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福津市のごみ収集はおかしくない?

【ゴミ問題】令和5年度9月福津市議会定例会の報告(その1)  (No.186回)

  2021年(令和3年)12月福津市議会で、福津市執行部が資源ごみ問題について答弁した内容について検証するとの情報を得ました。2023年8月30日戸田進一議員の一般質問を傍聴する為に市議会に参りました。以下一問一答形式で、その内容をご報告いたします。
戸田議員:令和3年12月市議会で、執行部が約束されました二つのことについて質問します。一つ目は自治会長に自治会未加入者のごみ投入ができるようにお願いすること。二つ目は、ごみの分別収集の制度設計を見直すことです。如何なりましたか?
原崎市長:一つ目については、令和5年4月自治会長に未加入者のごみ投入受入れをお願いしました。また、地域活動ハンドブックにこのことを記載しております。二つ目は、粗大ごみを有償化して、戸別収集することにしました。
戸田議員:令和5年4月の自治会長の集まりは、どのような会長を対象としたものですか?
郷づくり市民共働部長(以下「市民共働部長」と略します):今年度新しく自治会長に就任された人達を対象にしています。
戸田議員:(未加入者のごみ投入受入れの)主旨は徹底されたのでしょうか?調査されましたか?
市民共働部長:調査はいたしておりません。全ての自治会長にはインターネットを使って連絡しました。
戸田議員:地域活動ハンドブックのごみの分別収集制度の新たなルール作りとは、何を意味しているのですか?
市民共働部長:自治会未加入者にも費用負担や地域分別収集会場の当番等の規則をつくることを意味しています。
戸田議員:分別収集は市の責任業務です。自治会と委託業務契約をするつもりは、ありませんか?
市民共働部長:ごみの集積までは、住民の責任業務です。自治会と業務委託契約をするつもりはありません。
戸田議員:今後の制度設計の見直しを、するつもりはありますか?
市民共働部長:粗大ごみの有料化をしてきましたが、当面現状のしくみで進めていく予定です。

 市民共働部長が「ごみの集積までは住民の責任」との答弁するのを聞いて、基本的な法律解釈が誤っていることに気付きます。廃棄物の処理及び清掃に関する法律第1条、 第6条第1項及び第2項を根拠として家庭ごみの一般廃棄物は、自治会が分別収集して保管するものではなく、「福津市が分別収集を行わなければならない」ことを理解してないと思いました。市町村の役割は、裁判において明確になっています。また環境省が作成した公的資料でも「分別収集は市町村の役割」(容器包装リサイクル法のカタログより)と明確に記載されております。もし市民共働部長の法律解釈通りであれば、自治会長へ未加入者のごみ投入のお願いをすることなどする必要はなく、その行為は矛盾しているのではないでしょうか。(No.23-1をご参照ください)
 また、自治会未加入者のごみ投入受入れを自治会にお願いしたとしていますが、その効果を検証もしなくて「言っただけ」で終わらせています。これでは、成果が上がらないのは、もっともです。実態として、自治会の対応は何にも変わっておりません。
 原崎市長を含めた福津市執行部が、本気で自治会未加入者のごみ投入受入れを自治会にお願いするつもりがないことを再認識しました。

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