オコエ選手のSNS投稿で、彼女がWNBLのFIBA Breakが遅くなるため日本代表から外れた、ということを知った。
なんともなはなしです。以前書いた、日本バスケットボール協会は日本代表の召集の拒否を認めない、ということの続きなんでしょう。逆に招集したら自分で海外のリーグと交渉しろ、または契約で代表の活動を優先するようにしておけ、とでもいうことでしょうか。
同じことは八村選手の時も言えますが、いったい日本バスケットボール協会は選手を何だと思っているんでしょうか。それぞれの選手にはキャリアがあり、それは短いものです。そして1年1年が戦いです。
もちろん日本代表も大切な試合で、今回のQOTも負ければパリに出られない、というもので、できるだけ対策を行って臨みたい、ということも分かります。
そうであれば、協会がWNBLと交渉すべきではないでしょうか。
これは日本バスケットボール協会が非常に良くない前例を作ってしまったと思います。こんなことをしたら、少なくとも富永選手などはとてもオリンピックに参戦できないでしょう。
野球でもそうでしたが、長いキャンプ(合宿)をやるのは必ずしも世界標準とはいえないようです。おそらくオーストラリア自体の代表選手は世界から集まるので、1週間程度のキャンプでいけるのでしょう。また、個人の能力も違うということはあるかもしれません。しかし、こんなことをやっていたら、例えばWNBAなどにも今後選手は挑戦しにくくなると思います。大昔の太神選手の浪人などもありましたが、どうも日本のバスケットボール界は特に女子の選手は海外参戦するのをよく思わないように見えます。もうそういう時代じゃないんだから、と思うのですが。女子のバスケットボール選手も海外では日本より稼げる国もあるようです。日本の企業チームはそれなりに恵まれているようですが、海外でより盛り上がる中でプレーしたいという選手がいるのは当然でしょう。
と書いてみて、これは一般のサラリーマンも同じことで、いったん海外に出て、日本に帰ってきてすぐに就職できるかというとなかなか受け入れてくれない世界もまだまだあるように思います。大学などもそうかもしれません。
クラシック音楽(オーケストラ)などは割と流動性が高い世界かもしれませんが、そもそもが国内でも流動性が高いのであまり問題にならないだけかもしれません。
そのあたりバスケットボール界だけの問題というわけにもいかないということなんでしょう。