福津市議会に提出された「地域分別収集のあり方について」の請願の審議は、まず市議会にて建設環境委員会に付託されました。建設環境委員会は2020年3月2日昼休みを挟み10:35~14:20約3時間,福津市役所本館3階会議室で行われました。市民傍聴は、わずか10名しか認められないため、午前9時前から市議会事務室前に並びました。この記録は建設環境委員会の傍聴直後にメモより書き起こしたものです。
市議会は福津市行政を監視し、問題があれば議案を否決することができる機能等を持っています。市議会と市行政は絶妙なチェック・アンド・バランスの関係にあります。しかし、うみがめ課と癒着した一部の市会議員は単なる田舎芝居の茶番劇を演じているにすぎません。また、この建設環境委員会の記録は極めて簡単な報告しか、福津市役所ホームページに掲載されていません。市民の目が届きにくい場で請願審議が行われていますので、できるだけ詳細に審議内容を掲載するため、今回と次回の2回に分けて公開していきます。
1.福津市議会建設環境委員会の出席者(以下敬称略:議員は公人ですので実名記述)
建設環境委員会:蒲生守(委員長)森上晋平、秦浩、尾島武弘、中村清隆
請願紹介議員 :戸田進一
市役所関係者 :地域振興部部長、地域振興部理事、うみがめ課課長
特別参加市議会議員:椛村公彦
2.建設環境委員会の議事内容
1) 最初に請願紹介議員から「地域分別収集のあり方について」の請願説明がありました
2)続いて自治会におこなったアンケートの所管部署(うみがめ課)の課長から、地域分別収集を行うこととなった経過説明をおこないました。課長の問題説明は次の通りです。
①自治会がみずから率先して分別した資源ごみを、市は法律に基づいて、行政として収集し運搬・清掃工場に搬入する。自治会との共同作業で分別収集を行っている。
②アンケートは地域分別収集を始めてから、一度も行ったことがなく20年を経過するにあたり地域分別収集を継続するために問題点を調査するために行った。
③自治会未加入者対応の有無を調査したものではない。その為アンケートでは二択で回答するようにしたもので、必ずしも実情を現わしているものではない。
3)課長説明に対する建設委委員の質問とうみがめ課課長の回答
秦浩:アンケートはどのような人から採られたのか。
課長:アンケート調査は136箇所の分別収集会場責任者から採った。
中村清隆:請願に容器包装リサイクル法第10条第1項について記載されているが、どのような法解釈を市側はしているのか聞きたい。
課長:第10条第1項には「市町村は分別収集計画を定めたときは、これに従ってしなければならない」とあり、分別収集計画とは資源ごみの収集量の計画であって、分別収集の具体的内容は書かれていない。分別収集は地域の活動の中で、分別していただき、各市民一人一人が取り組んで頂く義務がある。市民は確実に分別し、我々が法律に従って収集することになっている。
中村清隆:市の3月1日付け広報ふくつ「分別収集とは」のなかに「お住まいの地域分別収集会場は、自治会のルールに従ってご利用ください」とあるが、市は自治会に対してどこまで介入できるのか。
課長:資源ごみを16品目に分けてくださいということは市側で言えますが、資源ごみを受け入れる・受け入れないは自治会でお決めになることです。我々は受け入れをお願いすることは、毎年しますが、決定はあくまで自治会が行うことです。
尾島武弘:アンケート結果をもとに、未加入者について市内部でどのような協議がなされたのか。
課長:未加入者に特化したアンケートではない。高齢者対策・ごみ減量について協議した。
尾島武弘:市は自治会に何かアドバイスされたことがありますか。
課長:4月に自治会長の集まりがあるので、ごみの減量とかをお願いすることになる。
秦浩:津屋崎にある公設ステーションに資源ごみを持ち込めないことはありますか。
課長:福津市民であれば、だれでも持ち込めます。
次頁に続く