ(79年の篠島ではもう喝采だったけど)。つまり、そういう混沌とした感じも吉田拓郎の魅力のひとつなのです。そういう意味で、放送禁止になっている「ペニーレインでバーボン」だけはどうしても挿入して欲しかった。それだけで、私のような斜に構えたファンには伝わるのだから・・・。それが無理なら、せめて「ひらひら」くらいは。

中ノ森BANDの「風になりたい」はいいね!
拓郎が歌うよりぜんぜんいい。
拓郎も、去年のつま恋のライブの「落陽」はいい。
大きなスクリーンで、いい音で聴くから、なおいい。

やっぱり「今」が面白くなくちゃね。

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