うろうろとする日々

タモリと鶴瓶のテレビDEお正月 2024(NHK)感想

題名の番組をみた。

まず最初のところで、あいみょんという人はタモリ倶楽部に何回か出ている人なのですが、その紹介はなかった。まあそれはともかくとしてです。

裏側に映っているのをよく見ると、1954年だったかの最初の1月1日のテレビ番組欄の横の、ずっと広いラジオ欄に、録音かもですが、安川加寿子さんのピアノでドビュッシーの版画やピアノに井口基成さん、チェロに斎藤秀雄さんたちが出演者に書いてある番組などがあり、当時はずっとクラシックの位置づけが大きいことが想定されます。また、1日の最初が首相の挨拶から始まるあたりもなかなかです。いつから消えた番組なのでしょうかね。

また、新春の落語家の討論番組のような中にタモリさんが入って、団体旅行と一人旅の討論の時に、最後に寺山修司の物まねをやるわけなのですが、タモリさんは、このような、”この人だったらこの討論にはこういう意見をいうだろう”ということをやって見せる役だったのでしょう。

ただここでふと、今の若い人に寺山修司がどう思われているのだろう、ということを考えると、本当に文化人の影響力は下がったなあと思います。今の劇作家で発言力があるひとってだれだろう。野田秀樹さんのあとってどういう人がいるんだろうと思うところです。また、小説家でも林真理子さんのような人もいますが、あと社会的な発言が影響力を持ちそうな人はどういう人なんだろう、ということも思います。、

やっぱり今発言力があるのは、テレビのコメンテーターなんでしょうか。ネットなどでは毎日そういう人たちの発言が取り上げられます。

しかし、彼らの発言はタモリさんが寺山修司についてやってたような、物まねにはなりようがないようなものですね。物まねができないというのは別に称賛でもなんでもなくて、そのような価値がないということです。

文化がもし模倣から始まるとすると、日本の文化はかなり衰退する、という感じが残念ながらするのですが、そのかなりの部分は”マスコミ”にあるのではないか、ということを、正月番組の変遷から感じました。

それにしてもNHKは正月番組は9日までにとにかく押し込めばいいっていう感じなんでしょうか。なんだかです。

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