令和4年10月16日(日曜日)午後2時~5時、福津市中央公民館 研修室1で開催されました「学校新設についての市民と議員の情報交換会」の報告をいたします。市会議員8名,市民35名(合計43名)が参加しお互いの意見を交換し、それぞれの理解が進み有意義な会となりました。学校新設問題について多くのテーマで情報交換が行われましたが、主なテーマを3回に分けて掲載いたします。市議会議員は公人ですから氏名(敬称省略)を明示します。
〇宮司2~3区の小学校新設候補地の安全性について:
問題提起:宮司地区の小学校新設候補地は、福岡県が令和4年5月27日に指定した「洪水・浸水想定区域である手光今川水系」の中に位置し、海にも近く、標高が殆どなく、洪水・浸水被害の他に台風による高潮被害も想定されます。また、この地は平成24年に福岡県が指定した津波警戒区域でもあって、津波が建物に衝突してせりあがった高さを示す基準水位が 8.6mに達する恐れがあります。学校は教育の場だけでなく、地域防災の拠点でもあります。この地域に学校を新設しても、周囲の環境、学校へのアクセスの状況からその機能を担うのは難しいと考えます。
市民A:福間南小学校等の過密解消は福津市の喫緊の問題ですが、市議会を傍聴している限り一部の議員は、この問題を理解していないように思えます。議員の見解を聞かせて戴きたい。
蒲生 守:正しく事実を理解して欲しい。まず宮司地区の小学校候補地は、福津市では津波の想定区域とは考えていません。防災マップを見てもらえれば判ります。この地域はむしろ高潮の被害は想定されます。また福岡県が中小河川の洪水・浸水を想定したのは100年に一度起こるかもしれないような短時間に水位が急上昇する災害が発生した場合です。
二つ目の福津の問題は、一部の地域に人口が集中しすぎていることです。令和6年には福間小・福間南小は教室が足りなくなります。東福間に少しづつ人口が移動しつつありますが、小学校をつくらないことは、ないと思います。三つ目の財政の問題は、市が来月(11月)に財政見通しを明確に示すと言っています。
市民B :宮司2~3区が平成24年に福岡県の津波警戒区域に入っていることを、福津市の
防災安全課に確認しています。いい加減なことを言っているのではありません。
市民C :福岡県が指定した災害想定地域に小学校を建てると、福岡県の補助は頂けないのではと危惧しています。また以前、日蒔野の教育委員会の説明会では、中学校の自転車通学を認めないとか、スクールバスは無理とありましたが、市内を回っている循環バスの利用など、もっと柔軟に考えることはできませんか。
市民D :学童を適切に振り分ければ、令和4年まで福津市内の既存の七つの小学校で過密
問題は発生しなかったのです。校区のコミュニティを否定するものではありませんが、校区を守るため、現実に小学校の過疎・過密の不平等が起こっています。宮司地区の小学校建設候補地を教育委員会は嵩上げすると言ってますが、土地が固まらないまま、建物を造ることは、とても危険なことになります。市の中央部に位置する小高い中央公民館に小学校を造ったほうが良いと思います。
[まとめ] :宮司2~3区の小学校新設候補は災害に対して脆弱な土地です。安全第一に考えて変更して戴きたい。
次回は「えっ!宮司に小学校を新設しても、福間南小学校の過密は解消しない。」を報告します。