いつのころからか、わかりませんがパリ五輪では米国では単にUSAというのではなく、TeamUSAという言い方をしていたように思います。というと日本でもTeamJAPANとかいうわけですが、使い方がなんだか違うような気がしてます。
TeamUSAというときに、彼らはあくまでも全体のスポーツコミュニティのなかのTeamUSAといっているように見えました。なので、国家というのとはちょっと違うニュアンスでTeamといっていたように見えます。
それは、例えばバスケットボールで、NBAで活躍している選手が各国に散らばってやって、国別の対抗をやっている、という感じなどがそうさせるのかもしれません。五輪種目ではないですが野球なども、結局米国や日本目線で見ると、同じMLBやNPBの選手が各国に散らばってTeamを作っているという感じでしょうか。
スケートボードの選手、また、ちょっと意味は違ってくるのですが、柔道の選手などは、日ごろからの交流があるためか、同じように、国よりも同じスポーツをやっている人たちという集合が優先されるように見えました。
なんだか日本のマスコミ+JOC?はTeamといいつつ国家とくっついた感じで、逆に地域とのつながりなどをいうようになったのは最近強くなっているのではないかとすら思います。一昔前はあまり、出身者だからといって、市長のところにいくようなこともなかったような。どうなんでしょう。
見ていての感想なので、実際のところ米国チームにもナショナルなものを振りかざした人はいたかもしれません。また、イスラエルの選手やパレスチナ自治政府の選手への対応など、ナショナルなものを感じさせる場面もあったことは事実です。さらにいえば、アルジェリアのボクシングの選手の件なども、結局国家が乗り出すことになってしまったということもありました。まあそういった国はそもそもTeamなんとかとかいってないというのもありますけど。
日本はTeamJAPANといいつつ、相変わらずホーバスジャパンとか恩塚ジャパンとかいっちゃいますが、これもどうなんでしょうね。もちろんヘッドコーチは大切ですが、あまり海外でこういう言い方は聞かないような。
ごちゃごちゃと書きましたが、スポーツという紐帯がまさにひとびとの親善をもたらすものであればこれほどいいことはないのですが、日本ではまだ、日本という枠があって、そこで、指揮官の下、一丸となって戦う、というような構図なのかなあと。それはあたかも将棋の駒みたいなものですな。それでいいのかなあ、、、