うろうろとする日々

朝日新聞8月1日テーブス海選手のインタビューの不思議

テーブス海「そういう見方されたくない」 差別に向き合い得た責任感:朝日新聞デジタル

なんとも読後感が不思議なインタビュー。まず、テーブス海選手自体にはまったく悪いところはないという趣旨でこの文を書いていることはお断りしたい。

この記事はバスケットボールのワールドカップに向けた記事であるようだ。バスケットボールのワールドカップに各国から選手があつまりいろいろなルーツをもつ選手がくる多様性についても書かれていた。

この記事の前段では高校時代途中から米国にいって、友人の黒人選手が差別的な扱いを受けたことが書いてあり、後半は自らがハーフであるために、”ハーフって”というステレオタイプな見方をされないように、敬語なども必要な場面では使うようにしている、というような話だ。タイトルは後半を取っているようだ。

しかし、人種差別の問題はそのようなことなのだろうか?むしろ日本では前半の米国のような問題がないのかを新聞としては書くべきだったのではないか?そういう意味で今回のインタビューは企画から失敗しているように思う。例えば同じバスケットで朝日に乗った記事で馬瓜エブリン選手などは子供時代に受けた差別について書いていた。ほかにもそういう選手はたくさんいるだろう。そういった選手にインタビューすれば、おそらくは日本国内でも”見方をされたくない、責任感”などというレベルで解決できないような問題があったのではないか。また、指導者や周りの保護者たちの目というのも問題はあるのではないか?そのような問題意識が全く感じられない、単に差別に絡めて1ページ使ってワールドカップの宣伝に使うために、強引にインタビューをしたように見える。

繰り返すが、上に書いたように日本の社会での差別はあると思うし、スポーツ界でも同様だ。あたかも日本では選手の努力で差別がないかのような記事に非常に問題を感じた。

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