福津市役所の行政を視ていると、ごみの分別収集問題に限らず学校新設問題など、ここまで劣化しているのかと暗澹たる思いがします。もっとも森友・加計問題をうやむやにしている国の行政も劣化しているので、地方も同様かという思いになります。
そういうなかで、民放のニュース番組で、大木町がプラスチックごみ問題など、大きな成果を上げているとの報道がありました。早速、令和2年度環境省一般廃棄物処理実態調査表を調べてみました。福岡県、大木町、福津市の令和2年度実績を比べてみたのが次の表です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/3c/31ac06b4c51b755a7e71290f8d5e020b.jpg)
一般廃棄物処理実態調査結果からまず気付くことは、大木町のごみ総排出量が非常に少ないということです。1人1日当たりのごみの排出量が福津市と比較して約200g/人日も少ないのです。もっと調べてみました。大木町と福津市の1人1日当たりの事業系ごみ排出量はほぼ同量ですから、生活系ごみが約200g/人日も少ないことが判ります。また、大木町の修正リサイクル率R’が福津市と比較して大きく異なるのは、中間処理後再生利用量のメタン化施設で1,195tも再生していることです。大木町のホームページによると家庭から排出される生ごみも分別収集して、メタン化施設で「生ごみなどの有機系廃棄物を発酵させ、液体肥料にして農作物の肥料として農地に返す有機資源循環事業を行っている。」とのことです。まさにSDGsにマッチした合理的なシステムが構築されていると思いました。
福津市も大木町に見習ってプラスチックや紙おむつの分別収集も、できるようなシステムにすべきでしょう。